第6話 リアライザー


「……危なかった」


 崩れた瓦礫の隙間に隠れ、何とか下敷きになることを避けていたリセリアは、外の様子を伺いながら外に出た。爆発によって炎を直に受けたものの_____白い髪と白い肌は、何事もなかったかのように無事である。


(あれは……自爆、なの?でも、自分の意思で自爆したようには見えなかった)


 おまけに、明らかにファイアマンと戦うことを意識して集まった三人のヴィラン。

 これらの情報から、リセリアは一つの推論を導き出す。


(コイツらは……誰かに操られてる。まさか……!)


 リセリアはいても立ってもいられず、すぐにスクランブル交差点へと駆け出していく。推論が正しければ_____至ルが白い炎によってヴィランを倒すことも、三人を操った『誰か』にとっては想定通りの結末になりうる。


(でも……白い炎あれを知っている人間なんて、ほとんどいないはず。いるとしたら……それは……)


 それは_____ファイアマンにとって、最悪の敵になり得る。





__________





「俺はさ……正義と悪とか、罪と罰みたいな二元論的な考えは、良くないと思ってるんだ」

(……何の話だ)


 パーカーの男は手にポケットを入れたまま、ゆっくりと至ルとルウカに向かって歩き始めた。都市の喧騒が消えているせいか、男の声はやけにはっきりと聞こえた。


「世の中のほとんどは、『どちらでもない』に属する。正義と悪なんてものは独善的で一方的な押し付けでしかなく、罪と罰は本来複雑なはずの人間の営みを単純化してしまう」


 至ルはルウカを守りつつ、男が何をしてきても対応できるように構えた。ヴィランであることは間違いないのだが、ヴィラン特有の凶暴性に些か欠けていると思われたため、こちらから積極的に手を出さないことにした。

 だが_____男が近づくにつれ、今すぐにでもこの男を倒さなければならないのではないかという考えが芽生える。何せこの男は、ファイアマンの炎を_____あの白い炎に触れてなお、何事もなかったようにしているのだ。


「頭を働かせず視野狭窄になるから_____世の中で起きていることに無頓着になっちまう。あのヴィランたちのように、自分の都合だけで大暴れするクソ野郎が現れてしまう。本当に、良くないよな」

「……お前は何なんだ。ヴィランじゃないのか?」

「おいおい、『一般人かヴィランか』で俺を決めつけないでくれよ」

「近づくな。あと一歩踏み出したら、行動不能にする」


 その身に再び炎を宿し、臨戦体制に入る。身体能力を加味すれば、力を入れて殴ったからといって死ぬ程度の男ではない。警告を聞かないなら、遠慮なく叩くまで。

 男は_____一切止まることなく、踏み込んできた。

 その足が地面に着いた瞬間、至ルが炎による加速で駆け出す。そして音速よりも速い右ストレートが、男の顔へと叩きつけられた。


「おおっ!」

「なっ……!」


 至ルの拳に、躊躇いはなかった。直撃すれば、先ほどまで戦っていたアンベアーであっても仰け反らせるほどの威力があった。

 だが、拳は男の手によってしっかりと受け止められていた。


「うわっ、スッゲー威力。でも……そうじゃねぇだろ、ファイアマン!」


 男は至ルの腕を握り、距離を取ることを許さない。反撃の隙はあったというのに、男は反撃をしてこなかった。


「さぁ、炎だ!どデカい炎があるだろ!撃ってこいよ、ほらぁっ⁉︎」

「お前……イカれてんのか⁉︎」

「ああそうさ、イカれてんのさ!大丈夫だよ、俺は_____あんたの炎でも焼けねぇよ!」

「_____っ!」


 男が、白い炎をその身に取り込んだことを思い出し、至ルは一切の遠慮を捨てた。

 まずは手始めに、通常の橙色の炎による攻撃を開始した。握られた腕から炎を噴射し、勢いよく男を焼き尽くす。小さな池であれば丸ごと一瞬で蒸発させるほどの熱量に焼かれてもなお_____男は炎の中で笑っていた。


