囚われ少女の人生日記

雪白水夏

アリス編

プロローグ

『なんでこんなことになったんだろう』


 それは冬木奏ふゆきかなでが常日頃から思っている事だった。


 死刑判決を言い渡される前も後も奏に救いはなかった。

 奏が無罪をいくら主張しても判決が覆ることなどなく、今まさに奏は処刑されようとしていた。


「……わた…しは……本当に何もしていない……」


 ここに連れてこられる前にも何度も同じことを言ったが執行人たちは聞く耳など持たず表情一つ変えることすらなかった。


 何かに操られてるのではと思うくらい機械的にそれは執行されようとしており、奏の人生はすぐそこに終わりを迎えようとしていた。


「なんで誰も私の話を聞いてくれないの……」


 奏が涙ぐみながらいくら懇願しても全く意に介さず、淡々と進められていく絞首刑の様子を見ながら奏は密かに絶望していた。


 どうやらこの世には神も仏もないらしい。


 生まれてから1度も愛を知らずに育った彼女はもう全てを諦めたような目をしていた。


 20年と12年、これだけの年月を生きてきてただの1度も幸運に見舞われることがなかった自らの運命を呪った。


「こんな世界、滅びてしまえばいいのに」


 その言葉と共に冬木奏の死刑は執行された。



 ――――



 どうも雪白水夏ゆきしろすいかです。

 この度はこちらの小説を読もうと思っていただきありがとうございます。


 この物語は一から物語を書き直している途中です。内容を変える気はありませんが、話の順番を入れ替えようと思っていますのでそこのところお願いします。

 投稿が完全に止まっていたことに関しては近況ノートに書いてある通りですので本当に申し訳ないです。


 あと、すごい残酷描写が多いです。

 主人公には全くもって希望を与える気はありませんのでそういうのが苦手な人は読むのやめた方がいいと思います。

あと主人公と国の名前の名前変えます。

個人的にアリスという名前が好きなのでこれは残しますが名前でそのキャラのことを表したいと思っているのでそこのところよろしくお願いします。

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