第12話 地球が滅びる4日前

 昨日は、中月に告ってOKもらっちゃった。だから今日はデートに行く。もう地球滅んじゃうから、早くデートに行っとかないとね。


「おまたせ〜、待った?」

「いや、全然。大丈夫だよ!」

「じゃー、行こうよ!まずは!!東京スカイツリーに!!」

「やけに、元気だな〜。なんかいいことでもあったのか?」

「だってー、東京スカイツリー行くの初めて何だもーん。」

「それは楽しみだね〜。そういえば僕も何気に東京スカイツリー行くの初めてだなー。」

「星海もか〜。」

「そうなんだよなー。」


       〜駅に到着〜


「スカイツリーまでどうやって行くんだろ?」

「調べてみるね。」

「うん。」


       〜5分後〜


「わかった、上野まで行ったらスカイツリーラインがあるみたいだよ。」

「じゃあ、山手線で上野まで行かないとなー。」

「うん!じゃあー、出発!」


“ガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトン…”


「ねえ、星海〜、今日はどこまわる?」

「う〜ん東京だしなー、まぁ、東京の有名なとこに行こうよ。」

「そうだね〜。」

「でも、スカイツリー行ってから他のとこ行く時間あるかなー?」

「まぁ、その時はその時。」


〔まもなく、上野〜上野〜。お出口は右側です。ドアから手を離してお待ち下さい。〕


「そろそろ上野だね〜。」

「じゃあ、乗り換えるか。」


「あっぶな!もうちょいで乗り遅れるとこだった…。」

「はぁ、はぁ…。さすがは東京だね…。迷いかけたよ…」


 2人とも方向音痴だった…。将来が思いやられるわ……。


   〜東京スカイツリー到着!〜


「着いたね〜。」

「そうだね〜。じゃあ、チケット取ってくるわ〜。」

「うん、ありがとー。」


「買ってきたよ〜。」

「おー、ありがとー。」

「それじゃあ!行こう!!」

「おー!」


「……、エレベーター長くない?」

「ま、まぁ、長いもんね…」

「あと、長いからめちゃくちゃ重力を感じる…」

「それな…」


「あ〜、やっと着いた…。てか、めっちゃ景色綺麗じゃん!!」

「き、綺麗だけど…た、高いね…」

「なんだよ、星海。大丈夫だよ!安全だから。」

「そ、そうなんだけど…こんなに高いところ、は、初めてだから…」

「も〜、大丈夫だから、楽しもうよ!」

「う、うん、わかった。」


       〜10分後〜


「うぉー、綺麗!!僕らがいたホテルまで見えるじゃん!」


 星海はちょっと休むと元気になった。


「星海が楽しめるようになってよかったよ〜。」

「ごめんね〜。」


“ぐぅ〜”


「…、そういえばもうそろそろお昼だね。」

「どこで、お昼食べる?」

「折角スカイツリーに来たんだし、ここのカフェで食べない?」

「おー。いいね〜。」

「値段もお手頃だしちょうどいいや。」


「わぁ〜、食事しながら景色みれるのか〜。最高だね〜。」

「そうだね〜。これはご飯も美味しく食べられるねー。」

「それじゃー、何注文する?」

「う〜ん、どれも美味しそうだけど…やっぱカレー!」

「じゃあー、私はミックスサンドイッチでお願いします。」

「はい、承りました。少々お待ち下さい。」


       〜10分後〜


「おまたせしましたー。カレーとミックスサンドイッチです。」


『ありがとうございます〜。』


「あ〜、もうお腹がペコペコだよ〜。いただきま~す。」

「じゃあ、私も、いただきまーす。」

「ん!うまっ!」

「やっぱ、お腹が空いてる時に食べるのは最高だなー。」

「そうだねー。」


       〜5分後〜


「はぁ〜、美味しかったー。」

「そうだねー。このあとどうする?もう帰る?」

「どうする?」

「私は帰ろっかなー。まだ13時だけどね。」

「そうだなー、あまり1日にお金使い過ぎるのはダメだしなー。」

「だね〜。じゃあ帰ろっか。」


「ただいまー」


『おかえり〜』


「どうだったの?」

「ん?楽しかったよ〜。」

「え〜、いいなー。」


 お姉ちゃんがめちゃめちゃ食い付いてくる… 


「どこってたの??」

「東京スカイツリーだけど?」

「ええ!!!」

「お姉ちゃんうるさい。」 

「あ、ごめん。」

「星海、スカイツリー行ってきたのか〜。」

「景色最高だった!」

「いいなー。」


 このあと、お姉ちゃんが夜になるまでずっと、“ねぇねぇ、もうちょっと詳しく教えてよ〜”とうるさかった…。

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