第12話約束

 私は友達の事は気にしない様に、努力した、

 サワサワ聞こえるのは全て悪口かもしれない

 SNSを見るのも嫌になった。

 皆んなが色んな噂をしている気がした。


 私は久しぶりに購買に行った

 ヒロが居た

 ヒロはあの私があげたチェーンの腕をパッと

 見せると苦笑いした。

 私はニコッと返したけど、何か違和感を感じたヒロに近づき

 ヒロの腕を見た

 赤かった、

 私は

 ヒロの所にかけ寄り無理矢理腕をまくった

 チェーンの所の皮膚が酷く被れている。

 血が滲むほど、


 私は眉間にシワをよせ


 何?何コレ?どうしたの?

 とだいぶ大きな声で聞いた

 人が数人振り返って見た

 ヒロは私を人気のない所に引っ張って行って


 なんでもないよ!と笑った


 なんでもなくない!!!

 私は大きな声をだした


 ヒロが、花?花?シー!と


 シーじゃ無いよ

 なんなのこれねえ?ねえ?

 わたしらしく無い

 自分でもそう思った

 感情を殺せない


 ヒロは

 気まずい顔をして

 小さな声で


 金属アレルギー。と言った


 は?は?は?

 私は急いでヒロの腕からチェーンを外そうとしたけど

 ヒロが止めた、


 花だと思って大切にするって言ったじゃん

 だから

 俺の皮膚はいいの。

 花の方が大事だから。


 私は泣きながら外してと言って無理矢理外そうとしたけど。


 ヒロは外したくないんだ!と

 私は座り込んで泣いた

 すると

 ヒロが花を泣かせたくはないよ。

 そう言ってチェーンを外した。


 私はそれ返して!と言うと


 ヒロは寂しい事言わないでよと、笑った


 じゃあじゃあ。付けないで、

 筆箱とかに入れてお願い、お願いと

 頼んだ

 ヒロは

 私の頭をポンポンと叩くと


 泣かせてごめん。と言った。


 なんで?なんで?アレルギーだって言わなかったの?と聞くと


 花だから

 と答えた。


 私は急いでミチの所に行って

 ミサンガの作り方を教えてくれる様にたのんだ。

 ミチは動画見るのが1番だよと言った、、


 そうだ、そうだ。

 私は急いで帰り手芸屋に寄ると

 家ですぐにミサガンを作り始めた。

 失敗しながら。

 夜中までかかって作った


 次の日朝1番で朝練してるヒロの所に行った

 周りのざわつきなんてどうでもいい、早く

 ヒロに渡さなきゃ。

 ヒロは驚きながらも

 私のところに来た


 ヒロ、はい!

 とミサンガを渡した

 ヒロはかなり驚いた顔で


 作ったの?

 俺に?

 と


 私は、はあはあ、しながら

 そうだよ、下手だけど、チェーンつけないで

 と言った。

 すると

 ヒロが

 ミサンガて願い事してキレたらそれが叶うんだよね?と言った?


 私は

 そうなの?と、答えると


 言いにくそうに。


 花、結んでくれない?と言った


 私はもちろん良いよ。と言って結んだ

 その間ヒロは目をつぶっていた。


 ヒロ?

 と、声をかけると

 ヒロはふざけた感じで


 ばっちり、願い事した!

 キレたら叶うといいな

 と


 私は

 遠くから見てるランや

 ミチの視線も感じてた


 ファンの子達の注目も集めてた

 そんな事どうでもよかった。


 教室に行くと直ぐにランに


 二股ですかー?さすが花ちゃん

 と言われた。


 ミチは私の方を見て

 気にしない!口パクした


 授業が始まり

 考えてた。

 ずっと付けてたの?

 あんなに被れてるのに。

 なんで、


 花の方が大事って

 たかがチェーンじゃん。


 夜、久々ヒロから電話がきた


 花?寝不足じゃない?

 ミサンガありがとう

 願い事しっかりしたから。


 所で花?

 無理してない?


 う?私?何を?


 いや無理してないならいいんだ。

 愚痴りたい事とか

 悪口とか、なんでも聞くよ!と。


 正直、愚痴りたかった

 悪口言いたかった

 甘えたかった。


 だけど、平気だよ!と答えた。


 ヒロは、花の嘘つき!と言った。

 私はアツシの事が浮かんだ、

 そしてどうようした。


 だけどヒロは

 愚痴言える人

 甘えられる人が花の側にいて

 花が今悲しくないなら

 俺はそれでいいんだ。

 花が本気で嘘じゃなく笑ってたら

 それでいいよ。

 早く寝ろ!

 と言って電話を切った。

 私はポカンとした。


 ヒロの私への気持ちがわからない。

 すごく素直で優しい人?

 それが一番しっくりきた。

 皆んなに、優しいヒロ


 ファンの子とかにも、気を遣ってるのかな?

 そんな事を考えていた

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