哲学魔王の【辞書】

1.無念 ~より

1.前節゠1/3

━─━─ № 1-1 (2) ─━─━

  〖ばか〗(副詞的名詞)


】⚠  #1

 〈愚かしい考え〉〈愚かしいさま〉の意。

 組成は〔はか〕の濁音減価〔ばか〕。

 〔莫〕は〈さびしい〉〈とぼしい〉の意。

 〔迦〕は〈めぐり合わせ〉の意。

 〈無知めいもう〉の意のサンスクリット「bakaバカ」に由来するとの説はしんぴょう性が低いように感じられる。


】⚠  #2

 〈愚かしい結果〉の意。

 組成は〔はか〕の濁音減価〔ばか〕。

 〝を見る〟など。


鹿】✗  #3

 語義不相応のため使用をすいしょうしない。

 この表記では〈馬と鹿しかの総称〉のような意となるが、馬も鹿しかもバカと言うほど特段バカではない。


☞ 〝はかはかせるもの〟であることから「はか」の語源は〔はか〕であり、また〔はか〕はさらに「はか」の語源。



━─━─ № 1-3 (4) ─━─━

  〖おる〗〖いる〗(ラ五段動詞)


る】【る】⚠  #4

 〈現存する〉〈場に存在する〉の意。

 転じて〈その状態である〉の意。

 〝あの者がる〟〝生きてる〟など。


る】【る】⚠  #5

 〈その場を拠点とする〉の意。

 〝はずれの旅館にる〟など。


る】【る】  #6

 〈その場に住まう〉〈その場に存在する〉の意。

 〝東京にる〟〝部屋にる〟など。


る】【はいる】  #7

 〈その場の内に移動する〉の意。

 転じて〈その状態になる〉の意。

 {はいる}は、別語の末尾についた強調の意の間投詞「は」が、{る}にちゃくしたものと想像される。


る】  #8

 〈ひっ条件のはんちゅうる〉の意。

 転じて〈欲する〉〈求める〉の意。


る】  #9

 〈まとの内に矢をれる〉の意。

 転じて〈矢をなつ〉の意。


る】⚠  #10

 〈物の内に火をれる〉〈⦅直火でなく熱したものを介して⦆物に火を通す〉の意。


る】  #11

 〈少量の油でいため揚げる〉の意。

 転じて〈あぶって焦がす〉の意。

 なお油を使う前提である以上「ばいせん」という語は字義不相応であり、中国語では「ホンカオ」とうもので、〔烘〕は〈あぶって乾かす〉、〔烤〕は〈あぶって焼く〉の意。

 いや、せんちゃおまえ……、、


る】⚠  #12

 〈大量の油で揚げる〉の意。

 なお〔揚〕は本来〈位置的に高く上げる〉の意であり温度は指さないため、みんな大好き「揚げ物」も{もの}と表記したほうがよさそう。


る】⚠  #13

 〈金属の内に火をれる〉〈金属を熱してかす〉の意。


る】⚠  #14

 〈った金属を加工する〉の意。



━─━─ № 1-5 (6) ─━─━

  〖ところ〗(名詞)


ところ】  #15

 〈場所〉〈箇所〉〈部分〉〈周辺〉の意。

 転じて〈最近〉〈近い時分〉の意。


ところ】⚠  #16

 〈とどまるところ〉〈住むところ〉〈とらわれるところ〉の意。

 転じて〈場合〉〈情状〉〈意図〉の意。



━─━─ № 1-7 (8) ─━─━

  〖たつ〗(タ五段動詞)


