第4話 楽しそうな世界

今やるべきことはやはり情報収集だな

あの女神なんも説明してくれなかったからなぁ


とりあえず図書室にいこう それならティルシアもつれていかないと

この世界の文字はわからないだろうし


ティルシアはどこにいるかな 取り合えずその辺探してみるか

部屋を出て右側に行ってみる


少し歩いているとすぐ見つかった 掃除をしていた

邪魔しないほうがいいかな

後でにしようと思い部屋に戻ろうとすると

「あっ デクス様どうしたんですか?」


気づかれた

「あ〜 ちょっと図書室行こうかと思ってティルシアもつれていこうかと思ってさ」

「そういうことなら部屋の“通信板つうしんばん”で言ってくださればば伺いましたのに」

知らないものの名前が聞こえた

「通信板って何?」

「あっ 申し訳ございません 説明するのを忘れていました」


「あっ、もしかしてあの魔法陣みたいなのが書いてあった板のこと?」

部屋の机にあったものを思い出した

「はいそれです その板に手をかざすと陣が光るのでそうすると

私の持っているこの球から声が聞こえるようになります」

そんなものが僕の部屋にあったのか

この世界には魔法陣を利用した魔導具があるようだ

自分で作れるようになってみたいな 作り方とか書いてある本ないかな


「そうか では次回からはそれを使うことにしよう」

「はい それでは、図書室に向かいましょうか こちらです」



図書室に着いた

中に入る でかいな 吹き抜けで3階くらいある


底面は大体 50m×50m の正方形の 内接円の 下半分を消し

正方形の 上半分を消した感じだ


それにしてもこの量はすごい この世界の本ってどういう扱いなんだろう

「こんなにあったんだ」

「本来、本は高級品なのでこんなにあるのはおかしいのですが

何代か前の当主が読書好きであり武術にも優れていたため功績をあげることが多かったんです

そしていつも褒賞に本を願ったそうでこの量になったと聞きました」

どこから読むのがいいんだろうか


「一応すべて当時の当主が読んで分類分けされてるらしいです」

この量読んだってすごいな

「じゃあどんな分類か考えながら見ていこうか」

そうして近くの本棚を見てみる


へぇ『属性魔法の基礎』かぁ

ん?何で読めてるんだ っていうかこれ普通に日本語じゃないか


まぁまだ僕は4歳だ 読めないふりをしないと

「ティルシアこれってなんて書いてあるんだ?」

「これは『属性魔法の基礎』ですね」

「属性魔法って何?」

「属性魔法は[火][水][風][地]の4つの属性の魔法です

ステータスが見えないと使えるのかわからないのでまだこの本は要らないですね」


「そうなんだ 魔法って他にもあるの?」

希少属性きしょうぞくせいといわれる珍しい魔法があります [光]と[闇]です 

もっと珍しい超希少属性ちょうきしょうぞくせいというものもあるそうですが実際に見たことはないですね

というか見たことある人はかなり少ないと思います

確か[時間]と[空間]の2つがあったはずです」

希少属性と超希少属性か使えたらいいなぁ


「あと魔法には[無属性魔法]と[ステータス魔法]があります

[無属性魔法]は誰でも魔力があれば使えます

[ステータス魔法]は5歳になる年にある儀式をすると使えるようになります

使うと自分の魔力などの能力値や〔スキル〕、[魔法適正]、【称号】などが見れます」

5歳なら来年だな とても楽しみだ 


こんな感じで気になる本のタイトルがあったらティルシアに聞いていった

その結果いろいろ情報を得ることができた


例えばその属性の魔法が使えない人にでも

似たことができるようにすることができる魔法陣術というものの存在

これを利用することで魔導具が作れるということらしい

魔法陣術の本もあったからまた今度読もう


他にはこの世界には獣人が存在するらしい

父上の友達にも猫の獣人がいるそうだ

あってみたいと思った


そして気づくと夕方になっていた(昼はここで軽くサンドイッチなどを食べた)ので

いくつかの童話をもって部屋に戻った


それにしてもこの世界の言語が日本語なのは少し気になるな

次に女神に会う機会があったら質問しよう

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