「あはは……あははははははははは!いいね!そうだよ、この炎だ!」

「嘘だろ……⁉︎」

「耐性あっても、やっぱり焼けるんだな!肌が焦げて、熱で体中がイカれていく感覚_____そうだ、この痛みだ!」


 男は全くの無傷ではない。明らかに炎に対する耐性を持っているが、それでも肌の至る部分に火傷を負い、熱によって意識が飛びそうになっている。それでもなお、男は正気のままでい続けた。


「肌を焼かれて、痛いと叫ぶことすらできなくて_____どれだけ包帯を巻いても癒えることのない痛み!そうだよ、これが必要なんだ!」

「もう抵抗するな!焼け死ぬぞ!」


 男は焼かれながらも、なお笑っている。側から見ているルウカにとって、それはあまりにも狂気じみていて_____恐怖によってよろめいてしまうのも、無理はないと言えた。


「何なの……何なの、これ⁉︎」


 男は焼かれながらも、至ルの腕を掴み続けている。至ルは必死に男を突き放そうとするが、男が力強く腕を握っているせいで離れることができない。


「くひひっ……ありがとうファイアマン。久しぶりに焼かれる痛みを思い出したよ」

「いい加減にしろ……!なんで自分から焼かれに行ってるんだ!」

「分からないのか?じゃあせっかくだし_____一緒に焼かれようぜ!」


 男がその手に灯したのは、至ルが噴射する炎よりも暗い色をした、紫色に近い炎だった。

 色は違えど_____それは純然たる、ファイアマンの炎である。

 男の右手が至ルの顔の左側に突き出され_____その手の平から、勢いよく炎が噴出する。


「うわぁっ!」


 至ルが男に向かって噴射した炎よりも、何倍も威力のある紫炎。その勢いは至ルを吹き飛ばし、叩きつけたビルを丸ごと飲み込んで木っ端微塵に破壊するほどであった。衝撃によって、ルウカも後方へと吹き飛ばされる。


「わーお……やばいな。本気出したの初めてだけど……使いどころ考えないと……」


 ヴィランたちの破壊行為を否定しておきながら、自分は平然とそれ以上の破壊行為を行う。ルウカから見て、男の行動は明らかに矛盾していた。


「あなたは……何なの?」

「ん?俺?」

「どうして……ファイアマンと戦うの?」


 男がその気になれば、一瞬でルウカを殺すこともできるだろう。今すぐにも男が近づいてきて、その炎が自分を焼くことを想像して体が震えるも_____それでもルウカは、男との対話を試みた。


「ファイアマンと戦って……それの一体、何が楽しいって言うのよ!ファイアマンは、みんなを助けたいだけなのに……!」

「……いや、別に戦いたいわけじゃないよ?君が誰かは知らないけど……まぁ多分、俺と君はそんなに変わらない」

「変わらない……?どこがよ!何で私が、アンタみたいなダサいファッションのクソ野郎と同じになるのよー!」

「くっ……あはは!人にド直球で悪口言ったらダメだぜ?腹いせに殺しちゃうかもしれないから_____さ」


 瞬間、まるで巨大な肉食動物に肌身を舐められているような悪寒がルウカを襲った。背筋の下から上へと突き上がってくるような、我慢できないほとの不快感。

 それはもしかしたら_____男が放つ、狂気に囚われた者が発する一種の気迫なのかもしれない。何せ、男は何も動かず、ただその顔にニタリと笑顔を浮かべただけなのだから。


「俺は_____ファイアマンの仲間になりたいんだ。ただそれだけさ」

「……は?何を……言ってるの?」

 

 ルウカの質問に男が答えるより早く、瓦礫を押し退けてやってきた至ルの踵蹴りが男に向かった。炎による推進力と爆炎を纏ったその蹴りは、腕によるガードで防がれるも、地面を大きく陥没させる。