つ】  #17

 〈長さのあるものが縦状になる〉の意。

 転じて〈身体を足で支える〉の意。

 さらに転じて〈特定の場所や状況に置かれる〉〈確かな存在となる〉〈成立する〉〈有効性に優れる〉〈誕生する〉の意。


つ】⚠  #18

 〈物事が急につ〉の意。

 転じて〈性器が膨張する〉の意。

 なお本来〈急に考えつくこと〉は「思いつ」であり、「思い立つ」では〈考えがまとまる〉のような意味になるはず。


つ】  #19

 〈建物が場にできあがる〉の意。


つ】⚠  #20

 〈⦅何かをあがめるための建物や物品が⦆できあがる〉の意。


つ】⚠  #21

 〈起きあがる〉の意。

 転じて〈行動を始める〉の意。


つ】⚠  #22

 〈移動を始める〉〈⦅自然げんしょうや音などが⦆発生する〉〈⦅粉状や液状の物が⦆上へ舞いあがる〉の意。

 使用ひんのわりに常用の読みではないので注意。


つ】⚠  #23

 〈時が移動する〉の意。

 転じて〈⦅ろうそくなどか⦆燃えて尽きる〉の意。

 使用ひんのわりに常用の読みではないので注意。


つ】⚠  #24

 〈印が付く〉の意。

 転じて〈明かりが灯る〉〈よく調べあがる〉〈注力される〉の意。

 さらに転じて〈注ぎ込まれる〉〈茶が入る〉の意。


つ】  #25

 〈切断する〉の意。

 転じて〈ことわる〉〈関係性を解消する〉の意。


つ】  #26

 〈後継や残量などをそうしつさせる〉の意。

 酒を飲むのを個人的にやめても酒はまだ存在し続くので〝酒は断つ〟もの。

 酒を絶ったら暴動です。


つ】  #27

 〈布を裁断する〉の意。


つ】⚠✗  #28

 同義のため[つ]を遣うことをすいしょうする。



━─━─ № 1-9 (10) ─━─━

  〖はなつ〗(タ五段動詞)


はなつ】  #29

 〈拘束や閉鎖を解く〉〈制御や管理をやめる〉の意。

 転じて〈取り払う〉〈ものを人手に渡す〉〈制御なしに投げる〉〈追放する〉〈解任する〉の意。

 〝閉鎖区域をはなつ〟〝暴言をはなつ〟〝剣をはなつ〟〝罪人を国からはなつ〟など。


はなつ】⚠  #30

 〈ねらいをさだめて発射する〉〈発表する〉の意。

 〝鉄砲をはなつ〟〝意見をはなつ〟〝世にはなつ〟など。


はなつ】⚠  #31

 〈技や使役獣などを操縦する〉〈機能を行使する〉の意。

 〝刺客をはなつ〟〝目をはなつ〟〝火をはなつ〟など。



━─━─ № 1-11 (12) ─━─━

  〖おかしい〗〖をかしい〗(形容詞)


かしい】⚠⛏  #32

 〈興味深い〉の意。

 古語〔をかし〕に由来するもので、本来なら〔ぐ〕との動詞由来につき{をがし}だが、古語では濁点を省略する傾向もあって、そう書いたらたぶんぜったい通じないと思われる。

 なお「ぐ」の語源は〔ぐ〕で、〈その場にさせる〉の意。


可笑をかしい】⚯  #33

 〈笑える〉〈笑わせられる〉の意。


おかしい】⚠  #34

 〈げている〉の意。

 古語〔をこ〕に由来するため、本来こちらも{を}と読ませるべきだが、混同を避けるため否定的なほうには{お}の読みを当てる事とする。


しい】⚠✗  #35

 前提知識を要するため使用をすいしょうしない。

 []は〈⦅みずぎわからすのように⦆騒がしい〉の意。

 これが一般に[おかしい]の意で通用しているが、〝〔滸〕は〈黄河ないしようこうのほとり〉を意味し、そこで正義をってらん騒ぎを起こすものどもを指した〟との歴史的経緯を踏まえないと、〈おろか〉の意味合いが生じない。


奇怪おかしい】⚯  #36

 〈様子が変である〉の意。


詭怪おかしい】⚯⛏  #37

 〈疑わしい〉の意。


おかしい】⚠⛏  #38

 〈ことばが間違っている〉の意。

 なお一字で{ことばがただしくない}と読む、らしい。



━─━─ № 1-13 (14) ─━─━

  〖こと〗(名容詞)


こと】  #39

 〈発言〉の意。

 転じて〈言葉〉の意。

 かつては〝発した言葉によって事実が表現される〟との思想により[こと]と混同されていたが、やがて区別するようになるとこちらは「ことの」「こと」とうようになった。


こと】  #40

 〈事実〉〈事柄〉の意。

 転じて〈取り決め〉の意。

 さらに転じて〈くつ〉〈わけ〉の意。

 日本語において〈くつ〉〈わけ〉の意味を持つのは、かつて[こと]と混同されていた事によるもので、〔事〕という字自体がそのような意味を持つわけではない。


こと】  #41

 〈重大なことであること〉の意。

 〝もし足りてなかったらことだ〟など。

 一般に否定的な事態についてう。


こと】  #42

 〈格別なことであること〉の意。

 一般にこうてい的な事態についてう。


こと】⚠  #43

 〈経緯〉〈連なった複数の事実〉の意。

 転じて〈理由わけ〉〈そういう事実だったという事にすること〉の意。



━─━─ № 1-15 (16) ─━─━

  〖なん〗⛏(名詞)


