第28話出産

私はは1人病院で陣痛に耐えていた

外は雨だった


カーテンの向こう側からは

旦那さんが、陣痛に耐えている奥さんに

頑張って、頑張れと一生懸命な声が聞こえる。


私は1人陣痛の間隔はどんどん短くなる。

陣痛がきて、すでに20時間はたった

食事をだされてもきもちわるくて

食べられない。


女の人ってすごいなと、考えいた。

こんなに痛いのにまた子供を産むのか



だんだん、隣の旦那さんが必死に応援する声と、それに甘え泣く奥さんの

声が鬱陶しく感じてきた


痛さで天井しか見れない。


看護師さんが、産道がどの位開いているか確認にくる

手を奥まで入れられる。意識が飛ぶかと思うくらい痛い


昔は出産で亡くなる人もいたと言うが

納得できる。命がけだ、


分娩台に乗りって下さいと言われても

動く事ができない


陣痛が治る数秒間の間に急いで分娩台に乗っかった


大きな声でもう嫌だと泣きじゃくってる人もいる私は大きな声を出さないように我慢をした。


いよいよ30時間も過ぎた頃


力みたくなってきたが、

我慢してと言われた。

痛い、力みたい、我慢しなくてはいけない。

私は


分娩室の壁の一点だけを見た


力を入れる為にあるレバーの様な物をにぎり

力んで!と言われたが、どこに力を入れていいのかわからない。


顔の血管が青スジを立てているのがわかる、もう力み始めてから何時間たっただろう、意識が薄れ力が入らない

看護師さんに

 しっかりして!!と

ほっぺを軽く叩かれて意識が戻る

力が無くなり力む事が出来ない


看護師さんが上にまたがり

力むと同時にお腹を押す


赤ちゃんの出口である部分は

気がついたらメスで切られていたが

痛みは感じ無かった


それほど陣痛は痛いのだ、

赤ちゃんが出て来た


白い膜が付いていて血だらけで

ふやけている

お腹の上に赤ちゃんを乗せてもらったて、抱こうとしたが腕の感覚がなく

だけなかった。

 シンバ、初めましてママだよ

と力無い声で言うのが精一杯だった


 シンバは綺麗にするよ!と連れて行かれ


私は局部を縫ってもらっているようだが、感覚はない、なんだか温かいお湯をかけられているような感じがした

残りの羊水が出ているらしい。

胎盤がズルッと出たのを感じた


お腹に氷を乗せられた。

もうずっと寝ていない、疲れている

しばらくすると病室に連れて行かれた

全く眠れない、興奮していて眠れない

お腹がとても痛くなり

看護師さんを呼んだ

後腹といい、仕方のない事らしい

しかし一睡も出来なかった。

翌日赤ちゃんを抱いて初乳をあげるんだと楽しみにしていた。

早く会いたい

まるで初恋のように胸がキュンとした

シンバに会いたい早く抱きたい


しかし、シンバは保育器の中で抱く事が出来なかった

ガラス越しにシンバを見るだけ

私は痛む下半身を引きづりながら

食事以外はガラス越しにシンバを見た

 消灯です!

と、部屋に帰された、

私は泣いた、シンバに初乳があげられない

抱けない


シンバは未熟児だった

小さく細く、ちからなく泣く


私はごめんね、ごめんね、と

また一晩中泣いた


翌朝、看護師さんがミルクをよく飲むから大丈夫と、明日には抱っこ出来るよ!と、

私は嬉しいくて仕方なかった


翌日緊張しながらシンバの所へ行った

泣いていて、だけど私が抱いたら泣きやんだ、お乳をあげ、小さな手は私の指を握る


今まで生きて来た中で一番幸せを感じた、


もう、何も怖くないシンバの為なら

生き地獄だっていきるんだ、

私が必要無くなる日が来るまで


私はシンバの側にいる

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イジワルな私に恋をした彼と壊れた私 雪見 白雪 @ukimi2115

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