虚言言言言炎炎炎炎上

エリー.ファー

虚言言言言炎炎炎炎上

 嘘をつくことについて、どう思いますか。

 どうも思いません。つかずに生きていくことはできないでしょうが、できる限りつくべきではないと思います。


 嘘は悪いものですか。

 悪いものではありません。ですが、悪いものと思った方が社会は健全です。


 優しい嘘はあると思いますか。

 激しい嘘と厳しい嘘などを聞いたことがありません。つまり、ないということでしょう。


 嘘が人を助けることがあると思いますか。

 思います。


 嘘はどんな味がするでしょうか。

 味は分かりませんが、舌の上で直ぐに溶けてしまうでしょう。


 何故ですか。

 口に虚ろと書きますから。


 嘘を見破る方法はありますか。

 真実だけ受け入れることができれば簡単です。


 嘘で誰かを苦しめることはできますか。

 苦しめることは嘘以外でもできます。


 嘘つきは好きですか、嫌いですか。

 好きな時もありますし、嫌いな時もあります。


 嘘は何色ですか。

 さあ、何色でしょう。ちなみに赤色とは答えませんよ。当たり前すぎて下品なので。


 嘘が結集すると何になりますか。

 小説になります。


 小説は嘘の塊ですか。

 はい。


 小説にも真実はあります。

 真実とは現実です。小説は現実ではありません。これは文字です。読書という行為に依存している人間が、プライドを守るために口にする嘘です。


 それこそが嘘です。

 読書に期待し過ぎています。読書とは読書です。何もありません。


 小説をけなさないで下さい。

 けなしていません。真実を語っただけです。


 小説に命をかけている人がいるんですよ。

 命がかかっていると、何なのですか。


 命をかけて嘘をつく人間たちを、あなたは敬っていない。

 誰を敬うかは私が決めます。


 小説は高尚です。

 その側面もあります。


 小説は文化です。

 はい。


 だから、小説は凄いんです。

 凄いかどうかは私が決めます。

 

 何故、同意しようとしないのですか。

 同意できる意見には同意します。


 あなたは悪い人間です。

 その側面もあります。


 ここまで私に話をさせて、同意しない理由はなんですか。

 あなたの意見を知識として理解することはあっても、同意するかどうかは私が決めることです。知識を共有することはあっても、感情まで共有することはありません。以上です。


 心がないお前は人間として、魂に嘘をついている。クズだ。

 今、あなたがした発言はすべて間違いです。


 小説を凄いと思えないお前は間違えている。

 どうしてほしいのですか。


 何が。

 どうしてほしいのですか。どうであれば満足なのですか。


 別にどうであってもいい。

 そんなことはないでしょう。思い通りになっていないから、あなたは今。


 うるさい。

 何がですか。


 うるさいうるさい。あっち行け。

 分かりました。

 

 二度と来るな、お前は小説を分かってない。そういう汚い言葉で濁してるお前は、小説がなんたるかを分かってない。小説は凄くて、高尚で、命をかけて作り出すもので、尊いんだ。文化なんだ。分かったか。

 はい。


 小説は尊いんだ。

 そうかもしれませんね。


 分かればいいんだ。

 あなたは別に尊くもなんともないんですよね。


 えっ。

 違うのですか。


 いや、だって。

 小説が尊いものであるだけで、あなたが尊いということにはならないでしょう。あなたは、小説という文化が持つ尊さのおこぼれで残飯を漁っている、凡人に生まれたのにプライドが高い負け犬じゃないですか。


 そんな。ことは、ない。

 最もらしく自分を大きく見せることができる文化にすがるのは、プライドの高い負け犬の間で流行ってるんですか?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

虚言言言言炎炎炎炎上 エリー.ファー @eri-far-

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