【裏話】


余談・裏設定



この作品は脚本バージョンもあり、それを使用してくださる上演団体様向けのページ仕様になっています。

※次ページの脚本バージョンを元に解説しています。


それでもOK、考察大好きな方はどうぞ!



* * * * *



* * * * *



【柚子は実在しない人物(絵奈が生み出した妄想のキャラクター】


その解釈もできるように描写しています。


伏線→

場面②「王子様とお姫様が同一人物」

場面⑨「柚子、王子様みたい」「じゃあ絵奈は、お姫様?」


それを匂わせる演技演出を行う場合は、次の点に注意してください。



全体を通して。

・スマホは一つしか使用しない。

・他の登場人物を出さない、モノローグで柚子のことを誰かに語っているような仕草をしない。


シーンごと。

③公園(夏・夜)

中盤の台詞を下記に変えても良いです、そのままでもOK。

絵奈「読んだ! 面白いじゃん! 特に最後、王子様とお姫様が同一人物だったって種明かし。全然気付かなくて、最初から読み直しちゃった」

柚子「それ、私たち二人をモデルにして……」

絵奈「なにそれ、全然似てないから! でも、最初らへんはつまらないよね?」


⑥絵奈の部屋(二十歳の秋)

絵奈「同窓会? 三年の時のクラスのみんなで? 私は大丈夫だけど……他の人に連絡? 私が? ちょっと待ってよ、どうして私が」


 電話切れて、絵奈、スマホの画面を下にして置く。


→→

「他の人」を間違って「柚子」にしないように。

画面(ディスプレイ)が見えないように、下に向けてください。


→→

次の場面で柚子から電話かかってきたようなシーンがありますが、電話じゃなくてメッセージとかアプリの通知ともとれます。(だからバイブ音)

絵奈は画面を見ず、勢いでスマホを耳に当ててください。

一拍置いて喋り出す理由は、柚子の声(幻聴)が聞こえたから。


→→

最後の台詞「どこで会った?どんな話をした?どうやって別れた?」

別の人物登場させたり、演出で影を出したりしない。

絵奈の演技も工夫すると面白いです。



* * * * *


以上……かな?

ややこしいので、普通に演じても大丈夫です。

他にも気付いた点やこうすればもっと面白いなどあれば教えていただけると嬉しいです!私も勉強になる!

上演・改稿依頼・ご質問はりこのトラの穴から受け付けてます。

お気軽にどーぞ!

※ちょっとの改稿でも修正した新しい台本お渡しすること可能なので、ご遠慮なくお声かけください。


では、良い舞台になりますように!

楽しい時間を作ってください!



余談。

『風を追いかける』はちょっとしたダブルミーニングです。

・夢を追いかけるの言い換え。

・風を追いかける→風を感じる→生きて風を感じる。


→絵奈の台詞「風を、追いかけてください」

夢を追いかけて生きて、その身体で風を感じてください。

ちなみに風を追いかける=風が吹いている方向に走る。追い風を受けている事になる……はず。


頑張って生きる!と同時に、自分で動かなきゃ夢は掴めないよ!的なメッセージ。


最後の柚子の台詞、

「風を追いかけるのタイトルってそういうこと? 生きて風を感じるってこと?」

と追加しても大丈夫です。

ぼかして解釈は観客に委ねるでもOK。


次ページ・脚本バージョン

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