素のレディの罪悪感と観察眼

「───ただいま戻りました」

「また外出か。毎日でないだけ良しとするか。わけではあるまいな? 」

「いえ。の方ですわ、

「ならよい。からはそれもできないと思え。の出る舞踏会は必ず出ろ。わかったなら、さっさと部屋に戻れ」


深深とお辞儀をし、レディイザベラは無表情で自室へと向かった。


「もう時間がない。どうか、どうかさま、……」


どこで父親の監視と出会うかわからない。


ではお父様に報告しない。、故に由緒正しい家の娘の悪評を広めるわけがないってことね」


ロバートさま、ごめんなさい。

まさか、になるなんて。

わたくしのせいだわ。

の名前は出してはいけなかった……!

カナリアさまは

お父様はロバートさまとカナリアさまの関係をご存知ないようだわ。


で性格もそれとは更に異なる変わり者と噂されるだけあった。

女性に有るまじきショートヘアが窓から入る陽の光に照らされて、月の光のように美しかった。

ピンクゴールドの宝石を思わせる瞳。

白磁の滑らかな肌。

女性と知ってはいても、

芸術品も裸足で逃げ出すほどの美しさだったわ。

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