悪の讃美歌

ダークファンタジー
悪魔の力を宿した鴉紋(あもん)が、世界を破壊するため旅する話
騎士や天使の子を黒い手で潰す

構成が巧みな作品です
作り込まれた世界観を破壊して進むという構成を持っています
それが悪と、悪の可能性を表現しています

鴉紋(あもん)の仲間はこの世界では生きられない運命にあります
だから戦う
それが反逆となる
世界の定めに反するから悪と呼ばれる
悪でいけないか?
悪は素晴らしい
悪には可能性があるのだ
挑戦する可能性がな
生きる世界が欲しい
だから今の世界を破壊する
破壊して創造してやる

悪魔が世界を、破壊して進みます
悪の力を賛美したストーリーは珍しく、面白いです
悪は自力で生きる世界を作っていくのです

文章も良いです
後で見返すと伏線が用意されているのに気づきます
たとえば5話における音楽は伏線の一つです
ほかにもキャラクターの世界観の解説は意味があります
それら伏線は鴉紋が飛ぶためのものです

何もかも破壊したくなったら、鴉紋と旅しましょう
思うまま戦いましょう