第6話 あーあ残念💦




茉穂は怪しい事ばかり考えていた。狙いをつけた専務が、手の届く所にいるのだついに遂にチャンスが巡って

キターー!激しく一人で興奮

部屋に向けて前を歩く専務の

後ろ姿を見ながらモンモンゴクッ


この場合🐰ウサギちゃんは専務

そんな強かに襲う計画を立てながら

ウヒヒヒヒ歩くと


ピタッ

ゴン!!


専務の背中にぶち当たると鼻が赤く色づいた!イターイ

きゅーに止まらないでヨと言う目を向ける。(▽ω▽)ギラッ


「は?お前何やってんの?

大丈夫か?

見せてみろ!」


茉穂は首をブンブンとフル


赤い鼻を隠した右手をベリベリ

と力ずくで外しにかかる専務に

勝つ術はなく

「アハハアハハアハハ」

笑われた。


「お前、茉奈ダッケ

鼻まん丸、面白いなアハハ」



「茉穂、茉穂です!!」

茉穂はデカイ口を開けて笑う

専務を睨みながら又鼻を抑えた。



クスクス笑いながらドアを

開ける専務、上から見下げられ

菜穂を見てなんだか

嬉しそうに見えるのは

菜穂の錯覚だろうか?


入口には観葉植物、誰か有名な

画家が描いたのか赤い薔薇の花の

絵が広い玄関を飾っている。



奥から


ドド┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ん、


ウワードーベルマンが二匹現れた


ヒッと爪先立ちになる菜穂を

ガウ〜ガウ~と玄関先に追い詰めて茉穂をビビらせて追い込み脅して来る。


「ほら、上がれよ」


『いやいや、お前、その前にイヌ怒れよ私危険なんだってバ

専務の顔を見て訴える。』


犬もマウント取ってプイッ

茉穂をビビらせるのに飽きたのか


彼の後をピョンピョンと

ウサギのように、犬うさぎ飛びしながらついて行くドーベルマン2匹!


クッソあの嬉しそうな専務の顔は

こうなる事を予想しておったのか!!

茉穂は居なくなったドーベルマン

にホッと胸を抑える。


リビングはドーベルマンが

遊べる広さを確保してあるように

さっぱりした部屋だ

デカイソファーが1つに

デカイTVが一台


見晴らしの良い一枚硝子

高い所が苦手な菜穂には

目が回りそうだコワイ


キッチンにはデカイ

ダイニングテーブル

ワインセラーも完備



「あのー専務

この部屋は買ったんですか?

賃貸?」

返事がないのでキョロキョロ


「アレ?居ない!」

菜穂は諦めてソファーに腰掛けた、それが合図の様にオーオンオンオンオンヴー

アメリカ生まれなのかワンワン

とは聞こえない


ドーベルマンは怒って飛びかかる

「キャアァァァァ━」

菜穂を後ろ足で蹴飛ばしてボカボカ

蹴る。(う〜いったーカナリな痛さ)

場所を開けろとばかりにボコる。


茉穂はソファーに座れず

立ち尽くす。


( ー̀дー́ ) ちっ💢と舌打ち

したドーベルマンは茉穂の

周りをウロウロノソノソ執拗に動きまわる。


次は

クッションを加えてきてさも自分の場所だと言わぬばかりにドーンと伏せた


「コイツに特等席があるならチラ

コイツにも特等席があるはず」

;-ω-ウーム

茉穂は半腰をして座る素振りを

してドーベルマンをチラ見で観察!!


また移動して半腰をソファーに

浮かせて見る。

ギロ

何処に座ろうとしてもガウー

と唸ってくる。


「ううーもしかして

全部この子達の所有!!」

茉穂が座ろうとする場所に

ゴラ犬、嫌ドーベルマンが

ウロウロ ノソノソ、もういいって!

分かった、分かった!


あーあ分かるの君達?ドーベルマンの彼らにはお見通し、そうそう茉穂は犬嫌い猫の方が好き贅沢言うなら犬でも猫でもチッケイ奴が好み!


マチカンとかチワワとか


そんなドーベルマンに脅され

ている時ノンキな専務が風呂に入っていたのか?ノソリと濡れた頭をフキフキ上下のグレーのスエットを着て現れた。


「ふぅお前もはいるか?

