第6話 ざわ、・・・ざわ

 「明乃あけのちゃん、頑張ってっ」

 「私は科学的技術的な事しかできないから、でもお金が無いと何も出来な事は知ってるつもり、そこはお願いするしかないわ。私の妹達の為に死んで頂戴ちょうだい

 「あーーー、でゅわぁれの妹」「もういい加減にして下さいよ」「「ふん」」


 「あーでもミス・テリーとかぴたん、宿題もしないとだし、お風呂も入らないとだし、午後9時過ぎるとかぴたんおねむになるから」

 「あっえ~と最高解像度で1時間の観測となると、それなりの量の重力子が必要になるわね。1回の観測で1時間は欲しい所ね」


 「はじめちゃん、じゃ3回実行すると最低でも3時間」

 「まもちゃん、予備観測も含めると3時間半は要ると思う」

 「さくたん、マスタ、うぅん所長のおトイレ休憩もいるわ」


 「お~明乃あけのちゃんの言う通りかも、体感2G以上にさらされながら1時間、おトイレ行かないとらしかねませんね」

 「まもちゃん、私、後始末しないから」「私も嫌ですよぉ~」


 「ん~~~じゃぁ~、4時間必要ね。9時から逆算すると17時にはスタートさせないと」

 「まもちゃん、今何時」「10時半です」

 「はじめちゃん」

 「直ぐにかからないと無理、桜花の調整やスケジュール入力等々」


 「わかったわ、さくたん、はじめちゃんと準備進めといて、まもちゃん、ミス・テリーとかぴたんのお迎えに行って、お買い物して来て」

 「あっ、え~とっ」


 「分かってます、娘子隊じょうしたいの子達も呼んで良いから、まもちゃん一人じゃ持ちきれ、うぅん、守り切れないでしょう。お金は後で詰め所にて渡します。では各自お願いします」

 「「「「Yes, ma’amイエス、マアム!」」」」

 「私、情報部だから」



 きゃっきゃ、きゃっきゃ、わいわいがやがや。がらんがらぁ~ん。

 「たっだいまぁーーー」「帰ったぁ~」

 「「「「「娘子隊じょうしたい、参上っ」」」」」


 ざわ、・・・ざわ。「桜花1だけで、いいのはじめちゃん」

 ざわ、・・・ざわ。「さくたん、大丈夫、のはずよ、予備観測だもの」ざわざわ。

 「レッドッ、防人さきもり3等」

 「はいはい、忙しんだから、早く用意をして上げて」

 「「「「「ぇぇぇえええーーー」」」」」「早くするっ」


 ざわざわ。「じゃ、じゃぁ~、スケジュールはこれで」

 ざわざわ。「だめっ、これ、さっきのトイレ休憩が、ない」ざわざわざわ。

 「「「「Yes, ma’amイエス、マアム!」」」」」

 「私、情報部だから、そう言うのいいから」

 「はぁ~い、娘子隊じょうしたい任務を遂行しまぁ~す、皆、行くよぉ~」

 「「「はぁ~い」」」「私も名乗り上げたいのにぃ~」


 ざわざわざわ。「おらし、無理、掃除なんて出来ない」

 ざわざわざわ。「さくたん、おしっことは、限らない」ざわざわざわざわ。

 「ミス・テリーとかぴたんは直ぐに宿題をする」「え~、お腹空いたぁ~」

 「ミス・テリーも」「私は」「え~食べよぉ~よぉ~、クレープゥ~」

 「まもちゃぁ~ん」「はいはい~」たたたたた。「何です」


 ざわざわざわざわ。「「そんなのいやぁーーー」」ざわざわざわざわざわ。

 何の話、桜花の運用と、今日の量子探偵業務のスケジュールの話じゃないのぉ~。

 「クレープ、買ったの」ざぁっ。あれ、何で皆まるの。

 「・・・ミス・テリーとかぴたんの分だけ」

 「「「Oh~」」」皆の分も、は無理か。5人であれだけ荷物があると。


 「なんだぁ~、まもちゃん、食べさせてあげて」

 「わぁ~いやったぁ~」「よく入るわね」「え~へへへぇ~、別腹、かぴばら」

 「かぴたん、5時からお仕事だから、食べたらちゃんと宿題してよ」「はぁ~い」


 「ミス・テリーも、ウイスキーボンボンお酒は入ってるんだからね。深酒はしないでね。5時からお仕事なんだからちゃんと宿題してね」

 「もうぅ~うるさい~、ちゃんとするからぁ~」


 「それじゃぁ~まもちゃんよろしくねぇ~、もしもし、お待たせしました。予算の件なのですが、・・・ええ、いえ今回の観測だけでは、困難かと」

 「さくたんもはじめちゃんと桜花の事で打ち合わせがあるし、明乃あけのちゃんも色々根回ししないとだから、今日はNTR貸し切りになってるからソファで食べようか」


 「ですから、今回で打ち切るとそれこそ、“税金”の無駄になります」

 「え~、あれ凄く沈み込んでパンツ見えそうだもん」

 「かぴたん、誰の趣味かは分かってるけど、押さえてれば大丈夫、ねぇまもちゃん」

 「見えちゃったらお客さん座れないしねぇ~」

 良いじゃない、少しぐらい楽しみがあっても。


 「いいのですか、人の口に戸は建てれませんよ。ここの皆が知ってますから、口封じは出来ませんよ。・・・はぁ~い、では予備予算からよろしくお願いいたします」

 ぴっ。「ふぃ~~~、・・・予算、かくほぉーーーーーーー」

 「「「「「「「うぉぉぉおおおーーーーーーー」」」」」」」

 明乃あけのちゃん、ご苦労さん。

 「みんなぁーーー、大カラオケ大会よぉーーーーーーー」

 違うからっ、ねぎらいの言葉を返せっ。



 「はじめちゃん、サブコントロールルームに上がってもらってもよろしい」

 「じゃぁ、さくたんメインコントロールルームお願いね、この為の外務省分室だから、おこめ国やおうロッパの重力波望遠鏡チームに要請をします。承諾しょうだくが来たら始めて」

 「はぁ~い、じゃ、ミス・テリーとかぴたんを私が起こすから」

 「あっ、さくたんは気兼ねなくメインコントロールルームには入って」

 「あっ、二人は私達娘子隊じょうしたいにお任せを、衣装替えもあるので」

 「えっえっそれなら私が」

 「え~明乃あけのちゃんは所長を起こして下さいよぉ~」

 「ちっ、呑気のんきに居眠りしおってぇ~、このおっさんはぁ~、はいはい」

 「娘子隊じょうしたい出撃ぃーーー、二人を剥くよぉーーー、メインコントロールルームへ」

 「「「「おーーー」」」」

 「来た来た来たぁーーー、ミス・テリーとかぴたん来たぁーーー」

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