知らぬが仏

「……イザベラと懇意にしていた娘が殿下の異母妹君いもうとぎみだったとは。私は運がいい。男装の麗人であることがきがかりではあるが───」

「上手くいってよかったではないですか。公爵、公女はのですよね? 」

「ああ。だ。、ことくらいだ」

「友人すらいなかった公女が惹かれてしまったのは仕方ないことですよ」

「それだけならいいが、

「冷静に死体を見で落ち着いていられるのはくらいなものです。公女の調のですから大丈夫ですよ」


公爵は何か引っ掛ってはいたが、それ以上を想像出来ないでいた。


「それより、は流石にガタイがいい。調べられる前にさせますから、を見繕わなければなりませんよ」


これからも続けて警察の感覚を麻痺させるために。


「次で。慣れたもんです。さっさと終わらせ、カモフラージュしましょう」

「そうだな。の言う通りだ。早くまたアリバイ作りをしよう。で間違いないな? 」

「ええ、を伝えにきました。のためにを連れて訪れた程度。五回目でしたからと言っていたのででしょう。問題ないですよ」

「うむ、調しているようだ。さっさと片付けよう」


執事に客人を任せ、伯爵と共に邸宅を後にした。

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レディイザベラ 姫宮未調 @idumi34

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