EP03 First Mission!!

午前中の授業が終わり

レイはお昼ごはんを食べに

屋上にやって来た。


おにぎりを食べていると。

スマートウォッチにミッションが届いた。


「え!何これ?」


【#Mission Rescue、、、】

同級生を助けろ!!

Missionレベル1

獲得Coin/15

獲得Karma5


いきなりバイブしてびっくりした。


校舎の屋上から体育館の裏が見える。

レイは屋上の他の生徒から死角になる位置に動いて制服の上着ポケットからスコープを取り出して見る。


体育館の裏で

1人の女子生徒が3人に囲まれている。

此れはきっとイジメか!


本当くだらない…


中学生になっても自分の心をコントロール出来ない弱い存在としかレイには見えない。

まあだから子供(中学生)なんだけれど、、、


確かに附属中学で

小学校からの内部進学組と

お受験組の新参者はああなるものなのか?


「やれやれ、、、」

おにぎりを咥えたまま給水塔に登って

ライフルにスコープを戻して覗くと

ターゲットマークが現れた。

1人を取り囲む3人の頭上に

スポットマークがある。


よく良く見るとスポットマークに

アルファベットと色がついていて

それは弾薬の文字とカラーだった。


同じカラーの弾薬Aが入った

マガジンを装着して

すかさずターゲットマークを狙い打ち抜く。


(パン!)


小さく乾いた音と共に

ターゲットの頭上を撃ち抜いた。

続け様に直ぐさま

2人のターゲットマークを打ち抜く。


(パン!パン!)


撃たれた生徒が倒れた。

いじめられていたであろう

生徒がびっくりしている。

いじめられた生徒には

別なカラーのマークがついた。


弾薬Yに変更して撃ち抜く。


(パン!)


生徒は撃たれた反動で

若干身体が揺さぶられたが

あたりをキョロキョロ見回して

その場から去って行った。


するとスマートウォッチがバイブする。

【Mission completed、、、】

Congratulations!


Gain獲得

Experience point経験値:19P

Coinコイン:15

Karmaカルマ:5


午後の授業を受けながら

レイはステータスボードを眺める。


Name名前:朝比奈レイ

Code nameコードネーム:#001レイ

Jobジョブ:スナイパー

Levelレベル:LV1

Experience point経験値:19P


HP体力:7

MP魔力:15

STR力:5

DEF守り:4

AGI素早さ:8

DEX器用さ:17

INT知力:35

LUK運:50


Coinコイン:15

Karmaカルマ:5

SKILLスキル:

気配遮断Lv3

認識阻害Lv2

遠距離戦闘Lv1


Equipment装備:

Rank:S+

武器:クレーバー.50/スナイパーライフル

射撃:ボトルアクション

ダメージ:145

弾薬:専用

装弾数:4

射程距離:539


Rank:SS

武器:AWM/スナイパーライフル

射撃:ボトルアクション

ダメージ:136

弾薬:専用

装弾数:5(10)

射程距離:800(1.500) 7.62㎜/.338Lapua

アタッチメント数:4


装備品は…

ステータスの値には反映されていないのか?

この数値は単純に身体能力値で

あって何かをすれば向上するかもしれない。


レベル、スキルは上がらなかった。

レイにとって先程の件はただのゲーム感覚で特に気に留めていなかった。


授業が終わり帰りの準備をしていると

ジュンジュンが迎えに来た。

みんなジロジロこっちを見ている。

慌ててジュンジュンの袖を引っ張って廊下に出る。


「なぁ!ジュンジュン」

「悪目立ちするから急ぎの用がない時以外は

教室に来るなと言っているよな!」

「L◯NEで済むだろうと言うと、、、」


『そっか〜…』


適当に誤魔化している様だが

長年一緒にいると分かるんだぞ!

