青白磁

木瓜

青白磁

私の知らない同期会

昨日、人伝に聞いたの

そこには、君も来てたみたい

誘われなかったのは、私への気遣い?

一人、想いを引きずっているようで

空に向かって、笑って見せたわ。


手が触れるだけで、恥じらった

君と、心に灯した明かり

二つの内の一つは消えて、

熱が、私の中で喘いでる。


悲しくなって、苦しくなって、

恥ずかしくなって、君を忘れた

二人で体を重ねた、あの日々は

今では、笑い話よ


街中で流れる、誰かの曲

いつも、君が口ずさんでた

それとなしに、選んだ映画

そのタイトルも、君とは有縁

何だか、無性に嫌気がさして

知らない洋画を、一人で見るの


悲しくなって、苦しくなって、

恥ずかしくなって、君を忘れた

二人で体を重ねた、あの日々は

今では、笑い話よ

悲しくなって、苦しくなって、

恥ずかしくなって、君を忘れたい

二人で体を重ねた、あの日々は

今でも、心残りよ


同じ夜を、繰り返す度に

痛みは、自覚と共に激しさを増す

まだ、君の前では笑えない

何度目かの、春を迎える


悲しくなって、苦しくなって、

恥ずかしくなって、君を忘れた

二人で体を重ねた、あの日々は

今では、笑い話よ

悲しくなって、苦しくなって、

恥ずかしくなって、君を忘れたい

二人で体を重ねた、あの日々は

今でも、心残りよ


冬の冷たさが溶けて、

春の疼きが残った、夕暮れ

切なくなって、君を求めた

棘のように、

刺さって溶けないあの日の事を

君は、きっと笑って話してる

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青白磁 木瓜 @moka5296

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