EP017 Friends that are girls

帰りに母親へLI◯Eで友達が遊びに来るからと連絡したら直ぐに返信来て?!


『男の子?』


母親はバカだ!

男の子を家に連れ込むJCがいるか?

「女友達です!」

と強めに返した。


『な〜んだ、つまんないのー』


そういう問題ですか?

皆さんどう?思います。うちの母親…


『レイにしては珍しいわね。

お友達ってさ』


娘に対して珍しいとは何か?

母親も友達いないぼっちと思っていたのか。これでも学校では普通喋りますし仲間はずれにされている訳でもありませんから。


月城さんは最寄り駅が経堂で3駅先が私の最寄り駅の成城学園前駅だ。


駅前のセブンでお菓子を買って家まで5分くらいかな…

なんとかジョージの世田谷ベースの先だ。

一度モデルガンのカラーリングについてお話ししてみたいと思っている。

彼のYou◯ubeは勿論登録済みだ。

グッズも幾つか持ってる。


歩きながらそんな話をしていると家についた。


「此処が家でこっちが興梠君の家」


『本当にお隣さんだわ』


信じてなかったのかい!


「お母さん!ただいま〜」


『お帰りなさい

あ、いらっしゃいどうぞ、上がって』


(にゃーっ!にゃー!)

アスカとマリアのお出迎えです。


月城さん目が名前の様にリンリンしてますけど猫お好きですか?


『レイ!』

『猫飼っているなんて言って無かったぞ!』


「うん、聞かれてないし…」


『かわいい〜触ってもいい?』


「待って先におやつで餌付けした方がいい」


『お邪魔します〜』


リビングでチュールをあげる。

母親はマリアとアスカの話を娘そっちのけで月城さんと盛り上がっている。

スマホで写真撮っているよ。

親バカが過ぎる。


コーヒーを飲んでひとしきり猫と遊んでから2階に上がった。


此処が私の部屋


部屋のドアを開けた瞬間

薄暗い部屋にPCの画面がいくつも浮かぶ怪し部屋が目に飛び込んで来た。

月城さんはフリーズした。


私はベットに鞄を置いて

ライフルケースを床に置き

ゲーミングチェアに座り

フリーズが溶けるのを待つ。


『レイ?』

『此処はおじさんの部屋じゃないの?』


「私の部屋よ!」


『マジか!』

『これが今時JC女子の部屋か?』


「何か悪いか!」


『いや、なんかこう』

『イメージと違うと言うか?』

『こんなんじゃ無い感がすると言うか?』


母親が覗き見して言う


『リンちゃん、レイにもっと女の子っぽい感じにしろって言ってくれないかな』


「あーもうお母さんはあっち行ってて…」


月城さんはゲームのモニターの数にびっくりしている。


『レイ!』

『株トレーダーの家のやつか!』

と言っている。

リン!軽く馬鹿にしているだろう。


壁に飾ってあるモデルガンを見て腕組みしながらはぁ〜へぇ〜だの言っている。


『これ触ってもいいか?』


「どうぞ、どうぞ」

「此方に鏡もありますから

ポーズでも構えて見ては、、、はいどうぞ

とっても絵になります」

「制服姿にDSR-1 狙撃銃!」

「萌えます!」

「やばいですよ」

萌えつきそうです。


『持って見てなんか分かるな…この感じ』

『本物じゃないけどこの背徳感、高揚感みたいなやつ』


その後一緒にゲームをした。

月城さんは慣れないのでコントローラーを使用。結構上手な方だ。


『このゲーム、兄貴がやってたやつだ!』

『スコープ覗くってこの事か!』


ゲームにも少し知識がある様だ。

PS10、スイッチも知っていた。


ひとしきりゲームをした後は

2人でベットに寄りかかって漫画本を読んだ。漫画の趣味はどハマりだったらしい。


その後一緒に宿題をやって

一緒にばんごはんを食べて

母親が運転するランクル70で家まで送った。20分位だった。


母親同士の立ち話が始まって長くなりそうだからお互い引き放した。

LI◯E交換して今度お茶するらしい。


月城さん家のデブ猫を見せてもらった。

これはこれでかわいいと感じた。

冬場は一緒に寝ると暖かいだろうと思った。


そんなこんなでバイバイした。


母親は帰りの車の中で私がどんなお友達を連れて来るかドキドキしていたと言った。


『素敵なお嬢さんでお話しも楽しいし良かったねレイ』

と言われ。


「うん、と答えた」


『後は彼氏かな〜』


おっとまた母親の爆弾発言。


『レイは彼氏居ないの?』


「いないよ、まだ中学1年だよ私」


『ジュン君は!』


「ジュンジュンは優しいし面白いし

けどさドキドキしないんだよね」

「分かる?お母さん…」


『ドキドキか、、、そうだね…』

『初恋ってそれが大事だよね』


『大人になればドキドキしない人とも

お付き合いは出来るけどね』

『その内現れるわよ…』


「そっかな〜」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る