第16話 愛する人へ



一瞬の雲の切れ目を見逃さず

太陽が白い大地を銀色に変える


白い妖精達は何処へ行ったのか

銀色に輝く翼の天使が舞い降りた


見るがいい

言葉を操る聖者達から逃れた輝く場所を

此処には心理も哲学も知識すらも無い

慈しみの風が流れるだけだ


この素晴らしい世界に祝福の盃をあげようではないか

喜びを分かち合おうではないか


天使達と共に

空と大地と共に

素晴らしい生命に感謝の祈りを捧げよう

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