「お前は誰だ……言え!」

「ああもちろん!自己紹介は大事だからな!」


 男は至ルを突き飛ばし距離を取る。そしてその身を紫の炎で纏い_____飛んできた十数発の銃弾から体を守った。


「チッ……やっぱりか」

「銃持ってるなんてすごいな。どうやって入手したのか、教えてほしいもんだ」


 交差点にリセリアも現れ、援護射撃を行う。だが、弾丸は紫炎の前に虚しく焼き消えた。降りかかる攻撃すらも燃やし尽くす炎は_____ファイアマンの白い炎と、性質がよく似ている。


「重要なのは『こいつが誰か』じゃない。アンタ……その炎を、?」

「お。やっぱ分かるんだ、そういうの」

「あの三人のヴィランに炎を付着させていたのはアンタでしょ?その炎を使って、ヴィランの能力を強化していた。違う?」

「大正解!頭いいね、君」

(ちょっと……待ってよ……)


 もう何が何だか_____訳が分からない。

 炎を、手に入れた?

 ヴィランに、炎を付着?

 炎を使って、ヴィランの能力を強化していた?

 この男はなぜ_____ファイアマンと、全く同じ能力が使えている?

 どれだけ推理を働かせても、答えは分からない。


「その炎は……ファイアマンにしか使えないはず。どうしてアンタが持っている?どこで手に入れた?答えろ」


 リセリアが銃を構える。そして男の後ろでは、至ルが再び白い炎を身に纏っていた。白と紫の炎がぶつかれば_____どうなってしまうのだろうか。


「はいはい、ちゃんと答えるよ。俺のことは……そうだな、『リアライザー』と呼んでくれ。もう気付いてると思うけど_____今日の悪人祭りディスターバンスは俺が仕組んだ」

「テメェ……!」

「まぁでも、俺がいてもいなくても、どのみちアイツらは暴れていたと思うぜ?俺はただ、コイツらが暴れることを有効活用しようと思っただけだ」

「何が目的だ。炎をコイツらに植え付けて、何を企んでいる?」

「ちょっとした実験だよ。炎をアイツらに仕込んだらどうなるかって思ってたんだけど……まぁ、ちょっと強くなるだけだったね。言っとくけど、爆発したのは俺のせいじゃないからな。宿された炎を制御できなくなって自爆しただけだと思うよ?」


 至ルが歯を強く食いしばる。彼らは確かに悪人だったかもしれないが、その最期は何も、焼けていく苦しみに苛まれなくても良かったはずだ。

 思わず手が出そうになるが、リセリアの目配せで何とか我慢する。


「……よく喋るのね」

「俺はファイアマンの仲間になりたいんだよ!だから、別に隠し事なんてしないさ」

「意味が分からない。初見だけど、私はアンタのこと嫌いよ。ファイアマンも同じだと思うし」

「あははっ!まぁ、分かってるけどね。いいんだ、別に。アンタらがわざわざ俺を迎え入れようとする必要はない」

「尚更意味が分からない。目的は何なの?ファイアマンの仲間になって、何がしたいの?」


 男_____リアライザーは、随分と楽しそうに喋っていた。その体のあちこちに火傷跡が残り、皮膚の至る所が焼け爛れていた。激痛によってのたうち回ってもおかしくない中、それでもリアライザーは全身を使って話し続けた。


「あははっ!別に悪の組織みたいな目的はないぜ?俺は単に_____人々が互いを思いやって生きていけるようにしたいだけさ」


 _____一体、何を言っているんだ、コイツは。

 ルウカも至ルもリセリアも、全く同じことを考えていた。何もかも、噛み合っていない。人が互いを思って生きていけるようにすることのために_____ヴィランを差し向け、街を破壊し、そして彼らを殺したとでも言うのだろうか。


