災禍大乱

果てしなく無限に広がる青空。


そこは大地という枷に縛られず、翼という自由に身を任せ、悠々と空を舞う魔獣が巣食う人類未踏の場所。


故に人は、空を神かそれに準ずる何かと崇めたがる。


例を挙げるならば、神が統治する天界が存在している、世界に終末ラグナロクが訪れる時、天使が空から現れ喇叭ラッパを鳴らす・・・等々。


“だがそれはあくまで架空の話フィクション”だ。


今もこうして蒼穹の天空を我が領域とでも言うように、悠々と光を吸い込む黒翼を広げ、小規模の竜巻を次々と出現させながら高速で飛ぶこの御伽の黒龍には当てはまらないだろう。


そもそも龍とは、御伽噺や歴史書の中で多く語り継がれる古の存在───もはや伝説と化した生物だ。その中でも黒龍は、世界に終焉ラグナロクをもたらすとして忌み嫌われる象徴として知られている。

だがこのあらゆる黒を凝縮したような姿を見れば、あながち間違いではないのかもしれない。


それに架空や創作ではなく、現にこの龍は存在しているのだ。周りに与える被害など想像がつかないだろう。


そしてその黒龍の僅か後ろを追いすがる彼女───『サリス=フォルクス』も例外ではない。

彼女の語り継がれる伝説は様々で、中には伝聞で変化していったものもある。


しかしそれでも、大魔女として、そして英雄としての彼女の力量はどの噂もかわらない。


───大魔女サリスの魔法は天を割き、大地を割る。その後に残るのは彼女の放った魔法の残滓だけだ、と。


「へぇ、なかなかの速度だねぇ?」


黒龍の飛翔速度と、彼女の魔力によって形成された純白の羽の早さは同等だ。故に彼女は追い付けないが、黒龍からも離されることはない。


そのため、距離を縮めるべく凝縮された魔力の塊を魔法へと変質させ、目前の黒龍に向けて放つ。


「ボクの魔法はいかかがな?」


それは牽制の意味を込めてもいる魔法だが、陽光を吸収する龍の鱗には傷一つ付かず、それどころか此方に見向きもしない。


へぇ、と感嘆一つ。今度は先程よりも威力を込めた追加の魔法を放つ───が、それすらも龍の鱗に微かな傷をつけただけに終わる。


昔から殆ど人に興味を持たないタイプの人間だったサリスだが、それでも自分の異常性は分かっていた。


あり得ない魔力量。理解出来ない操作技巧。到達し得ない創造想像力。その全てが彼女には備わっていた。


故に、自分の魔法や魔術に対しては人一倍プライドが高かった。


だからこそ、自分の作り上げた魔法が全く効いていないという様子に、高いプライドが刺激される。


「ふぅん、まるでボクのことなんか眼中にないようなその態度・・・流石は龍種だ。この程度の魔法じゃ効果がないってことか───じゃあ、これとかどうだい?」


その言葉に合わせ、サリスはより高密度の魔力を練り上げ始めた。


魔法というのは、込める魔力の質と量で放つパフォーマンスが違う。

例えば、魔力をこれでもかと込めれば爆発的な威力になるし、魔力の質が高ければ少ない量で威力を上げることが出来る。


そして、此れから放つ魔法はサリスにより高純度に練り上げられ、より魔力を大量に詰め込んだ魔法。非凡の類いであっても、あまりの魔力の総量に脱帽し、それをいとも容易く操れる操作技術の高さに卒倒するだろう代物。


今の彼女は、まさにあらゆる魔法を扱う魔女の中の魔女───大魔女と言ったところか。


「GOAAAAAAAaaaaaaaaa!!」


「んっ!?魔力を掻き消された?・・・そんな出鱈目な・・・」


しかし、サリスの魔法を嘲笑うか如く放たれた黒龍の咆哮は、いとも容易く魔法の発動を阻害した。


そのあまりの出鱈目さに思わずサリスも目を剥くが、それもそのはず、何せ魔法の発動を阻害するという行為事態リスクが高いからだ。


そもそも魔法は、少ない魔力でも『魔術式アルテフォーミュラ』を描くことで発動できる魔術と違って、自らが所持する膨大な魔力によって『魔法陣ノモススクアドラ』を媒介に発動させる。