こいつわざとだろ。


「なぁジュンジュン」

「いいか…おとなしく」

「門の外で待ってろ」

「子猫を見たいんだろ」


『うんうん』

『見たいです』

『レイ様』


教室に戻ると…

同級生の女子数人からこえを掛けられた。

『朝比奈さんって…』

『興梠君と知り合いなの?』


「あーっと」

「たまたまお隣りさんでさぁ」

「親同士がお友達でさぁ」

「同じ内部進学組なだけ」

と伝えた。


なんでもジュンジュンは

バスケ部に入って

一年生でレギュラーを獲得するほどの

スポーツ男子で人気者らしい。


みんなから今度紹介して欲しいと言われ

レイからして見ればあんなので良ければいつでもと思い軽く返事をしておいた。


ロッカーからライフルケースを取り出し

校門でジュンジュンと合流して帰宅する。


ジュンジュンが

お腹空いたと言い出したので

帰りにマックを奢ってやった。

超喜んでいる。少し大きな子供だな…


「そう言えばジュンジュン?」

「私の家に上がるの初めてだよね」


(モグモグ…)

「うん初めて…(モグ)…だな」

「レイは良く家に遊びに来てたのにな」


2人でマックで1時間程おしゃべりして

そこで宿題も片付けてから帰った。


「ただいま〜」

「お母さん!」

「ジュンジュンが遊びに来たよ」


『あら、こんにちはジュン君』


『こんにちは!』

『お邪魔します!』

『今日は子猫を見に来ました』


『そうおなのね』

『さあさあ上がって上がって』


母親は娘をそっちのけで

ジュンジュンとマリアの話しで盛り上がっている。

親バカが過ぎる。


ジュンジュンは

かわいいを連発し

モフモフさせてもらっている。


しばらくして部屋へ上がろとすると

ジュンジュンがついて来る。

なんでついて来るんだと聞くと

お前の部屋に興味があると言い出し見せろと言う。


ジュンジュンはきっと…

かわいいピンクの内装の

ひらひらしたレースのカーテンで

ぬいぐるみが飾ってある部屋を

イメージしているのだろう。


甘いなジュンジュンよ。


私の部屋はゲームをするから

一年中遮光カーテンで閉めたまま

だから外からは見えない。

たまに母親が換気で窓を開けるが

外から見たらお父さんの

仕事部屋にしか見えない。


ジュンジュンが見せろ見せろと煩いから

見せてやる事にした。

別に隠している訳でもないし散らかっている訳ではないから普通に見せられる。


部屋のドアを開けた瞬間

薄暗い部屋にPCの画面かいくつもり浮かぶ

怪し部屋がジュンジュンの目に飛び込んで来た。


ジュンジュンはフリーズした。


私はベットに鞄を置いて

ライフルケースを床に置き

ゲーミングチェアに座り

彼のフリーズが溶けるのを待つ。


『レイ?』

『一体此処はなんだ?』

『おじさんの部屋と間違えてる?』


「私の部屋よ!」

「おじさんの部屋で悪かったわね」


『レイ!』

『すげ〜な!これJC女子の部屋か?』


「何か?悪いか!」


『いや〜』

『なんかこうイメージと違うと言うか?』

『これじゃ無い感がすると言うか?』

『もっとこう?夢が…』


母親が覗き見して言った。


『ジュン君!』

『レイにもっと女の子っぽい感じにしろって言ってくれないかな』


「もう!」

「お母さんはあっち行ってて、、、」


『はい、はいマリアちゃんおいで』

『おやつタイムよ〜』


「ふ〜」

「そうだ!」

「ジュンジュン!」

「ゲームしようか?」


『うんやるやる』


ジュンジュンはゲーム下手くそだった。

周りにボコられ格好の的になっていた。


私は使わなくなったPS9を

ジュンジュンにあげて次回までには

もう少し鍛える様に言った。


壁に飾ってあるフィギュアやモデルガン

お気に入りのスナイパーライフル銃を見て

かっこいいを連発し触りまくっている。


ベタベタ触るから

後で消毒して磨かないといけなくなった。


勝手に未開封のフィギュアの箱を

開けそうになったからげんこしてやった。

マニアの暗黙のルールを分かっていない。


TRASCOオリコンBOXから

私の取って置きのお菓子をパクリながら

ひたすら漫画を読んでから帰った。


私は早く帰って欲しいから

読み途中の漫画全巻貸してやった。

勿論お菓子は取り上げた。

漫画本全巻を紙袋に入れて意気揚々と家に帰って行った。


「あ〜」

「疲れたよ〜」

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