3話 昼寝間大戦

 授業は希更さんの解説ノートのおかげで分かりやすい。でも希更さん成績って俺より下だったような?とりあえずグループレインでお礼したら希更さんの株が上がるかな?

 

 真治『このノート凄く助かる』

 

 きさら『真治ために作ったんだから当然よ』

 

 マー『漢文解説作ったの(^O^)/』

 

 ゆなちー『数学と物理はおねーさんだよ(⌒▽⌒)』

 

 ゆきゆき『歴史は苦労した(T_T)』

 

 真治『みんなありがとう』

 

 きさら『まとめたの私だから!!あと英語は私なんだからね』

 

 真治『ごめん英語だけ間違いだらけ』

 

『『『ドンマイ』』』

 

 きさら『(#^ω^)』

 

 やっば希更さんにリアルでも睨まれた。大人しく授業受けよう。

 

 そして昼休みには購買や外で食べる人が多くて教室には人が少ない。俺は26才女の人の手作り弁当を食べてバイトと午後の授業に備えて昼寝する。

 

 

 真治が夢の世界に旅立った頃、昼食を終えたクラスメートがちらほら帰ってくる。

 

「お友達になって百合百合し隊がまずクラスの覇権を握り邪魔者を排除し、お近づきになる第2段階に移行します。では目標阿部真治!!強制睡眠発動!!」

 

 長谷友梨佳の魔法で阿部真治は深い眠りに呪いで落ちる。これでぐっすり少々暴れても起きない。

 

「呪いは遠距離でこそこそ戦う物だ!!我ら同士よ!王道たる四属性の得意距離で負けられない!!反撃の狼煙を上げよ。残る同士を集結させるのだ!スコール!!」

 

 いち早く異変を察知したお兄ちゃんになり隊の熊尾龍太が反撃と招集をかける。性癖を除けばカリスマもあるのだ。無駄に優秀な男なのだ。

 

 スコールは叩きつける様な雨でダメージを与える水系統の魔法だ。

 

「チッ対応が早い奴め、7番発動!」

 

「「「幻惑で狙いよ外れろ」」」

 

「ここで強さを魅せてモテるぞ!!漁夫の利!今がチャンスだ!!式神召喚」

 

 部活に向けて寝ていた虎井遥輝も起き出し彼氏になり隊を率いて参戦する。

 

 式神は擬似生命でゴーレムに近い即席の召喚獣だ。

 

「追加!!儀式召喚!風精霊行くぞ」

 

 続いて人数不足により質という事で風精霊を複数人で召喚する。

 

 そこに水岡希更が帰ってくる。

 

「あれ?真治寝てる・・・って呪われてるじゃない!!私の真治になんてことを!!許さない!!みんな長谷を殺るよ!身体強化!!」

 

「キャー私の真治だって」「希更ちゃんカッコいい」「ヤー抱いて」「そんなこと言われたいー」

 

 言ってる言葉は軽いが恐ろしいスピードでお義姉ちゃんになり隊が犯人の友達になって百合百合し隊へ襲いかかる。

 

 そこにタイミング悪く風精霊がお義姉ちゃんになり隊へ襲いかかる。

 

「くっ強いだと!しかしながら希望を更新するのが希更!!舐めるな!!」

 

 風精霊に手間取るお姉ちゃんになり隊。

 

「ここはまず朝の恨みを晴らそうではないか!お姉ちゃんになり隊が壊滅するまで共闘しようではないか!!」

 

 ここで熊尾龍太がお姉ちゃんになり隊を包囲戦略するべく共闘を呼びかける。

 

「どいつもこいつも敵だが後から出てきて優位に立ってるのは気に食わんねぇ。共闘してやる!!」

 

 脳筋思考だが単純に一番の敵に絞る彼氏になり隊。

 

「そうね前衛は必要よ。精々戦ってすり減りなさい。援護くらいはしてあげる」

 

 戦略的に有利だから包囲網に参加するお友達になって百合百合し隊。

 

「ここで負けられない!!昼休みは一緒に駄弁るんだよ!!」

 

 以外に根性論と欲望で突破を狙うお義姉ちゃんになり隊。しかしながら呪いが襲いかかる。

 

「4番!発動!これで運動量が低下させるよ」

 

「「「汗かきまくれ!!」」」

 

 またしてもテロを発動する。高校二年生の乙女の制服を汗まみれにするという極悪非道な呪いだ。脱水状態にもなるので強力な攻撃だ。

 

「く、流石に3倍兵力差はきつい!!とろくさいお兄ちゃんになり隊の後方に回り込んで盾にするよ!!」

 

 水岡希更の根性戦略も敗北し後退を余儀なくされる。

 

「ここで押し切れば勝ちは揺るがない!同士諸君挟み撃ちにしたまえ!!」

 

 熊尾龍太の招集に応じた応援戦力が教室に入り四方を完全に囲まれるお姉ちゃんになり隊へ四属性魔法の猛攻が襲いかかる。

 

「む、無念なり」チ~ン

 

 お義姉ちゃんになり隊は水岡希更の奮闘虚しく沈黙する。

 

「諸君、我らの結束を見せるときだ。敵を制圧するぞ!!」

 

 数の利による勝利を疑わない熊尾龍太は短期決戦で勝ちをもぎ取りに行く。

 

「奴らのMPは枯渇寸前のはずだ。温存していたMP量の差を見せつけろ!!10連召喚!!」

 

 ここで共闘により温存していた彼氏になり隊も本気で面制圧作戦に打って出る。

 

「最後の最後ここで負けるわけには行きませんよ!!5番発動!!」

 

「「「トイレに行きたくなれ」」」

 

「しまったぁ!!呪いを回復するMPが足りない!!くっトイレを先に占領する」

 

 トイレにダッシュするお兄ちゃんになり隊のメンバー達。

 

「フハハ、呪いは召喚士相手には分が悪かろう我らの勝利なり!!」

 

「楽しそうなとこ悪いけどパラライズ」

 

「「「あがががが」」」

 

 魔法の使い過ぎで担任の先生である芦谷陽子を呼び込んでしまい制圧された。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る