サリスは史上類を見ない程の魔法、魔術の天才にして、後世に名を残す程の偉業を次々と打ち立てた誉れの英雄だ。


そして対する龍は言わずもがな、生物の頂点から睥睨するような、絶対的強者である。

肩書きとしては両者とも大仰だが、そこには切っても切れない種族の差が生じていた。


まるで災害そのものが生物となって動くような、そんな不条理かつ理不尽な暴力を龍は振るうのだ。


存在自体が出鱈目で異質。


生物であって生物ではない、そんな二律背反が許された存在が龍という存在だ。

それ故、平凡な者達なら直ぐ様消し炭になり、非凡である者達もその黒く輝く鱗に傷一つすら付けることが出来ずに敗北することだろう。


そもそも、四肢から手足の爪の先まで魔力を貯める事が出来る龍種は、大気に含まれている魔素という物質から魔力を作り出せるため、魔力切れという概念自体存在しない。


つまり、大空で翼を広げる龍を相手にするのはレベルや熟練度に限らず、魔法使いにとって分が悪いということ。


そして、それはサリスとて例外ではないのだ。


「あーあ、まるで埒があかないや。それに、もうプロメサ王国の城下町が見えてきてるし・・・」


高速で飛行しながら、平行して魔力によって強化された視界には、大きく発展している王国がはっきりと映し出されていた。


音すら追い付けない速度で飛翔する黒龍を追い掛け、幾ばくかの時間が流れるが、当然悪い状況は変わらない。


黒龍を見失わない程度の速度で、少しでも時間を稼ぐために魔法を当て続けたサリスだが、その空色の瞳には焦燥が浮かんでいた。


その一方黒龍は、眼科に広がる王国を見据えたかと思うと、口を大きく開け、何かを放つ準備をしていた───『咆哮』だ。


「んなっ!?」


咆哮を放つ直前でその事実に気付いたサリスだが、どうやら一歩遅かったようだ。


龍というのは体の至るところまで、魔力で満ち溢れている。だからこそ咆哮という行為辞退が、超高密度の魔力を打ち出しているのと、なんら変わりない。


それはつまり、物理的破壊力の乗った咆哮が眼下の住民に襲い掛かるという訳であり、魔力に対する抵抗力が無いものからすれば、逃れられない死を意味していた。


「GOOOAAAAaaaa!」


キィン、と鉄と鉄を擦り会わせたような甲高い音とともに発射されたその威力は絶大で、煉瓦の家々がバラバラに吹き飛び、人が風圧で潰れ、大地はいとも容易く削れて行く。

その余波は、被害の中心地から離れた場所にいた人間達も巻き込み、大きな大地の揺れを起こした。


その光景は、ほんの数分前まで人が賑わっていた町通りとは思えない程残忍で惨たらしい。サリスが魔法によってその咆哮をギリギリで防いでもこれ程の爪痕を残すのだ。


血肉に染まる路、木霊す悲鳴、怨嗟、呻吟。まるでありとあらゆる世の地獄を煮詰めたような情景は、吐き気を催す程おぞましく、精神が強いものでなければ、瞬く間に心に傷を負うことだろう。


だが、サリスの瞳は絶望に染まっていなかった。


「───ふふ、ははッ!・・・舐めていたのはボクの方みたいだね・・・あぁ、最初から全力でいくべきだったよ。だから、もう手加減はなしだ」


そう一人告げると、サリスは空色の瞳を薄く細め、術式プロセスの構築を“開始したはじめた”。


魔法は、自らの想像力で様々な効果を及ぼせるが、それには限度があるし、その想像力というのも非常に曖昧だ。


しかし魔術は、自らの想像力では足りない部分を術式で補うことが出来る。その分時間は掛かるが、威力だけで見れば魔術は魔法に勝る。


しかし、サリスの使う魔術は、その一般的な魔術の一つ二つ上をいく。


「───ボクは願う」


龍が地へと降り立ったのを確認し、どこまでも無限に続く空に向けて手を振り上げる。彼女が今紡いでいるのは『詠唱レクティオ』という、彼女の行う魔術に必要なプロセスだ。


勿論、ただ呟いているだけではない。


魔術は魔法に比べ威力高い。だが高すぎるが故に、対象に向けて狙いを定める、という事が難しいのだ。


当然そうなっては対象に当たらないだろうし、運が悪ければ放った自分に影響が及ぶ可能性がある。


───そこで彼女が作り出したのが『詠唱レクティオ』だ。


魔力を練りあげる中で言葉を呟く事で、その言葉に 魔力を纏わせる。

そうすると魔力を纏う言葉は、『言霊ロギアガイスト』という物理的な力を持ったモノとなり、自分が放つ魔法に指向性を持たせる事が可能となる。


「───怒りのない世界に」


サリスが一言、また一言と紡いでいく程、その唸りは更に大きく、そしてより高密度の魔力を帯びる。それはひとえに大魔女サリスの願いだった。


英雄と持て囃された彼女には、良き理解者というモノがいない。平凡な人間が口にする言葉と似せるなら、“天才が故の孤独”というのだろうか。


幼いながらも賢い彼女は、人は己よりも優れ秀でている者には嫉妬と畏れという感情を抱いてしまう、という事を既に理解していた。それゆえに、まるで“”かのように、能面を浮かべて生きていた。


