1話 濡れ鴉②

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 翌日も翌々日も連日慌ただしく営業を終え、本日はもう土曜日だった。《濡れ鴉》は日曜日を定休日としているので、明日は羽を伸ばせる。仕事が嫌いなわけではない。わたしは休日になれば新しい味を探すために一人で食べ歩きをしているので、それもまた楽しみにしているのだ。本当なら一人ではなく、休日には二人で……だったのだろうけど。

 明日はどこに行こうか……そう考えながらお店で仕込みをしていると、「おはようございまーす」とアルバイトのカナちゃんが出勤してきた。

「はーい、おはよ」時間を確認して、もうこんな時間かと思う。

 仕入れを済ませてお店に入ったのは午前中だったというのに、もう午後三時だった。いつもは開店間際に出勤してもらっているが、土曜日は大学が休みなので早めに来てもらっている。週末は仕込みの量が多いので、開店準備が間に合わないこともあるのだ。

「えっとカナちゃん、まず今日のメニューを黒板に書いてくれるかな」

 彼女は、「わかってまーす」といったあと、瞳をきらきらさせて身を乗り出し、「今日はどんな料理があるんですかっ?」

 メニューはその日に入った食材で決まる。彼女は楽しみにしてくれているらしく、いつも訊いてくる。

「うん。今日の料理はね、まず車海老を小麦粉で作った生地で挟んで油で揚げてから季節野菜を色々添えてサラダ仕立てする。それからヤリイカをマリナードにして……ええっと他には、質のいい鴨肉が手に入ったからペルシャ―ド……って、ごめん、説明してあげてる時間がない。ほらこの紙に書いておいたから、黒板に書きながら見ておいて」

 彼女は、「了解ですっ」と敬礼をして紙を受け取った。

 じきに開店を迎えたわけだが、今週は平日も忙しかったし、週末の忙しさはとっくに覚悟できていたものの、想像を超えて客入りが多かった。このお店は本日一周年を迎えたので、それを認識してくれている常連客がこぞって足を運んでくれているからだろう。

 店の入口が開く音がしたあと、

「あ、ごめんなさい。満席なんです」

 というカナちゃんの声がした。

 私も、「ごめんなさーい」と声を出す。本日、もう何度目かわからない。

「混むねえ」と、カウンター席に座る常連の中年男性がいった。「まだ一年目とはいえ、さっそくお店、狭くなってきちゃったんじゃないの?」

「いやあ、こんなの偶然ですよ。飲食店って、急に混んだり、と思ったら急に暇になったり、そんなことの繰り返しですから」

「またまた謙遜して。美味しいからに決まってるでしょう」

 別に自分の料理が美味しくないとは思っていないので、あるいはその通りなのかもしれないのだが、どうしても実感は持てない。旦那が……そう刀也が包丁を握っているのなら堂々と頷けるのだろうけど……

 私はいった。「あーカナちゃん、洗い物が溜まってきたからそろそろお願い」

 すると、「私は疲れてしまいましたっ。お客さん側に回ってもいいですかっ?」と冗談をいってきたので、「はやくやれ」といって急かした。

 しかしその瞬間にまたお客さんが入ってきたので、私が出ようと思ったのだが、ちょっと悪戯心が芽生えて、「カナちゃん、出迎えお願い」という。「洗い物もやりながらね。あと、あの席のお会計と、この料理の配膳も同時にね」

 そういうと彼女は、「そんな無茶苦茶なっ、私の身体はひとつしかありませんっ」といって両手の人差し指を頭のうえに立てて鬼の真似をする。もちろん私も冗談でいっているし彼女もそれを理解しているので、二人で笑った。忙しい時こそ従業員同士はピリピリせず、余裕のあるコミュニケーションがとれなければならない。でもこれは相性がものをいう。カナちゃんは料理上手でもなければ食材に詳しいわけでもないけれど、このお店にとってありがたいアルバイトだ。

「はいはいわかってるよ」といって、彼女には洗い物を優先してもらい、私が客を出迎えた。「――あれ?」

 来店してきたのは、三日前、ラストオーダーを終えた遅い時間にやってきた女性だった。

「こんばんは。おいしかったので、さっそくまた寄らせていただきました」

「ありがとうございます。でもごめんなさい」といって謝った。一度店内を振り返ってから肩を上げ下げして、「うちは狭いし、週末ですし、さらに一周年なんで、こんな様子で」

「ああ……なるほど」と眉を下げて、「仕方がないですね。また来ます。一周年、おめでとうございます」

「ありがとうございます。ああそれよりも、ごめんなさい」

 私がもう一度謝ると、彼女は気を遣ってくれたのか、にこりと微笑んでから店の外に出て行った。

 その後、九時半を回った頃に、「カナちゃん、もうラストとって」と私はいった。そろそろ食材の量が怪しい。もちろん多めに仕込んではいたけど、かなり読みが甘かった。ここ一年のなかでも忙しかったほうだろう。

