第7話 選道

 俺はドアを開けた。


いつものように彼女と会った。


俺はふざけながら、彼女と喋っていた。


うそ〜?


え〜っ、マジありえね〜って


えっ!?


俺は何かに気がついた。


どうしたの?


彼女は不思議そうに聞いた。


なんていうか、顔にヒビが入ってるような。


えっ!?


そのヒビは少しずつ少しずつ大きくなっていった。


あっ、ああああああああああああああ


彼女の顔はバラバラに崩れ落ちた。


幸いにも彼女の顔はなくなっていなかった。


俺はそれだけで安心だった。


しかし、そこにあったのは俺の知っている彼女の顔ではなかった。


焼けただれたかのような痛々しい顔だった。


その顔を涙がゆっくりと伝った。


うっ、うっ


絶望に打ちひしがれるような声だ。


彼女の話によると生まれつきの病気らしい。


その顔をどうにかするために特殊なマスクをつけていた。


彼女の家族は普通に接してくれた。


それでも、生きていくにはどこか不安だったため、人権への取り組みを積極的に行う松田連邦に入国し、松田連邦共和国民になった。


別れたかったら、別れて良いよ


とても辛そうな声だ。


俺は彼女とこれまで通りに接した。


だって、彼女は可愛いから。


俺は彼女が大好きだ!


どんなことがあっても、どんな状況に置かれたとしても、俺は絶対に彼女を傷つけない!


俺はそう誓った。


俺と彼女の関係は契約から婚姻へと変わった。


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松田連邦共和国民 @tsumemoto

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