エピソード 4ー2

 詳しい説明は日をあらためることになった。

 私は連続で二回目の入院、しかも今回は一週間ほど意識が朦朧としている状態だったので、長話は厳禁だと先生から仰せつかったのだ。

 表向きの倒れた理由が不明となっているのも、安静にさせられた理由の一つだろう。


 だけど、翌日は朝からお見舞いの対応で大忙しだった。

 私の目覚めを聞きつけたのか、特務第一大隊からは井上さんと美琴さん、そして特務第八大隊からは笹木大佐様、天城さん、水瀬さん、宇之吉さんがお見舞いに来てくれた。

 それに加え、雨音様や柊木大将からもお見舞いの品が届いていた。


 お医者様は、安静にと言っているのに……と呆れ気味だったけど、私はこの世界に受け入れられているような気がして嬉しかった。



 午後になり、昨日に続いて雨宮様達がやってきた。私が瘴気に侵されていることを知っている面々。すなわち、雨宮様、紅蓮さん、アーネストくん、そして水瀬さんだ。

 先生に面会用の応接間を借りて、ローテーブルを挟んだソファに座って彼らと向き合った。


「まずは……この身が瘴気に侵されていることを隠していてごめんなさい。皆さんを危険に晒す軽率な行為でした。どのような罰も受ける所存です」


 深々と頭を下げる。

 わずかな沈黙を挟み、正面に座る雨宮様が「そうだな」と口を開いた。


「たしかに、軍を危険に晒す危険もあった。だが……」

「僕達も人のことは言えませんからねぇ」

「お互いにさっさと打ち明けてたら、話は早かったとは思うけどよ」

「そうですよ。もっと早くに教えていただければ、治療法を研究しましたのに」


 雨宮様、アーネストくん、紅蓮さん、水瀬さんの順で口にした。それらの言葉はどれも、私に取って予想外の物ばかりだった。


「私を叱らないのですか?」


 私は上目遣いを雨宮様に向ける。


「異世界から一人、知らぬ地に召喚されたおまえが、自分の身を護ろうとするのは当然のことだ。秘密を設けたからといって叱れるものか」

「ですが、軍としては……」

「まぁ問題になるだろうな。ゆえに、この件は内密に扱う。むろん、達次朗の大佐殿には伝えるつもりでいるが、この話を伝えるのはそこまでだ」


 それは、どう考えても私のためだ。雨宮様は私のために軍規を破ろうとしている。

 その気持ちが嬉しくもあり、申し訳なくも感じた。


「こんなとき、どんな反応をすればいいか分かりません」

「おまえが気にする必要はない」


 素っ気なく言い放つ雨宮様。


「僕は笑って欲しいです」

「俺はケーキで手を打ってやるぜ」

「僕は研究に付き合って欲しいですね」


 残りのメンバーが続くが、ぜんぜん意見が纏まっていない。

 でも、だからこそ、彼らが各々の判断で受け入れてくれたのだと分かって嬉しくなった。私は精一杯の笑顔を浮かべて大きく頷く。

 彼らの厚意に報いるためにも、私は顔を上げて歩きだそう。そう決めた私は、彼らにいくつかの事情を打ち明けることにした。


「皆さんに聞いて欲しいことがあります。ご存じのように、この身は瘴気に侵されています」

「それは、いまも……か?」


 雨宮様に問われ、私はこくりと頷いた。


「聖樹の雫のおかげで少しマシになりましたが、完全に浄化するには至らなかったようです。そうですね、この世界に召喚されたときの二割減……といったところでしょうか?」


 これは研究サンプルとして残っていた聖樹の雫が少なかったからだ。とはいえ、この感じから考えるに、丸々一本を飲んでいたとしても浄化しきれなかったかもしれない。

 さすがは魔王の瘴気、といったところだろう。


「二割? では、またすぐに変調をきたすのか?」

「いえ、魔術を使わなければ半年程度は大丈夫だと思います。魔封じの手枷を嵌めればもっと長く無事でいられると思いますが、そうすると魔術を使えなくなってしまうので……って、あれ? みなさん、どうしました?」