 本来のラストオーダーは十一時なので、「いいんですか?」とは訊かれたが、「なんならこのまま、朝まで営業してもいいけど?」というと、彼女は顔色を青くして、「すみませんラストオーダーですっ」と近くの客に伝えはじめた。 

 ラストオーダーを早くとったし、意外にも客の引きは早かったので、十一時を回る前には店内は落ち着いていた。たったいま、最後のお客さんがお会計を済ませて退店したところだ。

「カナちゃん、食器をシンクまで運んだら今日はもういいよ。あがっちゃって」

「そんなわけにもいきませんよ。ここのお仕事は十二時までです」

「給料けちってるんじゃないよ。ちゃんと十二時まで働いたことにしてあげる。今夜はさすがに疲れたでしょ」

「私こそお金のためじゃありません。疲れているのはお互いさまってことです」

「いいって。明日は休みだし、地道にやるよ」――それに、といって、「今日で一周年だからね。いまからこの店で、いろいろ思い出しながら、一人でゆっくりお酒でも飲みたいんだ」

 そういうと、私の旦那が死んだことも知っている彼女は納得したようだった。

「そう……ですよね。わかりました。――あ、でも」

「なに?」

「十二時までのお給料、もらいますからね」

「えー? お金のためじゃないとかいっといて、ちゃっかりしたバイトだね。はいはい了解」

 彼女が身支度を済ませて帰った後、私はカウンター席に腰をかける。

 何分か経ってから、「こんな日には、来てくれないんだね」とひとりごちた。きっと一人になれば、すぐにでも現れてくれるものだと思っていた。刀也が現れる現象は心を惑わせ、困惑させられるばかりだけど、今日は会いたかった……すごく。一周年はもちろん嬉しいけど、残されたのはこの店と私の命、その二つだけなんだということを改めて実感した。やっぱり、さみしい。

「来ないんなら、一人でお祝い始めちゃうからね」

 私が思い描いていた今年の十月十五日というのは、こんなんじゃなかった。誕生日や、クリスマスなんかよりもまぶしい夜になるはずだったのに……。テーブルに私と刀也の料理を食べきれないくらい並べて、二人の好きな銘柄の日本酒をこれでもかと揃えて、馬鹿っぽく、阿保っぽく騒ぐつもりだった。お店を作ることになったとき、そんな話を二人でしたのだ。

 私は立ち上がって、宗玄という日本酒を持ってきて栓を抜き、ワイングラスに注いだ。それを一気にあおる。口内に芳醇な香りが広がったあとに飲み込むと、喉、食道、胃袋が順を追って熱くなっていった。

「あーおいし。すっごく美味しいー。早く出てこないと飲み終わっちゃうんだぞー」この声のあとも、しん――とした時間が流れるだけだった。私だって、異性に甘えたいときくらいあるんだからね。「ばーか。……ばか」

 こんなことならカナちゃんを帰さずに、いてもらえばよかった。彼女はいい話し相手になってくれるのに。

 ちょうどこのとき、店の入口が開く音がした。

「刀也っ。来てくれ――」

 私は瞬時にそう声を出して、扉のほうを見る。

 しかし、それは彼ではなかった。

「こんばんは」といわれた。三日前のラストオーダー後、そして本日も来店してくれた女性だった。もっとも本日は満席で入れなかったわけだが。「あの、終わりですか?」彼女は腕時計を確認してからいった。まだ十一時前なので、本来ならラストオーダーぎりぎりだ。

 私は立ち上がって、「わざわざ、今夜のうちにまた来てくれたんですか?」

「はい、近くの立ち飲み屋で時間を潰していました。こんな時間ですが、そろそろ席も空いているかもしれないので、先日みたいに一杯だけでもと思って」彼女は店内の様子を見て察したようであり、「ですけど、閉店みたいですね」

「ええ。すみません。ほとんどの料理が売り切れてしまったので、あんまり売り切れが多いと申し訳ないし、いつもより早めにラストオーダーを取ることにして」

「人気店ですものね」と彼女は微笑んで、「また後日に伺うことにします。いつもタイミングが悪くてごめんなさい」

 タイミングが悪い……いや、そうともいえない。

「ああいえ」と、私は平手をふった。そのあとに親指をカウンター席に向けて、「なんでしたら、飲んでいきます? 一周年だから店でゆっくりしようと思って、ちょうど一人で始めたところだったんです。よかったら二人でどうです?」

