第18話 バイト先に親の再婚って報告するの?

あのままサボったため荷物はそのまま学校にあった。


かなり罪悪感はあったが、希穂に頼んでバイト先まで持ってきてもらったのだ。


財布はいつも肌身離さず持ってるからチャチャっと学校を抜け出してバイトに来ていたのだ。


店の前で掃除をしていたら希穂がやってきたので折角ならと中に入ってもらった。


俺のバイト先は駅から少しだけ離れたシャレオツなカフェだ。


モダンな雰囲気やなんか天井でゆっくりクルクル回ってるプロペラなどがとても落ち着く。


「おや、優希くん学校が早く終わったのではなかったのでしょうか?」


あ、やべ…このトレンチコートでも着てそうなダンディーで紳士な男性はウチのマスターだ。概念礼装とかはここにはないぜ?


「ははは…さーせん」


「まぁ、高校生ですしサボることもありますよね。ですが、彼女さんに持ってきてもらうのはダメではないのですか?」


「か、彼女じゃありませんよ!私は義理の妹です!」


「おや、義理の妹さんでしたか、これは失礼。…優希くんはその事情をはなしてくれてなかったのですね」


「いやはや最近忙しくてですね…」


「バイトには来ていたでしょう」


「…そんときに言えばよかったですね…」


「分かればよろしいのです、では優希くんは荷物を置いてきてください。それと、妹さんはこちらのテーブルへ」


「えぇっと…」


「ここまできたのです。優希くんがお礼に飲み物と菓子を買ってくれますよ」


このマスターは少し推しが強いがそれのおかげで色々助かったこともあったものだったな…


「い、いや、お兄さんに奢ってもらうなんて…」


「それは平気だぞ。全然物を買う気がないから金は有り余ってるんだ。ぜひご馳走させてくれ」


これは本当だ。めっちゃ余ってて持て余すぐらいだ。


「わ、わかりました。お兄さんがそういうなら」


よーし腕がなるな!俺の特技は料理とかお菓子作りなんだよ。


何を作ってみようかな?

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