第4話 世界ヲ救ッタ者ノ軌跡

天暦496年 シュトラウス王国の第二王女により異世界"ニホン"から1人の少年が召喚されました。


当時、世界は今まで人間との共存を掲げていた魔王から人間等と共存など必要ない、魔族唯我独尊の魔王に代わり、各国の国境で小競り合いが起きて居ました。

魔族自体は数が人間より少ないのですが魔族は個としての強さは群を抜いており、その上魔王が指揮を取っていることもあり連携も取れているので魔族数人相手でも国境の警備隊は大苦戦、なんとか追い返している状態で魔族が本気で攻めてきたら人は滅ぶと言われていました。そんな人類の存亡がかかっているときに召喚されたから彼への期待はとても大きいと同時に重たいものでした。

召喚後にステータスを測定すると全てがAもしくはS、その上に全ての魔法を司るスキルを持っていました。当時の王様や上級貴族の喜びは凄いものでした。しかし、彼らは過ちを犯してしまいました。

いくら強く、万能なスキルを持っている者であろうとも魔法やスキルの扱い方を知らなければ凡人であるということを・・・

彼はこの世界のことについての知識を十分得ることのできないまま連れていかれた最初の戦いで瀕死の重傷を負いました、当然の結果です。しかし、そんなことに気づかない…いや気づく事すらできない王侯貴族たちはあまつさえ、彼を秘密裏に暗殺しようとしましたが、聖女たちによって失敗しました。


当時、勇者と共に旅をするべくして集められた聖女、聖騎士、賢者はこの件よりも前から戦術的、合理的な作戦を立案できない上層部に不満を溜めていました。そこにこの事件が起こり、完全に愛想を尽かした彼らは勇者を連れ、誰にも行く先を告げずに修行の旅に出ました。


彼らはその過程で自分たちがそれぞれ持ちうるすべての知識を彼に教えました。彼はその知識を貪欲に吸収し、実践し、その過程で立ち寄っている最中に襲撃された村を救い、少しずつ名を挙げていきました。

3年ぐらい経ったころに王都から招集命令が来ました。一応王族からなので行くだけ行き、招集命令は断り自分たちで魔王討伐をしようと考えて王宮に彼らは3年ぶりに戻りました。

しかし、いくら時が経とうと人が変わることはありません。王城で王の命令を断った彼らは賢者を人質に取ろうとしましたが、失敗に終わりました。その時激怒した彼は極大魔法で王城、上部を全壊させました。王侯貴族たちはこれ以降、彼の逆鱗に触れたらどうなるか、利用しようと考える者は消えました。

そして彼らはまた旅に出ました




~~~~~~~~~



 夢中になって読み進めていましたが話が佳境に入ったところでこの本は終わっています。興味深いですが詳しいことは何もわかりません。この本は出来事については整合性はあるのですが、細部においては抽象的で何もわかりません、作者も誰なんでしょうか?事実だとしたら事細かすぎます。普通に考えるとこの聖女さんたちに思えますが取り敢えず本棚に戻すのは後回しにしましょう。

次はこの国の地理についての本を読み進めていました。

日が傾いてきたころ後ろから突然話しかけられました。


「書物でこの世界の知識を手に入れることから始める、優等生の模範解答だね、白銀さん」

「これしか思い付きませんでしたからね、ところでどうやってここへ来たのですか?それと・・・」

「ん?普通に城に入って…」

「そのワンちゃんは何ですか!」


 私は小さいころからあるものが平常心をどんな時であろうと奪っていきます。そう、モフモフです!家でゴールデンレトリーバーを飼っていてあの子のモフモフで私は育ってきたといっても過言ではありません。このワンちゃんもあの子に負けず劣らずのいいモフモフです。つい、うっかり、たまたま偶然、そこにモフモフがいたために神代君が近くにいることを忘れてこの真っ白いワンちゃんをモフモフすることに没頭してしまいました。


「えっと、白銀さん?」

「ハッ!」


怜君に声をかけられて我に返りました。


「いや、これはそのですね・・・(汗」

「いや、別に構わんぞ、モフモフする時の心地よさは俺もよくわかる」

「そ、それじゃぁもう少し楽しませてもらいますね」

「書物読み漁ってるから、満足したら声をかけてくれ」

「分かりました」

私は白いワンちゃんをまたモフモフし始めました。




”後書き”

皆さんお初にお目にかかります。ぺぽです。

初めて小説を書いているので、書くのに2,3日かかってしまうことがあります。それでも気長にお待ちしてもらえたら幸いです(*´▽`*)

後、何かこの話についての質問、誤字訂正などがあればコメントしてください。できる限り答えていきます。

できれば今日も午後6時ごろには投稿しようと思っていますので( `・∀・´)ノヨロシク

ではでは~またどこかでお会いしましょう

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