世界最強の疫病

@umiru

第1話

2022年、世界中でナロコという疫病が猛威をふるっていた。


このウイルスはかかったら最後、人間に息地獄を与えて死なすという特性を持つ。


既に世界人口半分の人間達がこのウイルスにかかり死滅した。


主人公の朱鷺正一はワクチンを作るために努力していた。


「しかし、今年は交通事故死が多いな」


正一は、新聞を見ながらそう言った。


新聞をめくると、国会議事堂前にてテロ発生とあった。


記事には数十人の国会議員が爆発に呑まれて死亡とあった。


「ご冥福を祈ります。なむなむ」


正一は、死んだ国会議員に黙祷した。


「さて、次のニュースは何かな」


正一は、次のページをめくった。


「ほう、火事で一家全員、焼け死ぬか。こわっ」


正一は、家が燃える光景を脳裏に浮かべて、ブルッと震え上がった。


テレビをつけると、女キャスターがニュースを読み上げていた。


『今日未明、コンビニで若い男が高校生を刺し殺す事件がありました』


正一は、このニュースを聞いて、身震いした。


「無敵君か……今日も元気ですな」


正一は、ふわーとあくびした。


ネットニュース掲示板を閲覧する正一。


と、ふと、ある文面が目に止まる。


『このナロコは世界最強のウイルスクラスである。政治家はナロコにかかって死ね』


「ふん、馬鹿どもが。最強のウイルスにかかって死ね。ネトウヨども。さて、沖縄の感染者数は、3000千人か。減らないな」


正一は、ノートを取り出して、〝歌舞伎町火事と書き込んだ〟


次にノートに〝インド人の男、最強ウイルスによって全滅〟と書き込んだ。


正一は、昼飯を食べたあと、ノートに〝暴走族大量事故死〟と書き込んだ。


次にノートに〝不良大量事故死〟と書き込んだ。


続いてノートに〝山形堺市のいじめ加害者は大量事故死〟と書き込んだ。


更にノートに〝凶悪犯中里元病死〟と〝レイプ犯大沢孝行病死〟と〝植園道隆病死〟と書き込んだ。


正一は、ごろりんとベッドに寝転がった。


そして、寝た。


夢を見る。


誠二という男が、小船に乗り、橋の下の川を渡ろうとしていた。


隣には彩という彼女がいた。


彩は一生懸命、小舟を漕いでいた。


と、川の真ん中辺りで、水が小船に入ってきた。


小船に穴が空いていたのだ。


たちまちに、小船は、転覆した。


溺れる誠二と彩の二人。


最後は川にいたワニに食われて死んだとさ。


これで夢は終わった。


そして、ロシアのウラル山脈は大爆発を起こすのである。


そして、白頭は、北朝鮮と共に消え失せる。



と、オサダとカタクラ、ケンゴから連絡があった。









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