「しかしお邪魔になるのでは?」

「むしろ話し相手がほしかったんですよ。宅飲みみたいな感じになりますが、そんな風でよかったら。ああプライベートなのでお金は取りませんし」

 親しい相手でもないし、さすがに相手も遠慮が生じて断ってくると思っていたが、意外にもすぐに、「そうですか? でしたらご一緒させてください」という返事があった。

 席に座ってもらってから、「肴がないんで、なにかつくりますね」といって私はキッチンに入る。

「お気遣いなく」という言葉があった。「もちろん、いただけるのは嬉しいですが」

 こういうとき、丁寧にしすぎると相手も恐縮してしまうので、「余ってる食材で適当にやりますんで」と添える。もちろん手抜きはしない。彼女には先にアルコールを出しておこうとしたのだが、少しは飲んできたから料理を持つとのことだった。

 私はさっそく調理にかかる。

 まずはアオリイカのカルパッチョ。状態のよいアオリイカが手に入ったので、生のまま薄くスライスしてから、いろいろな香味野菜で仕込んだ自家製のピクルスでラビゴットソースを作ってかけた。ソースにの隠し味に生醤油を使うことによって、日本酒とよく合う。

 一品だけじゃあ寂しいので、サザエのガーリックバター焼きもこしらえる。サザエを一口大に切ってスネール皿に入れ、そして自家製のガーリックバターと一緒にオーブンで焼いたもの。最後に小豆島から取り寄せたクラフトオリーブオイルを垂らしてある。

 ガスオーブンの火は落としていなかったし、十数分もカウンター越しで雑談を交わしているうちに完成していた。彼女は料理を、なんだか嬉しそうにじっと見ている。自分の料理で喜んでもらえる、感動してもらえる、一瞬でも幸せを感じてもらえる……こういうのって、やっぱり嬉しい。料理人冥利だ。

 私もまたカウンター席に腰をかけて、二つのグラスに日本酒を注いでから彼女と乾杯した。

「古谷といいます」

「え?」ああ、名前だ。「ええっと、菊菜です。苗字は水乃ですが、みんな菊菜って呼んでくれてるんで、古谷さんもどうぞ」

「はい、では菊菜さん。一周年、おめでとうございます。改めて、乾杯」

「乾杯です」と苦笑する。

 名前すら、たったいま知ったような相手と一周年を祝うことになるとは皮肉なものだったが、まあ贅沢はいえない。むしろ私の孤独を埋めてもらって申し訳ない。

 料理をつまんだ古谷さんが、「美味しいです」といった。「まだ二回しか通っていない私がいうのはおかしいかもしれませんが、ここはいい店ですよね」

「それはどうも。まあ私としても変な店を作ったつもりはありませんが、でも、従業員と言葉を交わしたりしていると、店の質とは関係なく愛着を持ってしまって評価が上がったりするものですからね、まだわかりませんよ」

 彼女は深く頷いて、「冷静な意見です」

 それからも談笑を重ねる。気が合うのか、お互いに気を遣いあっているのか判断がつかなかったが、けっこう楽しい時間だった。理想とは違う夜だけど、これはこれでよかったのかもしれない。

 日本酒の瓶が空いてしまったので、私はキッチンにある冷蔵庫へ次のお酒を取りに行った。今日のために用意していたものがまだ何本かある。

「また日本酒でもいいですか? 千徳っていうお酒で、九州の宮崎県にある……」

 私がそういいながら古谷さんに話しかけたのだが、彼女はこちらを向いていなかった。視線をやや下げて、どこか冴えない表情をしている。どうしたのだろうか。

 そういえば、古谷さんが初めて来店した日、カナちゃんがこんなことをいっていた。

 ――食事中……なんていうか、悲しいっていうか……残念そうっていうか……そんな顔をしていたんです。

「………」たしかに、そうだ。「あの、味、おかしいですか?」

 古谷さんははっとして、「え、いいえ。まったく」とはいったが、表情が明るくなったわけではなかった。

 席に戻ってから日本酒の封を切ったあと、「なにか、考えごとっすか? そんな顔で飲んでたらせっかくの酒も美味しくないだろうし、まあ余計なお世話なのはわかってますけど、話を聞くくらいならできますよ」

 もっともこんなことをいっておいて、愚痴を聞いてほしいのは私のほうだと皮肉に思ったりもした。現在は私だって、せっかくの記念日なのに、まだ悲壮感が消えたわけではない。しかし飲食店の従業員なんてやっていると不思議なもので、沈んだ顔の人を見かけてしまうと、ちょっとだけ、寄り添いたくなったりする。もちろんできることは少ないし、自己満足の域を出ないのだが、それでも。

