18.資格 ~より

18.前節/中節/後節

    ◆◆◆ 前節 ◆◆◆



━─━─ № 18-1 (2,254) ─━─━

  〖どんと〗(副詞)


どんと】⚠⛏  #2,369

 〈勢いよく進行して〉の意。



━─━─ № 18-3 (2,256) ─━─━

  〖ななめく〗⛏(カ五段動詞)


ななく】⚠⛏  #2,370

 〈しゃに構える〉〈正当な方法で受け取らない〉〈曲解く〉の意。



━─━─ № 18-5 (2,258) ─━─━

  〖せわ〗(サ変名詞)


】⚠  #2,371

 〈世の人のう文句〉の意。

 転じて〈人の苦労話〉の意。

 〝財産目当てとは下世話なものだ〟など。


せわ】⚠⛏  #2,372

 〈手数が掛かってあわただしいこと〉の意。

 語源は〔せわ〕。

 〝そんな事で達成できるならせわなど無い〟など。

 なお〔遑〕は〈あわただしい〉の意であり、この字を用いて「枚挙にいとまが無い」と表記されたりするが、これに〈いたわって休む時間〉の意の「いと」の読みを当てるのは意味真逆で不当そのものと考えられる。


せわ】⚠⛏  #2,373

 〈ととのえてやしなうこと〉〈人の面倒をる行為やその話〉の意。

 語源は〔せわ〕。

 〝子供のせわをする〟など。



━─━─ № 18-7 (2,260) ─━─━

  〖しぶる〗(ラ五段動詞)


しぶる】⚠  #2,374

 〈やぶさかがる〉〈いやだという感情を表に出す〉の意。


しぶる】⚠  #2,375

 〈滞らせる〉〈値切る〉の意。



━─━─ № 18-9 (2,262) ─━─━

  〖まっしぐら〗(名容詞)


まっしぐら】⚠  #2,376

 〈真っぐに向かう〉〈わきもふらずに目的へ向かう〉の意。

 組成は〔〕。


驀地まっしぐら】⚯✗  #2,377

 語義不相応のため遣うことをすいしょうしない。

 この表記では〈真っすぐに向かう目的地〉のような意となる。



━─━─ № 18-11 (2,264) ─━─━

  〖りゃくへい〗⛏(名詞)


りゃくへい】⚠⛏  #2,378

 〈伝達の際に情報を省略する事に起因するへいがい〉の意。



━─━─ № 18-13 (2,266) ─━─━

  〖そんたく〗(サ変名詞)


そんたく】⚠  #2,379

 〈心情を推量すること〉の意。

 少し前に〈けいな配慮〉〈勝手な想像による行動〉〈ゴマ擦り〉の意と誤解され、誤用大賞に輝いた(?)語だが、飽くまで「こころはかる」「はかる」ととにかく〈計る〉の意にとどまるものであり、〈配慮〉〈行動〉等の意味合いを含まない。

 あ、〝そんたくべんとう〟おいしかったよ(



━─━─ № 18-15 (2,268) ─━─━

  〖げいとう〗(名詞)


げいとう】⚠⛏  #2,380

 〈実演可能なすぐれた能力〉の意。

 転じて〈凡人にはできない行為〉の意。


げいとう】⛏  #2,381

 語義不相応のため遣うことをすいしょうしない。

 この表記では〈草刈り作業にぶつかる(⁉)〉のような意となる。



━─━─ № 18-17 (2,270) ─━─━

  〖けち〗(名詞)


吝嗇けち】⚯  #2,382

 〈しっかりしている性格〉の意。

 転じて〈金品を出し惜しみする性格〉の意。

 語源は〔けち〕。


】⚠  #2,383

 〈悪い因縁〉〈難癖〉の意。

 〔けち〕とは別語。



━─━─ № 18-19 (2,272) ─━─━

  〖ほとほと〗(副詞)


ほとほと】【ほとほと】【ほとほと】【ほとほと】【とほと】⚠  #2,384

 〈ほとんど〉の意。

 転じて〈うんざりするほど〉〈すっかり〉の意。

 〈同然であるかのように近い〉の意の〔ほとほと〕との原語を一字集約したものであり、その音便である「ほとんど」とほとんど同義であるが、[ほとほと]は特にいやがさす場合にう。