なん】⚠⛏  #44

 〈疑わしいさま〉〈みだりなさま〉〈あやふなさま〉〈わりないさま〉〈根拠ないさま〉〈はなはだしいさま〉の意。

 この意味で{なんである}と表記される場合がよくみられるが、〔何〕の字義としては〈どれとまでは判明していないがとにかく特定のなにがしかを指し示す〉もので、当該語義には不相応というか全然関係ないと思われる。



━─━─ № 1-17 (18) ─━─━

  〖ぞ〗(副助詞)


】⚠  #45

 〈それの一端〉の意。

 転じて〈その半端もの〉〈なんだかよくわからないもの〉〈よく知りたくもないもの〉の意。

 〝課題やっとらんのだれ〟など。

 助詞の「〜か」に相当し、直前の語を強調ないし見下してうもので、ちなみに助詞「〜か」は、{〜}と表記できる。

 〔卒〕は〈十人単位で固められた兵〉転じて〈しも〉の意。


】⚠⛏  #46

 〈そうである〉の意。

 〝アイツだけ課題やってねえ〟など。

 言いきりことばの直後に付与して驚嘆やお仕着せ的ななど、何らかの情動を含めるもの。

 〔啐〕は〈驚く〉〈叫ぶ〉〈める〉〈飲む〉の意。



━─━─ № 1-19 (20) ─━─━

  〖なんぞ〗(名詞)


なん】⚠⛏  #47

 〈様子の不明であるもの〉の意。

 〝これってなん〟など。


なん】⚠⛏  #48

 〈程度のでたらめなもの〉の意。

 転じて〈程度や内容の奇怪おかしいもの〉の意。

 〝なんか言ったか〟など。


☞ かいの念を抱くたいしょうに言及するときの代名詞として一般に遣われる。



━─━─ № 1-21 (22) ─━─━

  〖なんぞ〗〖なんて〗〖なぞ〗〖など〗〖ら〗(副助詞)


なんぞ】【なんて】【ぞ】【ど】⚠⛏  #49

 〈程度の成っていないもの〉〈それごときのもの〉の意。

 組成は〔でたらめ〕。


など】【】⚠  #50

 〈そのたぐいに分類できるもの〉〈それっぽいもの〉の意。

 使用ひんのわりに常用の読みではないので注意。


など】⚠  #51

 〈種類にこだわらず一定の範囲にあるもの〉の意。

 なお〔抔〕の字義は〔てのひらすくう〕。



━─━─ № 1-23 (24) ─━─━

  〖かならず〗(副詞的名詞)


かならず】⚠  #52

 〈決め事をたがえぬよう心掛けて〉の意。


かならず】⚠  #53

 〈きまって〉〈定理的に変わらず〉の意。

 こちらの意味で[かならず]と表記するのは字義不相応。



━─━─ № 1-25 (26) ─━─━

  〖むく〗〖はぐ〗(カ五段動詞)


く】  #54

 〈物の面を一定の方角に面するようにする〉の意。

 転じて〈適する〉〈気に入る〉の意。


く】⚠  #55

 〈対面する〉〈目当てのものに対置する〉の意。

 転じて〈対抗する〉の意。 


く】⚠  #56

 〈本体から外皮をき落とす〉の意。

 転じて〈包装を除去する〉〈人から衣服や身分などを取り上げる〉の意。

 組成は〔ぐ〕と思われる。

 外皮よりも内容物のほうに用がある場合に言う。

 使用ひんのわりに常用の読みではないので注意。


ぐ】  #57

 〈外皮を本体からき取る〉の意。

 転じて〈物品や身分などを奪い取る〉の意。

 組成は〔ぐ〕と思われる。

 内容物よりも外皮のほうに用がある場合に言う。



━─━─ № 1-27 (28) ─━─━

  〖ない〗(形容詞)


