自分が王の立場なら誰を選ぶか、考えながら読むとさらに楽しいです

 次代の王を誰にするか――。

 長男パインは盛大な葬儀で浪費家っぽいイメージです。次男バンブーは楽しい葬儀で、芸術家寄りのタイプでしょうか。三男プラムは策略家。王の死を利用して同盟国に攻め込むことを提案します。

 この時点で、この三人の中から選ばなければならないとするなら私は長男が向いていると感じつつ、ストーリー的には三男が選ばれるかなぁと考えながら読んでいました。

 三男は思想が危険というか、あの考え方を持っているなら王に対しても同じようなことをやりかねないですもんね。そこまで考え至らなかったため、王は最終的にあんなことになってしまったわけですが。

 いずれにしてもプラムは王の血をしっかり受け継いでいるなぁと感じました。彼だけでなく兄たちも役割と性格がきちんと割り当てられていて、キャラ設定がうまいです。

 また、読者を引き込むようにストーリーが展開されていて面白かったです。