EP02 Skill Orb

動物病院から帰って来たレイは

部屋のベットで

虹色の石に灯りかざしながら寝転んでいた。


「一体なんなんだろう?」

散々考えたけれど分からない。

神主さんが言っていた事を思い出し口ずさむ


「石の力をその身に宿すか…?」


不意にマリアが飛びついて

「キャー!」

来てびっくりして手を滑らせて

虹色の石がレイの顔面に落ちた。


すると!

眩ゆい光を放ち虹色の石が粒子状になって消えた。


「もう痛ったーい…」

「危ないよ!」

「マリアが急に飛び付くから」

「石がゴッチンしたよ!ゴッチンだよ!」


マリアは知らんぷりしている。

あれは自分が何かしたのを分かっている時の態度だ。


すると頭の中でアナウンスが聞こえた。


【朝比奈レイは

ステータスを解放しました!

スナイパーのジョブを獲得しました!

それによりランダムガチャで

初期装備品が送付されます。】


「!?ステータス。」


(ブォーン…)

いきなり目の前半透明のボードは現れゲーム画面で見るステータスが表示された。


一瞬焦りはしたが

ゲームばかりしていたレイは

直ぐに受け入れる事が出来た。

この時はまだ新しいゲームを始めたくらいにしか思っていなかった。


Name名前:朝比奈レイ

Code nameコードネーム:#001レイ

Jobジョブ:スナイパー

Levelレベル:LV1

Experience point経験値:ー


HP体力:7

MP魔力:15

STR力:5

DEF守り:4

AGI素早さ:8

DEX器用さ:17

INT知力:35

LUK運:50


Coinコイン:0枚

Karmaカルマ:0

SKILLスキル:

気配遮断Lv3

認識阻害Lv2

遠距離戦闘Lv1

Equipment装備:ーNon


『こんにちは〜』

『キジトラヤマト運輸です!』

『朝比奈レイさんにお届け物です。』


Ameizonから私宛てに荷物が届いた。

何か頼んだ覚えは無い結構大きな荷物だ。

送り主の記載は無く荷姿には精密機器と書いてある。結構大きな荷物だ。



恐る恐る箱を開けると…

そこそこ大きな何かのソフトケースが1つ

バードケース2つ入っていた。


開けてみるとそこには

ライフル銃が入っていた。


「え!これって…」


「これって…私がいつも…」

「ゲーム内で良く使っていたライフルだ」

「本物か?」

重さもかなりあって

モデルガンでは無さそうだ。


「なんかメモが入っている」


ジョブカード:スナイパー

備考:武器を用いてカルマを獲得しろ。

スナイパーライフルには専用の弾薬を装填してターゲットに命中させろ。


Special Equipment


Rank:S+

武器:クレーバー.50/スナイパーライフル

射撃:ボトルアクション

ダメージ:145

弾薬:専用

装弾数:4

射程距離:539


Rank:SS

武器:AWM/スナイパーライフル

射撃:ボトルアクション

ダメージ:136

弾薬:専用

装弾数:5(10)

射程距離:800(1.500) 7.62㎜/.338Lapua

アタッチメント数:4


Ammunition弾薬

弾薬A:不満、焦り、嫉妬、軽蔑、欲望、

弾薬B:劣等感、諦め、

弾薬C:後悔、罪悪感、苦悩さ


Special特殊弾薬

弾薬X:殺意、恨み、怨み、憎しみ、憎悪

弾薬Y:不安、恐怖、苦しみ、悲しみ、絶望


『ちょっと』

『レイ〜』

『開けるわよ』


「あ、あ、えっと…」


母親が急に部屋に入って来た⁉︎

私は慌てて足で

ライフルをベットの下に隠すが?

ひとつは手に持ったままだった。


『レイ〜』

『あなた何バタバタしているの?』


これって…

もしかして見えて無い?


レイは母親の前で

ライフルをかっこよく持ってポーズする。


『レイ?』

『さっきから何をしてるの』

『なんか新しいTikT◯kのダンス?かあ

『マリアちゃん見なかった』


(にゃー!)


『おやつの時間ですよ〜』

『マリアちゃんさあおいでおいで』



ベットから素早く飛び降り

母親に甘えるマリア…あざとい。

母親はマリアをを抱っこする。


『レイ!』

『此処に置いておくわよ』

『レイの分エクレアと牛乳。』


「ありがとう」


『晩ごはんになったらちゃんと下りて来るのよ』


「ja(はい)」


取り敢えず危機は脱した。

娘がいきなりライフル銃を購入し出したら

母親は気絶して倒れることだろう。


このライフル見えない…のか


翌朝

レイはライフルケースを背中に背負って

学校に行って見る事にした。


ベットフォンにライフルケースって

ぱっと見はガールズバンド?にしか見えない。


朝ジュンジュンに合ったら


『レイおはよう!』

『なんか今日荷物多いな?』

『音楽始めたのか?』

と聞かれた。


「うん」

と答えた。


最近姿を見なかったから元気かと聞かれて

夜更かしするけど元気だと言った。


「あ!」

「ジュンジュン」


ジュンジュンに子猫を拾って飼い始めたと言うと食い気味に見せて見せてと言って来たので今度見せる事た。モフモフには敵わない。


スマホのフォトショからマリアの

ベストショットを見せると悶絶してる。


今日は朝練が無いから

学校まで一緒に行く事にした。

久しぶりの会話で楽しい時間だった。


ジュンジュンとは

下駄箱で手を振って分かれた。


廊下の私物ロッカーに

ライフルケースをしまい

何時もの窓際の席に着く。


今日も憂鬱な時間が始まる。

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