い】  #58

 〈所有しない〉〈存在が否定される〉の意。

 対義は「る」。

 〝それはい〟など。


い】⚠✗  #59

 代替可能のため[い]を遣うことをすいしょうする。

 〈存じない〉〈認識されない〉の意。

 対義は「る」。

 〝記憶にい〟など。


い】⚠⛏✗  #60

 代替可能のため[い]を遣うことをすいしょうする。

 〈所在しない〉〈位置していない〉の意。

 対義は「る」。

 〝そこにい〟など。


い】⚠⛏  #61

 〈命題はである〉〈定義に該当しない〉の意。

 対義は「る」「る」。

 〝そうではい〟など。

 こちらの意味で[い]と表記するのは字義不相応。


い】⚠⛏  #62

 〈動作を実行しない〉の意。

 転じて〈動作を禁ずる〉の意。

 〝そうい〟〝それは行けい〟など。

 こちらの意味で[い]と表記するのは字義不相応。

 なお「不燃ごみ」は〈燃やさないごみ〉であって、〈燃えないごみ〉は「不燃性ごみ」ないし「非燃ごみ」であるし、またこれは「可燃ごみ」でも同様のため、塩化ビニール類などは「可燃性ごみ」ではあっても「可燃ごみ」ではいので出さないでください本当にマジお願いします。

 あ、ポリ袋などは「可燃」なので大丈夫です、塩化ビニールは硬くて丈夫でだいたい厚手のやつです、見分け難しかったらとりあえず「不燃ごみ」で出しちゃってください。


い】⚠  #63

 〈生きていない〉〈故人である〉の意。

 語源は〔い〕。

 〝もうい〟など。


い】⚠⛏  #64

 〈成さんばかりである〉〈まさにそうである〉の意。

 〝せつい〟〝おっい〟など。

 古語において{〜ない}は形容詞を作る接尾語であり、これは例えば「せつなし」「せつなる」のように形容詞と副詞を切り替える表現のように思われるが、しかし[い]と紛らわしく、これに[い]と漢字を当てれば解釈上すんなり通る、との提案をするもの。

 おそらく[い]系のほうは「〜がい」のように助詞をはさむのが正式であり、それを省略するようになったせいで区別がつかなくなったかと考えられ、そういう観点では「問題ない」なども〈問題の無いさま〉ではなく〈問題であるさま〉の意となるべき語だとは言える。


☞ よく考えたら、こうてい「ある」が動詞、否定「ない」が形容詞、って言語の構造としておかしゅうない?

 古語の段階では、「ある」の否定は「あらず(ざ上二段動詞)」か「あらざる」で、整合性は取れてたんよね、、、



━─━─ № 1-29 (30) ─━─━

  〖ある〗(ラ五段動詞)


る】  #65

 〈⦅論理的に⦆存在する〉〈所有する〉の意。

 〝在庫がる〟など。


る】  #66

 〈⦅物理的に⦆存在する〉〈所在する〉の意。

 〝在庫は倉庫にる〟など。


る】⚠  #67

 〈⦅認識的に⦆存在する〉〈所存する〉の意。

 〝在庫数は頭にる〟など。


る】⚠⛏  #68

 〈⦅事実を伴って⦆相当する〉の意。

 〝在庫数は十でる〟など。


る】⚠⛏  #69

 〈⦅事実に関わりなく⦆こうていする〉の意。

 〝在庫とは保険でる〟など。


る】⚠  #70

 〈想定可能である〉の意。

 転じて〈仮定される〉の意。

 〝る品が売れ筋で、在庫が切れることもるだろう〟など。

 〔或〕は〈区切られた領域〉の意。

 使用ひんのわりに常用の読みではないので注意。




━─━─ № 1-31 (32) ─━─━

  〖うつ〗〖ぶつ〗(タ五段動詞)


