幼馴染みと離れたら、スーパー美少女歌手に好かれたんだが?!

@sougoche

旅立ち

俺の名前は星野 優也。その俺には昔から仲良くしている幼馴染兼彼女の天田花純がいる。


俺はそんな彼女に別れを告げるべく立花高校の教室の中で2人りきりだ。


彼女は、「何のよう?」と聞いてくる。


俺は真面目な顔を見せる。


すると、少し緊張した顔でこっちを見てくる。


「おれは花純のことを幸せにする事ができない。だから別れてくれ」


おれは言いたいことをはっきり述べる。


彼女はびっくりした様子でこちらをちらちらと様子をうかがっている。


「おれの自己中でこうなっているのはわかっているんだ。だから謝る。ごめん。でもこれ以上はーー」


「そんなことない」


彼女は上下に肩を揺らしている。彼女は涙をぐっとこらえて、声を絞り出す。


「私はユウくんと過ごした時間はすごく充実していたよ。なのになんで急に別れようとするの?」


「今は言えない。ごめん」


「そんなの納得いかない」


「わかっているんだ。だから許してもらえるかわからないけど、許してもらえるまで何度も謝る。本当にごめん」


俺には彼女にどうしても言えない事がある。後からバレるかもしれない。でも今は絶対に言ってはならない。彼女のことを理解しているからこそだ。


「ごめんなさい。今はテンパってまともに話せないから、また今度話そう」


それだけ言い残すと、彼女はカバンを持って教室を出て行ってしまう。


「本当にごめん」


そうつぶやいたが花純に聞こえていたかは、わからなかった。


「俺はどうすればよかったんだ・・・」


教室の中で1人でつぶやく。こんな自己中な内容で彼女を困らせることはわかっていた。彼女が納得するはずがないこともわかっていた。


でも別れる理由に嘘はつけない。今更好きじゃないなどと言ってもごまかせる気がしない。だからこうする他なかったんだ。


「来週にはここを出発だ。それまでにももう一度会って話す必要があるな」


母の仕事の都合でこうなった。仕方がない。父は昔交通事故で亡くなくした俺をここまで育っててくれたのだからわがままは言えない。


「よし」


気持ちを入れ替えて教室を出る。もう外は太陽が西に傾きかけている。


おれは家に帰ろうと駅に向かって歩いていると、一人の女性に会う。


「あ、母さん」


「あら〜ユウじゃない」


「なんでこんなところにいるんだよ」


「買い物帰りにユウの学校見て帰ろうかなって思っただけよ」


「ふぅん。いいけど、気をつけて帰ってな」


「あら一緒には帰ってくれないんだ」


「そんな歳じゃないよ」


じゃあ。とだけ言って駅に向かう。


少しすると駅につき電車に乗り込み2駅だけしてから家に向かって歩く。

もうこの道を歩くのも一週間ないくらいかと思うと寂しいなんて思いながら歩いていると、家についた。


ふとスマホを見ると2件メッセージが来ていた

1つは母さんでもう1つは花純からだった花純からの連絡は一言で


『今日はごめんなさい。いったん距離を置こう」

というものだった。


俺はどう返したらいいのかわからず


『わかった、ごめん』

とだけ返してスマホを閉じた。


今週中に会いたがったが無理そうだ。


俺はドンっとベッドに倒れ込むと一気に疲れが襲ってくる。今日はもう寝ようと思って目を閉じるとすぐに眠りに落ちた。


今日は本当に最悪な1日だった。










あとがき

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