 ふと気付いたら、全員が全員、なにか言いたそうな顔をしていた。どうしたんだろうと小首をかしげようとした瞬間、雨宮様に頭をがしっと摑まれた。


「レティシア、確認させてくれ。その腕輪はまさか、瘴気を抑える手枷なのか?」

「結果的に、ではありますが」


 結果的とは? と首を傾げる一同に、これが魔封じの手枷であることを打ち明けた。そして魔力を封じることで、瘴気に侵された魔力が全身を巡るのを防ぐことが出来る、と。

 次の瞬間、雨宮様にがしっと腕を摑まれた。


「レティシア!」

「ひゃいっ!」


 びっくりして声が裏返る。そんな私の目を、雨宮様が覗き込んでくる。


「つまり、おまえは、あれか? その手枷を外せば、その身が危険に晒されると知りながら、手枷の片方を強引に引き抜いて魔術を乱用していた、と?」

「ええっと……まぁ、そうなりますね」

「そうなりますね、じゃない!」

「ごめんなさい!」


 雨宮様に雷を落とされるとは思わなくて、思わず平謝りしてしまう。


「レティシア、反省はしているのか?」

「は、反省はしています。後悔はしていませんが!」


 思わず正直に答えると、雨宮様がジト目になった。

 なんか、雨宮様の珍しい表情を見た気がするよ!

 なんて思っていたら、雨宮様が「例のものを」と水瀬さんに声を掛けた。それを受けた水瀬さんが取りだしたのは――魔封じの手枷!?


「ちょ、ちょっと待ってください。どうしてそれをもって来ているんですか? というか、それをどうするつもりですか?」

「おまえの腕にはめる。それ以外に使い道があるか?」


 雨宮様が淡々と言い放った。


「待ってください。それを嵌めたら、私はまた魔術を使えなくなります!」

「……は? おまえはあんな目に遭っておきながら、まだ魔術を使うつもりなのか?」

「あ、いえ、その、基本的には使わないつもりですが、いざというときに……」


 使うつもりだけど、四人にジロリと睨まれて最後まで言い切れなかった。

 そうして視線を泳がせる私に、雨宮様がふっと笑いかけてきた。


「いざというときは俺達がなんとかしよう。だから、自らの寿命を削るような力、使えずともいいだろう? と言うことで――やれ」


 あ、これ、本気だ。本気で私に魔封じの手枷を嵌めるつもりだ。そう思った私は即座に逃げようとする。だけどその身体を、アーネストくんと紅蓮さんに押さえ込まれた。


「紅蓮さん、放してください!」


 私の右半身を押さえている紅蓮さんに訴えかける。


「レティシア、そんな風に無茶をしたら、俺の姉さんみたいになっちまうぞ」

「うぐ……っ」


 正義感が強く、それゆえに亡くなったお姉さん。そんな姉のようになって欲しくないという紅蓮さんの思いが、私をぎゅっと摑む手から伝わってくる。

 うぅ、こんなの、振り払えないよ。


「ア、アーネストくんなら、無茶をしても誰かを護りたいって、私の気持ち分かるよね!?」


 今度は左腕を摑むアーネストくんの情に訴えかける。それに対して返ってきたのは天使のように無邪気な笑顔。あ、これ、嫌な予感がする。


「はい、僕もレティシアさんの気持ちはよく分かります。でも、僕も同じ気持ちだからごめんなさい。レティシアさんなら分かってくれますよね?」


 ほらーっ、やっぱりーっ!

 情に訴えかけたら、情に訴え返された。自分が分かって欲しいと訴えかけた手前、アーネストくんの気持ちを分からないとは言えなくて、私は引き攣った笑みを返すことになった。