「人の気持ちが分からないのは、本当に良くない!誰もがちゃんと思いやりを持つ社会になれば、ヴィランなんて発生しないさ。そのために_____ファイアマンの炎が必要なんだ」

「……どうやって?ファイアマンの炎を……何に使うつもりなの……?」

「うーん、それはまだ教えてあげない!言ったら_____止めにかかるでしょ、君たち」


 それが『炎を悪用する』という意味だと捉えた至ルは、リセリアの目配せを無視してリアライザーに飛びかかった。

 リアライザーはすぐに反応して反撃を行い、白い炎と紫の炎が激突した。

 人間の頭程度の大きさの炎が激突しただけで_____まるで巨大な爆弾が一気に破裂したかのような衝撃がルウカとリセリアを吹き飛ばした。


「ははっ、いいの?このまま続けてたら……あの二人、死ぬよ?」

「クソッ……!」


 リセリアは自分の身を守る術を身につけているが、ルウカはそうではない。このまま炎を際限なく大きくしてしまえば、取り返しのつかない結果になることは明白だった。

 至ルはリアライザーから離れ、身に纏った炎を収めた。リアライザーも炎を収め、戦いは終結する。


「じゃ、俺はここでおいとまするよ。色々準備しないといけないし」

「…………」


 至ルは、炎を噴射して飛び去っていくリアライザーに対して、何もできない。言い返すことも、追い討ちをかけることもできない。リアライザーの戦闘能力はファイアマンとして本気を出した至ルに匹敵するものであり、勝つためには命を懸けた全力戦闘が必要となるだろう。だがファイアマンの力でそんなことをすれば、渋谷を丸ごと火の海にしかねない。

 リアライザーが見えなくなるほど離れた時になって、至ルの口から初めて言葉が漏れた。


「……ちくしょう」


 ルウカが聞いたその声はいつものような明るさに満ちたものではなく_____己の無力に悔しさを滲ませる、一人の少年の声だった。





__________





 その後、渋谷には大勢の警察官やレスキュー隊員が入ってきた。何十台もの消防車が駆けつけ、あちこちで上がる火の手を食い止めようと必死だった。

 渋谷周辺区域の交通はしばらく閉鎖されることになり、東京都内の交通に大打撃を与えた。

 また、ファイアマンが駆けつける前に起きたヴィランの暴走による怪我人は百名を超えた。ヴィランの暴走による死者はいなかったものの_____ヴィランだったと思わしき焼死体が見つかり、一連の事件の犯人が誰なのかについては不明のままとなった。

 だが、渋谷から避難していた人々による撮影映像などから、渋谷にファイアマンがやってきていることは明白だった。渋谷の空を何度も照らした炎の明かりは、東京の人々の目に強く焼き付いている。

 だというのに_____ファイアマンが駆けつけたにも関わらず、これほどの被害が出た。おまけに、

 悪人祭りディスターバンスが起きても尚、ヴィラン以外に死者を出さなかったことについては称賛されたものの_____『ファイアマンのヒーロー活動は本当に正義の行いなのか』という議論の種は、社会全体に広がっていくこととなった。





__________






 ルウカと至ル、リセリアの三人は何とか警察に見つからないまま渋谷を抜け出し、そのまま『マッチ』へと戻った。リセリアは軽い火傷や打撲程度の傷しかないが、至ルは全身に大小様々な傷を負っている。ヴィラン三人と戦った際に出来た数々の打撲痕は腫れ上がっており、指先や肋骨などの数カ所の骨にヒビが入っていた。いつもならあり得ないはずの火傷の傷もあり、ルウカは傷を冷やすための水を何度もバケツで汲んできていた。

 リセリアは医者としての技能も持っているらしく、少し触っただけで骨の状況などを的確に分析し、包帯や湿布を使って手際よく処置をしていく。ルウカも手伝いをしたが、荷物運びくらいしか役立つことはできなかった。

