くだらない妄想か、それとも……。

『僕』のノートに書かれた小説。
それは取るに足りないガラクタで、千切ってしまえばただの紙切れに成り果てる。
それを彼女は『妄想みたいな』と言い、『結構好き』だと言った。
そんな彼女と、『妄想』をゆっくりとなぞるような物語。
短いけれど、淡い余白が心地いい。