━─━─ № 18-21 (2,274) ─━─━

  〖ぼくせきざっぱい〗(名詞)


ぼくせきざっぱい】⚠⛏  #2,385

 〈道理を解さず役に立てれない人物〉の意。

 [ぼくせき]は〈木や石のように感情を解さないさま〉、[ざっぱい]は〈取るに足らない人物〉の意。



━─━─ № 18-23 (2,276) ─━─━

  〖すうきいん〗(名詞)


すういん】⛏  #2,386

 〈王権の割譲を受けた独立統治機関〉の意。

 [すう]は〈ちゅうすう機能〉転じて〈物事の肝心な部分〉の意。

 権限の許可ではなく割譲であるため王はその部分での権限を失うもので、さいはいが気に入らないなどの理由でこれに対抗するにはすう権を剥奪して解体するしか無く、そんな事をしてしまえば容易に暴君認定されて政治不安を招くため、設立には最大限の注意を要する。

 なお、現代日本における自治体は、このすう院に相当するものと考えることができる。

 ちなみに宗教団体においては教皇につぐ役職として「すうきょう」が置かれるもので、これが国政に対しても強い権力を持つ場合が有るが、本来としては国政には関係なく、教団内でのちゅうすう機能をかんかつする役職。

 すうきょうに似たものとして「げんすい」があり、これは軍隊におけるすうきょうと言える。

 ほか「そうさい」や「さいしょう」もややそれに似たものであるが、こちらはちゅうすう機能だけでなく末端雑務にまでも責任が及ぶ点においてすうきょうとは異なる。



━─━─ № 18-25 (2,278) ─━─━

  〖ぷんぷん〗(副詞)


ぷんぷん】⚠  #2,387

 〈ひどく怒ってげんが悪いさま〉の意。


ぷんぷん】⚠  #2,388

 〈ひどくにおいが鼻をつくさま〉の意。

 転じて〈きわめて疑わしいさま〉の意。

 〔芬〕は〈花がかおる〉転じて〈よくにおう〉〈きつくにおう〉の意。



━─━─ № 18-27 (2,280) ─━─━

  〖のしあがる〗(ラ五段動詞)


がる】⚠  #2,389

 〈他を差しおいて高い序列へあがる〉の意。

 転じて〈横柄な態度で人の上に立つ〉の意。


がる】⚠✗  #2,390

 語義不相応のため遣うことをすいしょうしない。

 この表記では〈伸ばし作業が完了する〉のような意となる。


☞ 「る」は〝決まった分量のものが押しつぶされたり引っぱられたりして面積や長さを増す〟場合をうものである一方、〈成長する〉〈発展する〉つまり〝分量が増える〟場合は「る」とうもの。



━─━─ № 18-29 (2,282) ─━─━

  〖けだし〗(感嘆詞)


だし】⚠  #2,391

 〈気のせいか〉〈思うに〉〈考えてみれば〉〈おそらくは〉の意。

 〔慥〕は〈確か〉の意で、{たしか}の読みが有る。


けだし】⚠✗  #2,392

 字義不相応のため遣うことをすいしょうしない。

 漢語由来の「借り助詞」であるが、〔蓋〕は単に〈ふた〉の意であり〈確か〉の意は無い。

 あわせて、「がいぜん」などという語ももちろん成立せず、その意味で言うなら「のう」か「かくぜん」である。

 つか、学者連中ってIQ高いはずなのに、なんで「がいぜん性」って言葉を疑いもなく遣ってるんだ?