「なら、ひとついいでしょうか」

 私は、「どうぞ」と首肯した。

 仕事、勉学、失恋、友好関係……お客さんは様々な悩みごとを話してくれる。

 もっとも今回は、そのどれでもなかった……

 彼女はいった。「じつは、お願いがあるのです。菊菜さんを見つけたらお願いしようと思っていました」

「……お願い?」いや、その前に、「私を見つけたら……って」

「急にこんなことをいうと驚かれるかもしれませんが、あなたを探していたのです。噓ではありません。探偵社を使いました」

 急すぎて、意味を理解するのには何秒もかかった。それに、理解こそできたものの、真意がわからなかったので、「……私を? どうして?」

「料理を作ってほしいのです。コース料理。特別な」

 料理……?「……それならまあ、もちろん構いませんけど……」

 そのために探偵社まで使って私を探したというのか?

「ありがとうございます。お代は言い値で結構です」

 色々と訊きたいことはあるが、まずは、「えーと、誰かのお祝い? 接待?」

「ちがいます、食べるのは私一人です」

「お誕生日、とか?」

 すると彼女はいった。「――私は、もうじき死にます」

「んー……酔いましたか?」と私は訊いた。からかわれているのかもしれない。

「冗談ではありません。信じられないかもしれませんが、これは本当です。私が死んだあとにしか証明はできませんけど」

 黙っていると、彼女はつづけた。

「死ぬ前に、美味しい料理が食べたい、それだけです」

「あー……んー……なるほど」わたしこそ酔っているので、適当な言葉が浮かばない。とりあえず、「なんで死ぬんですか?」とは訊けた。刑、病、他殺、自殺……人が死ぬ理由は様々だ。

「話さないといけないなら話しますが、長くなりますので、できれば」

 そういわれると訊くに訊けない。

「じゃあ、いわなくていいですけど」と私はいった。どうしても知りたいというわけでもなかった。単に、料理を作ってほしいと頼まれているだけなのだ。そもそもまだ真実かどうかもわからないことに対して前のめりになって訊ねる必要もない。「あのー、でもそれって、私でいいんですか? その……なんていうか、誰かの死に値するような料理ってさすがにちょっと……。いわゆる三つ星レストランとか、ああゆうところには勝てないですよ。言い値ならああいうとこのほうが確実っていうか、私なんてもってのほかっていうか」

「だめですか?」

「んー……まあ、はい。なんでしたら、どこか紹介しましょうか?」

 古谷さんは一度目を伏せ、また開いてから、「そうですか。たしかにそうですよね。こんなお願いに即座に頷けるのは」一呼吸あって、「――水乃刀也さん、しかいません」

「――え?」私は目を見張った。「刀――。あいつ、を……知ってるの?」

「ええ、五年前、《月蝕み》というお店で働いていたときにお客として伺ったことがありますので、そのときに」

「………」嘘じゃない。

 五年前、それは私と彼が出会い交際を始めた時期……。刀也は色々な料理屋を転々としていたが、その頃は《月蝕み》という和食屋で働いていた。若くして花板だった。

「もちろん、このときは冗談でした。単なる悪戯です。色々な料理人にそんな悪戯をしてきましたが、瞬時に頷けたのは彼だけです。なにも訊かずに、考え込むこともせずに、堂々と頷きましたよ、堂々と……。ですが彼はもう……」

 去年、水乃刀也は死んでしまった。飲食が好きな人なら、知っていることもあるだろう。料理業界の一部では少し騒がれたらしいのだ。

「残念なことです。あのときに食べておけばよかったと後悔していますよ。死ぬことが現実になってしまったのですから」そのあと古谷さんは、「色々と、黙っていてすみません」と少しだけ頭を下げる。

「それはいいです。で、つまり――」と続きを急かす。

「はい。なので菊菜さんを探しました。彼が話していましたから。婚約相手は、自分以上にセンスがいい料理人だ、と」

 センスがいい……そういえば刀也からよくいわれた言葉だ。そんなわけないのに。なんだか急に、あいつの言葉を、あいつの声を思い出して、目頭が熱くなった。

 しかしいま泣くこともできないので、私は頭をがしがし搔いてからいった。

「あー、まったく、死んでからも面倒かける旦那だね」しかしこんな言葉を吐きながらも不思議と、微笑んでいた。「古谷さんが死ぬってのは、ほんとなの?」こんな調子で訊ねていいことではないのだが、酒が味方して口が軽い。

「本当です」返事は早かった。「話したように、もういつまで生きていられるものかわかりません」

「……わかりましたよ。正直、あいつとはレベルが違いすぎるし、自信はないです。即座に頷けるような度胸もないです。買い被りです。でも、旦那が約束しちゃったなら……」

 ……やるしかない、かもね。

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