気分良くなるぞ」

茉穂はこの時諦めた、彼とどーのこーのは無理、既成事実を作り一気に結婚に持ち込むのは無理、ケツを噛みつかれれる。腫れる、痛い

睨みつけるドーベルマンを見て退散するべく道を考える。


「コ、そうだコンビニに

下着あるかなぁ

ちょっと買って来ます。」


専務は頭フキフキの手を止めて

「あ、ああゴメン

気がつかなかった。」

泰真は気まずい感じで謝った。


玄関に向かう茉穂の後を

シタシタと

着いて来るドーベルマンの頭を

エイ、コノヤロウ、コッンコツン


不意をつかれて唖然とした

二頭のドーベルマンは

我に帰りオンオンガグーオンオン

茉穂に飛びかかりそうに

怒る


「バーカ」

オンオンオンオンと鳴く犬に

ドアを少し開けて

「ここはJapaneseだ

日本語覚えろワンワンワンワン

って日本じゃ鳴くんだヨ、わかれよな日本語、勉強しろっ!!

鳴いて見ろよ、ホレ、ワンワンワンワンだ!ホレ、ホレ、鳴け」


アホ、べーと憎たらしい顔をドーベルマンに見せてバタンと又ドアを閉め茉穂は逃げ出した。

ドーベルマンはガリガリガリガリドアを開けて追いかけてケツをガブリと噛みつきたい!食いちぎりたい!

カプリとガリッとヤらないと気が収まらないヴーヴーガゥ


歯をむき出して噛む気マンマン

ガウーウウウ


専務とドーベルマンが

セットなら諦めるしかない。

怪しい計画も水のアワ


「いや待てよ!」


専務はこうなる事を予想

していたのかも知れない。

私に狙われてると察知して

諦めさせる為に自宅に呼び

犬ヤロウにおっぱらわせたのかも

だとしたら上手く専務の作戦に

乗ったのか?


「クッソー卑怯者メ💢

犬を使うとは💢ありえない!

あーあ何て事だ

最初から彼は私に対して冷たかったじゃないかー。


然し

熱中症で迷惑かけたのは事実お礼は、ヤッパしないとなーそんな事を考えてコンビニを出る。


おにぎりとお茶とプリンを

買って、さっきのバス停に立つ

はぁーもう夕方か


オレンジ色の夕日が道を

照らしていた。夕方でも暑い汗はお構い無しににじみ出る。15分くらい待つとバスがやーっとやって来た。


茉穂はバスに乗り込む、バスのエアコンが気持ちいい。


さっきのバスで帰っていたら今ベッドにダイブ、やすめたろうに

無駄に疲れた気がする。

何で犬を気にしながら専務の世話になる?茉穂は1DKの狭い部屋の方が

ゆっくり出来ると知った。

追いかけ回す犬がいるわけじゃないし、ボーっとしてても大丈夫!

ヤッパ我が家が一番


座る場所も自由、犬もいないし自由ヤンケ


諒佳に電話して真知田泰真を

諦めると説明した。


「プププ何、犬?犬?が

気に入らないから諦めるって!

笑笑ꉂꉂ」



「諒佳にとって私も小姑だけどサー

ホント犬のくせしてサー

小姑みたいなんだって!

マジ意地が悪いんだよー」

茉穂は今日起きた事を義姉であり親友の諒佳に愚痴る。


「ふーんカレ何かいい人ポイよね

動物好きな人って優しくない?

ゲイじゃないなら応援

するけど・・・

見た感じどうなの!

ゲイっポイ?」



「知らないよー

ボラギ〇ー〇も無かったし

おケツの検査したわけじゃなしー

肛門様見てないし、臭かったらヤダしー

もうなんかさー


見合いで結婚するぐらいなら恋愛が

いいと思ったけど、めんどくさ


あーもう独身でいいや

諒佳に沢山産んでもらって

仲良くしとけば良くない?

別に嫁に行かなくてもサー」



「お義父様は心配されてるよー

まあそのうち無理でも

お見合いさせられるんじゃない。

私は茉穂が生きたいように

すればいいと思うよ。」




と他人事か?

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