色とりどりの夢

闇の烏龍茶

第1話 残酷な夢

 目が覚めると、そこは通い慣れた大学の研究室だつた。

あれっ?何してたんだつけ?俺?

少し考えて、狐の解剖をしていたことを思い出した。・・・トイレに行こう。

トイレは長い廊下の奥の方で、廊下はうす暗い。

 そうだ・・・よく怖い映画なんかではお化けがいるんだよなあ〜・・

そう思いながらドアを開ける。一番奥の個室から、嫌な感じがする・・大をもよおしていた俺は、一番手前の個室を覗く・・汚ねぇ〜詰まってやんの・・

次の個室も、次も・・クソッ・・一番奥しかない〜ギョッ! 手がっ! 俺を掴んで、引きずり込もうとする〜うわっ!


 目が覚めた。・・なあんだ夢かあ〜トイレに行こう・・・起き上がると、北海道が下に見える。はあっ!気がつくと周りに人が沢山いて、皆、逃げている・・・火山だ!

また、北海道が下に見えた。数十ヶ所で噴火している。

 俺は、逃げ道を考えている。あっ〜そう行けば大丈夫だ。と、思った瞬間、「こっちだあ」と俺は叫んでいる。「明るい方は火だから、暗い方へ逃げるんだあ〜」その声を無視する人、しない人。遠くで断末魔の悲鳴・・・

すると、すぐ裏山の頂上で噴火だ!溶岩が流れてくる・・「みんなあー!こっちだあ〜」また、叫ぶ俺・・・海岸まで来てしまった。海だあ〜入るんだあ〜

ふと気づくと、俺は島にいる。浅い海、綺麗な水・・・チョット沖には大岩がゴロゴロ並んでる。「逃げるんだあ〜」俺が叫ぶ?・・・何故?・・「噴火のせいで津波が来るんだ!逃げろっ!」と自分が説明する。

 もう、目の前に壁のような波!・・・あ〜っ!・・もう・・


目が覚めた。・・なんだあ夢かあ〜トイレに行こう・・・起き上がると?起き上がれない!・・・ん?・・体が動かない!〜足元に黒い影が・・・これは、金縛りってやつだ!〜起きろ!俺!・・汗をかきながら腕を曲げようと必死に力む・・どのくらい頑張ったか・・右手が動いたっ!やったあ!これで目が覚めるぞ!・・・


目が覚めた・・やっぱり夢だったんだ・・これでもう金縛りなんて怖くないぞ〜どんとこいっ!金縛り!・・・トイレに行こう・・・

起き上がれない?・・えっ!夢から覚めたのに金縛りか?・・違う!これは現実だ!・・足元を見ると黒い影が〜うわあっ!やばい!逃げないと!〜しかし、動けない!・・何かが迫ってくる!ウオッ〜・・


 目が覚めた。・・なんだあ夢かあ〜・・・トイレに行こう・・ここは、アパートの二階。階段から一番遠い奥の部屋。トイレは真下。だから、廊下の反対側の階段降りて、その反対側。廊下は豆電球一つ、それも、節約で消してるからスイッチ入れながら、帰りは消しながらだ。怖い!。

 そうだ思い出した!子供の頃、トイレ怖くてよくおねしょした。今、トイレ前まできたが、ここですると、おねしょ?思い直して振り向く。近くに廊下のスイッチがある。消す。

途端に誰かに捕まれそうに・・ダッュ!・・来る!・・ひえ〜っ! 階段を数段駆け上がる・・


 目が覚めた。・・そうだよなあ〜今、俺、親と同居してたんだ!あ〜ばかか俺は、・・そうだ、トイレに行こう・・起き上がる?起き上がれない!ん〜力を入れるがダメだ!

冷や汗がでる!・・足元に黒い影・・わ〜っ〜


 目が覚めた。・・そうだよなあ・・今、俺は結婚して自宅じゃないかあ〜・・トイレに行こう・・ドキッ!隣の妻・・だれだ?・・その見知らぬ女の体を揺する。反応がない!

まさかっ!死体っ!・・・お、お、俺じゃない!・・俺は無実だあっ!〜叫んだ瞬間、そこは、死刑台!・・うわ〜っ・・


 目が覚めた。・・トイレに行こう・・起き上がる、が、頭がつかえて起き上がれない・・むむむっ!・・また、夢だな〜ふふふっ・・もう、騙されないぞっ!・・寝て待とう〜そのうち起きるさ!・・・

 お経が聞こえてきた〜なんだっ!変な夢!見たことないなあ〜

んんっ?・・背中が温かくなってきた?えっ!・・・これはっ!まさか・・・ヒイェ〜ッ!


 目が覚めた。・・焼き場の係員が、親族に骨を拾うよう勧める・・・それを、俺は上から見ている。

なんだあ〜今度は死んだ夢かあ〜・・・



 

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