 一般の間でならともかく、学者の間でこそ正確性保ってなきゃ示しつかねえだろがよ。



    ◆◆◆ 中節 ◆◆◆



━─━─ № 18-31 (2,284) ─━─━

  〖あまねく〗(カ五段動詞)


あまねく】【あまねく】⚠  #2,393

 〈広く行きわたっている〉の意。

 組成は〔あまし〕。



━─━─ № 18-33 (2,286) ─━─━

  〖しめしあわせる〗(サ下一段動詞)


しめわせる】⚠  #2,394

 〈合図を示して知らせ合う〉の意。


しめわせる】⚠⛏  #2,395

 〈あらかじめ相談しておく〉〈口裏を合わせる〉の意。

 こちらの意味で[しめわせる]と表記するのは字義不相応。

 〝しめわせのための合図をあらかじめ決めておく〟ということから転じた意だが、あまりに語義が字義からかいしているため、これに近い意の「だんごう」から借りた新たな表記を提案するもの。



━─━─ № 18-35 (2,288) ─━─━

  〖あながち〗(副詞)


あながち】⚠  #2,396

 〈強引に〉〈自分勝手にこじつけて〉〈ひたむきに〉の意。

 転じて⦅のちに否定を伴う形で⦆〈こじつけでなく〉〈かならずしも〉の意。

 組成は〔うぬち〕。



━─━─ № 18-37 (2,290) ─━─━

  〖やたらめったら〗(成句・名容詞)


めっ】⚠⛏  #2,397

 〈程度が極度にはなはだしい〉の意。

 []は〈手数の多いさま〉転じて〈やみなさま〉の意であり、当該語義に沿う表記が未だ当てられていないため、新たにそれらしい表記を提案するもの。

 [めっ]は〈程度がはなはだしいさま〉の意で、古語[]に由来。


めっ】⚠✗  #2,398

 同義であるほか、[]が直感的でないため[めっ]を遣うことをすいしょうする。

 []は〝〈雅楽における変拍子〉の意の「びょう」を語源とする〟との説もあり、この{}は〈早く踏む調子〉の意のサンスクリット〔ヤターラ(つづり不詳)〕に由来するとされる。


たらめっら】⚠✗  #2,399

 デタラメな表記のため遣うことをすいしょうしない。

 [たら]は〝当て字の代名詞〟であり、これが遣われている表記にその字義と語義が適合する例は無い。



    ◆◆◆ 後節 ◆◆◆



━─━─ № 18-39 (2,292) ─━─━

  〖まごまご〗(副詞)


まごまご】⚠  #2,400

 〈適切な判断ができずにうろえるさま〉の意。



━─━─ № 18-41 (2,294) ─━─━

  〖さめる〗(マ下一段動詞)


める】⚠  #2,401

 〈熱気が失われる〉の意。

 〝とぼりがめる〟など。


める】⚠  #2,402

 〈色味が薄れる〉〈情熱が失われる〉の意。

 〝暮らしがめる〟など。


める】⚠  #2,403

 〈⦅酒などの⦆意識を奪うものの効果が失われる〉の意。

 〝夢からめる〟など。


める】  #2,404

 〈感覚を得る〉の意。

 〝目がめる〟など。

 こいつだけ語義がポジティブなの何なん。



━─━─ № 18-43 (2,296) ─━─━

  〖はは〗(感嘆詞)


】⚠  #2,405

 〈笑えるなあ〉の意。

 しょうたんの場合に言う掛け声。

 朗笑する場合にもちょうしょうする場合にも遣われる。



━─━─ № 18-45 (2,298) ─━─━

  〖ふがいない〗(形容詞)


い】⚠  #2,406

 〈たよりにできるものが無い〉〈こころもとない〉の意。

 転じて〈悲しい〉〈る瀬無い〉〈情けない〉〈意気地が無い〉の意。


い】⚠✗  #2,407

 デタラメな表記のため遣うことをすいしょうしない。

 この表記では〈きっこう模様のこうが無い(⁉)〉のような意となる。



━─━─ № 18-47 (2,300) ─━─━

  〖むしゃぶる〗(ラ五段動詞)


むしゃぶる】⚠  #2,408

 〈欲深く望む〉〈飽くなきに欲しがる〉〈ひたすら齧り付く〉の意。

 「むさぼる」の音便。



━─━─ № 18-49 (2,302) ─━─━

  〖わやくちゃ〗(名容詞)


ちゃ】⚠  #2,409

 〈はなはだしく乱れるさま〉の意。

 []は〈せまい場所でゴチャゴチャやっているようなだめな状態〉の意であり、〔哇〕は〈へつらう声〉、〔阨〕は〈行き詰まり〉〈せまい場所〉の意。

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