しかし、例え自分が他者から嫉妬されていると分かっていても、孤独の哀しみとは凄まじいものだ。


「────喜びのある世界に」


───しかしそんな彼女に救いの手を差し伸ばした人間がいた。


認識阻害フォルムジャミングを掛けられていて見た目も性別も分からず、名前も最後まで名乗らなかったが、天才である彼女から見ても異様な人物だった。


纏う雰囲気は、完全に強者のソレ。


しかし傲ることを知らず、何時も顔に笑みを浮かべていた。

彼?彼女?は人々から嫉妬され、忌み子と影で呼ばれていたサリスを見ても距離を取らず、その優しい笑みで凍てついたサリスの心を溶かしていったのだ。


他に友達という友達もおらず、その人物も恐らく彼女以外に友人はいなかった。


聞けば彼──便宜上彼と呼ぶ───は英雄になることが夢だという。しかし自分にはその資格がないと諦めているようだった。


「────楽しみのある世界に」


だから───だから彼女は英雄と、勇者と呼ばれるのを嫌がった。


自分の凍えた心を溶かし、頼り頼られる事の大切さを教えてくれた尊敬する彼に、英雄や勇者と呼ばれる資格がないのなら、自分は果たしてどうだろうか?と。


だが彼はこう言ってくれたのだ。


────『君はもうとっくに、僕にとっての英雄だよ』

と。


自分は彼を救うような事はしていない。いや、寧ろ自分こそが彼に助けられていた。


しかし彼は疑いを知らないような声色で、まるで本当に自分が英雄であるかのように告げたのだ。


ならば、彼に救われた自分に出来ることが英雄になる事ならば───。



「────『私』はその願いを叶えよう」


練り上げられた魔力の影響か、雷雲が雨と風を巻き込み、稲妻が迸る。


災禍の前触れのように、熾烈に巻き怒る風雲の元で掲げているサリスの右手の上には、一つの光り輝く剣が薄紅色の刀身を煌めかせる。


「────英雄は、『ボク』だから」


最高独自魔法術ハイオリジンスペル”────『勝利を掴むは英雄の剣アーサー・ぺンドラゴン


輝く剣を頭上に顕現させたサリスの周りは紫電が踊り、まるで英雄の権限と言わんばかりにサリスを照らす。彼と協力し、サリスの持ちうる全ての技術を詰め込み、編み出した剣───それが今、放たれたのだ。


その威力は天空を砕き、大地を削り、だが龍以外の生き物には傷を与えない。


そんな巫山戯た芸当が出来るのは、大魔女であるサリスだけだろう。


───グシャリ。


衝撃は遅れてやってくる。


眼下の黒龍は一瞬にして、堅牢な鱗がひしゃげ、骨が粉砕し、顎が割れ、片目を失った。いや、それだけに止まらず、その下の地面をも大きく抉り取った。


これが並みの龍ならば、恐らく今の一撃で消し飛んでいたことだろう。しかし眼下の黒龍は虫の息にすれ、死んではいない。


やはりこの黒龍は異質だ、と認識を改めるサリスだが、先程の魔術を放った衝撃で体はボロボロだった。


「まぁ、すぐに治ると思うけど───それよりも」


顕現させていた羽を解除し、ゆっくりと降下していく体に身を任せて黒龍の様子を伺う───が、龍が頭を地に伏しているすぐそばに、少女?いや、少年が瞳を白黒させ、腰が抜けた姿勢で動けないのが見えた。


