第14話 休日の前の夜に



独りの此のベッドの暖かさ噛み締めて

あなたの事ばかり考えている夜だから


明日になればきっと

変わらない笑顔を見せてくれる


月明かりが差し込むだけの部屋だから

あなたが居てくれたらと


寒い夜の此の部屋で

あなた一人だけに

この小さなストーブの前で

その冷たい身体を暖めていて欲しいと


重いコートを着た人達がすれ違う

賑やかだった街も

今は声を潜めて


明日は泊まりに来ないかい?

そう訊けるだろうか


土曜日の夜だから

何も言わずに

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