12話 姉の本音を知る

姉との買い物の帰り。ちょっとしたトラブルはあったものの無事に帰宅。

しかし、帰宅してからずっと姉が不機嫌そうなのだ。

今までの無関心とは違う、あきらか様に私に対して何かをぶつけてきている。

ただ、いまの私にその何かが分かるわけもなく、モヤモヤした気持ちのまま夕食とお風呂を済ませた。

その間、姉が私に話してくれることは無かった。


(もーなんなの!?急に距離を詰めてきたと思ったら今度は距離を置かれるし!

一夜の奇跡だったのかな?途中で何か気に入らないことをしちゃったのかな。

それとも恋してるのがバレたのかな!?どうしようまたあんな生活に戻りたくない、でもその方が、、、)

ベットの中で一人考えていると


「ちょっといい?」

姉が突然私の部屋を訪ねてきた。

あまりにも唐突だったため慌てて返事をしドアを開けると昨日と同じようにパジャマ姿の姉がいた。


2回目とはいえあまりにも可愛いその姿に息がつまる。


姉を部屋に通し、昨日と同じようにベットに並んで座ると姉が突然抱きしめてきた。

「へっ?!」

思わず素っ頓狂な声が出てしまったが姉は気にする様子もなく

「もう離れないで、わたしから離れないで、お願い。」


突然の告白?に心臓が爆発しそうなのを抑えて

「どうしたの?きゅ、急に」

少し言葉には詰まったが質問をする。


「ただ、また離れるのが嫌なの、これ以上離れたくないの」

そうゆっくりと話し始めた姉の髪は紅く、角も少し生えていた

「貴女と離れた4年間、本当に寂しかったの。今日買い物してる時少し怖かったの。

はるかがまた離れるんじゃないかって、不安だったの。だからお願い。もう離れないで」

何かに怯えるように体を震わせながら姉はそう言った。


驚いた、あんなにわたしの前でかっこよく振舞っている姉がこんな姿を見せるなんて。

姉がこんなにも何かに怯えているのなんて。


私は姉のことが好きだ、恋愛的な意味で。でも姉の『好き』は違う。だったら、私の答えは決まっている。

「うん、大丈夫だよ。私は姉さんのだから絶対にはなれないよ」

私は自分に言い聞かせるようにそう言った。


その後姉は自分の部屋に戻って行った。


今日の姉の姿を見て私は強く誓った絶対に姉を傷つけるような事はしないと。

それが自分の気持ちを押し殺すものだとしても、これ以上高望みをしてはいけないと。

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あとがき


投稿本当に遅くなってしまい申し訳ありませんでしたぁ!

私生活の方が忙しすぎて中々、、、

嘘です某モンスターハンティングゲームで一狩りどころか何百狩りか行ってましたすみません。

いや本当に遅れて申し訳ないです、、


一応甲子園の方の作品も完成次第まとめて投稿するので気長に待っててください予定では8月の何処かで出せると思います。

こちらもだいぶマイペースに書いてるので遅くなると思いますがご了承ください。


ではまた次のお話で!さらば!!



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