傲慢彼女は世界一のチョロイン〜世界で一番可愛くて完璧な美少女らしいツンデレちゃんが可愛い〜

シバ・タツキ

プロローグ 傲慢でツンデレな典型的なチョロイン



 高校二年生の僕、佐藤蓮さとうれんには念願の彼女ができた。

 名前は九十九凛つくもりん

 成績優秀で、容姿端麗。

 できないことは特になく、

〖神に二物にもつを与えられた〗非常に優れた女の子である。


 一方、俺は〖神に荷物にもつを与えられた〗ちょっと不出来な普通の男子高校生である。

 微妙に賢いぐらいの学力しか取り柄がなく、女の子とは話をすることもないような陰寄りの俺には彼女ができない。

 ……そう思っていたのだが。


「なに魂が抜けたような顔してんの?陰が伝染うつるからやめてくれない?」


 可愛い声ながらも多少キツめの言葉に、自分の世界から現実へと引き戻された。


「ごめん。考え事してた。」


「歩道だけれど、危ないんだからちゃんと前を見て歩きなさいよ。馬鹿なんだから。」


「うん、わかった。」


「はぁ、まったく。彼氏のこと考えて心配もできる完璧美少女と付き合えるなんて、幸せ者ね。神様に感謝しなさい!」


 凛は毎日こんなことを言ってくる傲慢ツンデレっだ。自分のことを誰よりも完璧で絶対だと思っていて、実際完璧なのだから誰も彼女を否定しない。


「俺にとっては凛が神様みたいなものだけどね。」


「ひぁ、わた、、私が神様ね!良い事言うじゃない。」


 ただ、自分で自分を褒める分には大丈夫らしいのだが、俺が褒めたりすると愛らしい反応をしてくれる。

 チョロい。


「あ、そういえば私が教えてあげたのにあんまり成績が伸びてなかったことと、授業中寝てたことについて聞きたいんだけど?」


「…凛はかわいいよ。」


「誤魔化してるでしょ。適当に褒めておけば喜んで話を忘れるとでも思った?」


「…う、その通りでございます。」


「もう!まったく…。なんで私はこんな馬鹿でマヌケでアホと付き合ってしまったのかしら。」


 はぁ、色々言ってくれちゃって。

 告白してきたの…凛からのくせに。

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傲慢彼女は世界一のチョロイン〜世界で一番可愛くて完璧な美少女らしいツンデレちゃんが可愛い〜 シバ・タツキ @tatuki-24

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