瀕死とは言え息がある龍の前で、それは余りにも危ない行為だ。


『「君!今すぐそこから離れて!」』


気付けば口が回っていた。少年に聞こえるように残っていた魔力を使い、直接少年の脳内へ呼び掛ける。


────が、その行動はどうやら無駄に終わったらしい。


「GAAAAaaaaaa!!!」


身を揺るがす爆風と共に、世界から一瞬音が消えたのでは、と錯覚するほどの轟音がもはや屍都となった町に衝撃を残す。


砂塵が舞い、龍の姿が黒で塗り潰した絵の具の如く掻き消えた。

「・・・あり得ない」と目の前の現実が信じられないとばかりに、サリスが言葉を溢す。


しかし、それも当然のこと。


────何せそこには、まるで先程までの傷が『反転』したかのように、何事なく龍が佇んでいたからだ。


言うまでもないが、サリスの目と記憶が正しければ、龍は先程まで瀕死だった。満身創痍で、恐らく動くことすらままならなかった筈だ。


それが・・・そのはずが、果たして今の龍の平穏無事な姿は、到底数秒前の姿と当てはまるか怪しい。

寧ろ魔力やその体から放たれる覇気は、戦う前よりもより洗練され、圧力が増しているように思える。


「くっ、ふふっ・・・流石だよ、化け物め」


これが天災。これこそが災害。


英雄や勇者が世界から祝福されている者であれば、これらは世界から畏怖されしモノ。


その煌めく紅い瞳を怪しく染め、周囲を睥睨する姿はまさしく───空の覇者に相応しい。


「Guruuuu・・・GOOOAAAAaaaa!!!」


空間そのものを割るように轟く咆哮、そしてその後に遅れてやってくる悲鳴や助けを求める声が、不協和音のようにサリスの耳に届く。


だが残念、サリスには今その声に応える余裕はなかった。


「精神が・・・もたないかも、なぁ」


先程放たれた咆哮の衝撃から少年と自分を防ぐために、体の限界を超えて魔力を使った弊害で足が震え、立つことすらままならない。


只人ならば、あまりの激痛によるショックで死亡しかねない。だが逆にいえば、すぐに楽になれるということだ。


無論不老不死とて、痛みはある。


むしろなまじ死なない体のため、苦痛を永遠に味わうことになってしまうのだ。

そうなれば身体ではなく、じわじわと精神が“死んでいき”、やがて廃人と化してしまう。


サリスの魔力は未だに有り余るほどあるが、身体の痛みによって廃人となってしまっては意味がないだろう。


今のサリスはその弊害で息も荒く、思考も思うように纏まらない。とは言え、悔しさに顔を歪めても絶望的な状況は何一つとして変わらないのも事実。


この状態では、到底戦えると思えない。


言ってしまえば────打つ手が全て封じられたに等しいのだ。


「Ggggguuuuu・・・」


顎を震わせ怒り荒ぶる龍は、憎々しげにサリスを一瞥する。

平時のサリスならば何も感じなかっただろうが、精神に負担がかかる魔術を使用し、精神が摩耗している今この時だけは、身のすくむ恐怖を感じた。


「あー、どうしよう。物凄く怖いんだけど・・・」


───咄嗟に目を閉じる。


人間は五感のうちの一つを封じると、その分他の五感がより敏感になるというが、それは決して固唾モノの話ではない。


現に、サリスの耳は封じられた視覚を補おうと、音を拾い上げている。


自分の心臓の鼓動、呼吸、血流の流れ、それに混じる周囲の風、悲鳴、悲鳴、悲鳴・・・そして轟轟ゴウゴウとサリスに近寄る龍の地響き。


聞きたくもない音も含め、いつもより鮮明に鼓膜を叩く音の波。


───あぁ、まだ聞こえている・・・。


龍の地響きは、段々と大きくなっていく。それを聞いてしまう度、体が硬直したように動かなくなるのだ。


───怒轟。


聞こえる、聞こえてしまう。聞くだけで狂死しかねない程の恐怖をもたらす龍の音が。


───怒号。


あぁ、音が・・・すぐ近くに。


───怒豪。


出来る事なら、このまま消えてしまいたい。襲いくる恐怖から逃げてしまいたい。


だが龍に油断し、大勢の人間を見殺しにした自分にはこのような最期がお似合いだ、とサリスは考える。英雄や勇者の最期とはいつも、龍や魔王と戦って死ぬのだ。


だからこそサリスは、覚悟を決めた・・・が。


「・・・来ない?」


そして、耳元で嫌に鳴り響いていた地響きの音が聞こえなくなっていた事に気付く。


遥か天空では、悠々と大空へと羽ばたく龍の姿が見えた。


「───あぁ、成る程。そういうことか」


刹那、思考する。


自分は見逃されたのだと。


龍に情けを掛けられたのだと。


「ふっ、ふふっ───アッハハッ・・・ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッッ!!!」


乾いた笑いが込み上げて止まらない。


それは、罪もない弱い人達を助けきれずに、自分だけ生き残ってしまったことに対する嘲笑と、敵に情けを掛けられ見逃された事に喜ぶ自分への侮蔑も含まれていた。


───あぁやはり、と。


「どうやらボクは───は君みたいな英雄にはなれないようだ・・・」


龍が飛び立ち、大勢の人間が屍と化した街通りに響いたのは、彼女を英雄と呼び慕ってくれた彼に対する言葉だけだった。

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