つ】【つ】  #71

 〈物を他の物に向けて強く当てる〉〈たたく〉の意。

 転じて〈強く刺激する〉〈ってこしらえる〉の意。

 さらに転じて〈準備する〉〈しかける〉の意。


つ】【つ】⚠  #72

 〈規則正しくつ〉の意。

 転じて〈何かをきっかけとした動作がみられる〉の意。


つ】【つ】⚠  #73

 〈鐘や楽器をち鳴らす〉の意。


つ】【つ】⚠  #74

 〈ほこつ〉の意。

 転じて〈金属質の物をち鳴らす〉の意。


つ】【つ】⚠  #75

 〈つちつ〉の意。


つ】【つ】⚠  #76

 〈むちつ〉の意。


つ】【つ】⚠  #77

 〈相手をってせめる〉の意。


つ】【つ】⚠  #78

 〈手やこぶしなどでつ〉〈殴る〉の意。


つ】【つ】✗  #79

 同義のため[つ]を遣うことをすいしょうする。


つ】【つ】⚠  #80

 〈組み付きながら攻撃する〉の意。

 なお「かくとう」は本来「かくとう」。


つ】【つ】  #81

 〈つ〉の意。

 転じて〈って攻める〉の意。


つ】【つ】  #82

 〈矢や弾丸などをって飛ばす〉の意。


つ】【つ】⚠⛏  #83

 〈捨て去る〉〈放置する〉の意。


つ】【つ】⚠⛏  #84

 〈はいする〉〈処分する〉の意。


つ】【つ】⚠  #85

 〈事をただす〉の意。

 転じて〈取り組む〉の意。


つ】【つ】⚠  #86

 〈木を切り倒す〉の意。

 転じて〈⦅悪者を⦆攻め滅ぼす〉の意。


つ】【つ】  #87

 〈きまりにしたがってつ〉〈きまりにしたがってつ〉の意。


つ】【つ】⚠  #88

 〈って平らげる〉の意。

 転じて〈出陣する〉の意。

 さらに転じて〈出発する〉〈登場する〉〈りを挙げる〉の意。


☞ [ぶつ(ゔつ)]は[うつ]の濁音減価であり、〈不当にうつ〉〈乱暴にうつ〉のような粗悪な意味合いを演出するもの。



━─━─ № 1-33 (34) ─━─━

  〖うかがう〗(ワア五段動詞)


うかがう】  #89

 〈立ち入ることによって状況を知る〉の意。

 転じて〈たずねる〉〈たずねる〉の意。


うかがう】⚠  #90

 〈見づらいものを見たり察することによって状況を知る〉〈気配や手掛かりなどから状況を察する〉の意。

 使用ひんのわりに常用の読みではないので注意。


うかがう】⚠  #91

 〈隠れがちなものを見ることによって状況を知る〉の意。

 使用ひんのわりに常用の読みではないので注意。


うかがう】⚠  #92

 〈ぬすみ見る〉の意。


うかがう】⚠  #93

 〈しのび見る〉の意。


うかがう】⚠  #94

 〈人の様子をさぐる〉の意。


うかがう】⚠  #95

 〈成り行きをさぐる〉の意。


うかがう】⚠  #96

 〈進む方向の様子をさぐる〉の意。


うかがう】⚠  #97

 〈特徴や兆候を見て取る〉の意。



━─━─ № 1-35 (36) ─━─━

  〖おどろく〗(カ五段動詞)


おどろく】  #98

 〈心を強く揺さぶられる〉〈感嘆する〉の意 。


おどろく】⚠  #99

 〈心をおどかされる〉〈びっくりさせられる〉の意。



━─━─ № 1-37 (38) ─━─━

  〖しょうじ〗〖たいじ〗〖だいじ〗〖じょすうじ〗(数詞)


しょう】  #100

 〈単一または複数の組み合わせて数量を表現する漢字〉〈一般漢数字〉の意。 

 〝れいぜろいちひとふたさんよんいつろくしちななはちきゅうここじゅうとおにじゅう廿にじゅうさんじゅうさんじゅうひゃくせんまんよろず〟など。


たい】【だい】  #101

 〈かいざん防止のため故意に複雑化させた数詞〉の意。

 〝れいぜろいちいちさんさんよんろくしちななはちきゅうじゅうひゃくせんまん〟など。

 {たい}は漢音で{だい}はおんという方言の差でしかなく、どちらでもよい。

 たとえば{一}に一線加えれば{十}、さらにもう一線で{千}に無理なくかいざんでき、正確な数字が重要である文面においてはこれだと本当に困るので、自然発生でなしに意図して定義された。

 ここに挙がっているものは、「」を除いてすべて当て字である。

 {ぜろ}は訓読みであり、原語は〔zeroゼロ〕。


じょすう】⚠⛏  #102

 〈序数を特に表現するための漢数字〉の意。 

 〝れいぜろいちさんよんろくしちななはちきゅうじゅうひゃくせんまん〟など。

 厳密には「序数」は数量を表す数詞ではなく、〈順番や番号を伴ってそれに該当するものを示す

 本来なら小字や大字の直前に{第}をつければ序数になるが、この{第}が省略されるケースがあまりに多く、その混同を避けるため例に挙げる通り、英語における〝firstファーストsecondセカンドthirdサード……〟などに相当するものとして、これを定義し、ここに提案するもの。

 なお〔弌〕〔弍〕〔弎〕は元より序数字として用いられている模様。

 また〔貳〕〔弍〕が正式であり〔貮〕〔弐〕は誤字とされ、〔武〕がその誤字の元と推定されるがこの字の部首は{止}であり、{⿱一弋}のような構えの部首は存在しない。

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