 驚くべきは、至ルのタフネスだろうか。ルウカが負ったら気絶どころか命の危機に瀕する傷を受けて尚、意識をしっかりと保っている。消毒液の染みる感覚も、腫れ上がった部分を動かす時も、『痛い』とも言わずに黙って処置を受けている。

 年で言えばまだルウカとそこまで変わらないであろう少年が、これほどの傷を受けて尚、毅然としている。これを『カッコいい』などとは、口が裂けても言えない。

 その肩にかかっている重圧がどれほどのものであるか_____ルウカは何も理解していなかった。戦うことがどれだけ辛いことか、誰かに暴力を振るわなければならないことがどれだけ辛いか、常に人々の期待を背負うことがどれだけ辛いか_____何も分かっていなかった。

 ファンとしてずっと追いかけ続け、そしてようやく出会うことができて、一週間と少し。思い返せば_____何と薄い関わりだっただろうか。

 落ち込んでいるからといって、至ルやリセリアから慰めの言葉がかかることはない。


「クビだ」


 至ルにかけられた第一声は、これだった。


「もう明日以降……何があってもマッチに来るな。そして、二度とファイアマンの戦いに関わろうとするな」


 言うべきことを言い終わった至ルは、傷の痛みと疲れから眠ってしまった。

 ルウカには、その寝顔を穏やかに見る権利などない。愚か者は、何も言わずに立ち去るのみ。そそくさと荷物を支度し、バイクに跨る。


「……ルウカ」


 リセリアが見送りをしてくれたが、その顔を見る気には到底なれない。何も、気まずいからではない。ここで振り返ってしまえば_____自分はまた、ここに帰ってきてしまうような気がしたからだ。

 エンジンを入れ、タイヤを回す。そして静まり返った東京の道路を、ルウカは駆け抜けていった。


「あんたと一緒にいた時間は……楽しかったよ」


 僅かに耳に届いたリセリアの声が、ずっとルウカの頭から離れない。家までの一時間近くもの間_____ルウカの目から、涙が溢れ続けた。


「うぅっ……うっ……」


 零れた涙は、街灯の灯りと受けて煌めく。

 輝かしい記憶を_____流していくように。





__________





「……あれで良かったの?」

「……うん」


 ルウカが去った後すぐに目を覚ました至ルは、リセリアが作った軽めの食事を口にしている。先ほど目を閉じたのは、ルウカに帰るタイミングを作らせるためだった。


「確かに馬鹿なことをしたけど……それでも、あんなに素直で優しい子は珍しいよ。悲しませたままで……アンタはいいの?」

「……うん、それでいい。悲しませないと_____ルウカは、多分どこまでもついてくるだろ。素直で優しい子だからこそ、には巻き込めない」

「……そうだね」


 リセリアは銃のラビーを手入れしながら、過去に思いを馳せた。

 至ルの言った『俺たちの戦い』とは、毎日のように繰り広げているヒーローとしての戦いではない。

 二人が戦いを続ける理由_____それは、ある人物から託されたものを、成し遂げるため。


『ごめんな……二人とも……どうか、幸せに……』


 彼は別れ際に、『幸せになれ』と言った。

 だが二人は_____戦うことを選んだ。穏やかで平穏な暮らしではなく、不幸になるリスクを孕んだ危険ある戦いの日々を選んだ。

 先達が遺した言葉すら無視して突き進む戦いは、二人の身勝手によるもの。だからこそ、誰もここに巻き込んではならない。茨の道とは、その道を歩く者が自分の意志で歩く場所であり、他人を歩かせる場所ではない。

 _____ルウカには、二人が歩むような道を歩ませられない。そう思っての別れだった。


「リアライザーは……きっとまた戦いを起こす。それまでに、徹底的な対策をするぞ」

「分かってる。まずは何としてでも、リアライザーの目的を探る……!」


 二人は手を合わせることも、互いの顔を見たりしない。そんなことをせずとも_____やるべきことは、決まっている。

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