強さと引き換えに失うモノ、それは――――。

主人公は、ある日突然、何者かの意思によって異世界へと転移させられる。
異世界へと転移してのち、人とは思えないような異様な行動をし始めるが、ある時を境目にレベルがアップする。

異世界間不等価変換という謎のスキルの発動で、自分の意思とは関係なく記憶がひとつずつ失われて行くのだが、なぜそんなスキルが備わっていたのか。
主人公には本人さえも知らない重大な秘密があるのかもしれない。

冒頭は淡々と主人公の行動が綴られて行き、到底普通の人間とは思えないような行為を自分の食欲を満たすために行う。そんな中、出会った白銀髪の女性に名を聞かれ、自分が誰だったかさえも思い出せなくなっていることに気付く。

少しずつ削られて行く記憶の欠片。
主人公がこの異世界にやってきた意味とは。

様々な謎が散りばめられ、はまっていくピースの先に、なにが待っているのか。
ぜひ、その目でお楽しみください。

異世界ファンタジーがお好きな方におススメです。


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