 こうなったら最後の手段だ。


「水瀬さん、その手枷を私の腕にはめたら、研究が続けられなくなりますよ!」

「ええ、たしかに。それは非常に残念です」

「ですよね。だから……」

「――ですが、貴方を失う訳にはいきません」

「それ、絶対に研究対象として、って意味ですよね!? うわん、素直に喜べない――というか、あ、待って、ホントに待って。この力がないと私は――」


 みなまで言い終えるより早く、私の左腕に魔封じの手枷が嵌められた。体内を巡っていた魔力が喪失し、瘴気による負担が消えて身体がふっと軽くなった。

 だけどその軽さは、力を失ったことへの喪失感と引き換えだった。


「雨宮様、どうして……」

「おまえのため――などと恩着せがましいことは言わない。これは俺のわがままだ」

「……っ」


 それが雨宮様の望み。

 そんな風に言われたらなにも言い返せなくなる。

「アーネストくん、どうして? いまの私じゃみんなを護れないんだよ?」

「大丈夫です。その分、僕が頑張りますから」

「……ばか」


 無茶をして、人に心配を掛けて、凄く自分勝手だと思う。

 でも、私もアーネストくんと同じように、自分勝手を貫いていたんだよね。


「紅蓮さんは……最初から、私が戦うことを反対していましたもんね」

「そうだな。だが、いまは違うぜ?」

「そう、なんですか?」

「嬢ちゃんが元気になったら、そのときは背中を預けさせてくれ」

「……っ」


 以前と同じようでそうじゃない。

 いまの私が紅蓮さんに認められていると気付いて泣きそうになった。


「水瀬さん、魔封じの手枷を研究しなくても、本当によかったんですか?」

「実は、聖樹の雫の解析は既に進めていたんです。だから……大丈夫。貴女の瘴気を浄化する薬を作った後、必要なくなった手枷を思う存分研究させてもらいますから」

「……期待しても、いいんですか?」

「僕を誰だと思っているんですか?」


 マッドサイエンティストな水瀬さん。そんな彼なら、研究欲を満たすために、私の瘴気も浄化してくれるかもしれない。そんな風に思えた。


「……みなさん、心配掛けてごめんなさい。聖女としての力は振るえなくなってしまいましたが、一刻も早く元気になるように頑張りますね」

「頑張ると言うが、水瀬の開発する薬以外にあてはあるのか?」


 雨宮様が心配そうな顔をする。それに対して水瀬さんが不満気に眉を寄せた。


「おや、伊織少佐は僕の能力をお疑いですか?」

「おまえが非常に優秀なことは知っている。だが、ことがことだからな」

「……たしかに、サブプランは必要ですね」


 雨宮様は水瀬さんと頷きあい、それから私をジロリと睨んだ。


「レティシア、まさかなんの案もなく、手枷を外した訳じゃないだろうな?」

「い、いえ、まさか! 成長した美琴さんに浄化してもらうつもりでした。いまの彼女では力量不足ですが、このまま成長すれば、私の瘴気も浄化できるはずです」

「なるほど、巫女殿か」


 納得顔をする雨宮様達。

 あ、危なかったよ。

 後先なんて考えてなかった――とか言ったら、絶対に怒られてたヤツだ。


「それで、レティシア、おまえは後どれくらい堪えられる? それまでに、巫女殿はおまえの瘴気を払うほどに成長できそうなのか?」

「そう、ですね。手枷をしたままなら数年は大丈夫だと思います。なので、なんとか間に合うのではないかなと、期待しています」

「……ふむ。巫女は窮地に立ったら成長するんだったな?」

「雨宮様!?」


 雨宮様の呟きに、思わず大きな声を上げてしまう。


「誤解するな。あくまで国のためだ」

「美琴さんの気持ちを考えてください」

「おまえの置かれている状況を知れば、彼女も否とは言わぬと思うがな」

「私の事情は秘密です。それに、無茶はダメですよ」


 美琴さんを鍛えること自体は賛成だけど、それで美琴さんがシアのような結末に至ることは望んでいない。無茶は絶対に許さないと、雨宮様を睨みつけた。


「自分は無茶するくせに、まったく」

「なにかいいましたか?」

「……仕方ない、ひとまずは保留にしよう」


 雨宮様は肩をすくめた。


「大丈夫です。水瀬さんが薬を完成させてくれるかもしれませんし、そうでなくとも症状を抑えられるかもしれません。そう考えれば、悲観するほどの状況ではないはずですよ」


 もちろん、手枷を外さなかったらの話である。もしものときは――と、手首に填められた魔封じの手枷に指を這わす。


「……言っておくが、骨を砕いて手枷を引き抜くなんてまね、二度とするなよ?」

「し、しませんよ」


 出来るだけ――と心の中で付け加えたら、雨宮様達に溜め息をつかれてしまった。

 とにもかくにも、私は色々な意味でしばらく大人しくすることが決まった。そうして入院生活を続ける私のもとに、蓮くんが目を覚ましたという知らせが届いた。



 聖樹の雫を飲んで熱に浮かされていた蓮くんが完全に目覚めた。その知らせを聞いた私は、すぐさま蓮くんの病室へと飛んでいった。

 だけど、嘘つきと言われたことを思い出して扉のまえで躊躇する。そうしてまごついていると、部屋から出てきた看護師のお姉さんと出くわした。


「お見舞いですね? 蓮くんなら起きていますよ」

「あ、はい、その……っ」

「……お姉ちゃん?」


 慌てふためく私の声が聞こえたのか、中から蓮くんの声がした。私は覚悟を決めて部屋へと足を踏み入れる。彼の前で言葉を探していると、蓮くんが先に頭を下げた。


「れ、蓮くん?」

「ありがとう、お姉ちゃん。お姉ちゃんがまた僕を助けてくれたんだよね?」

「それは……違うよ」


 私が蓮くんを高倉のもとへ送ってしまった。

 ちゃんと調べていたら、蓮くんが酷い目に遭うことはなかった。私が蓮くんを窮地に立たせたのに、その窮地から救って感謝されるなんて許されないと下を向く。


「違わないよ! 夢を見ているみたいな気分だったけど、注射を打たれた後のことも覚えているんだ。お姉ちゃん、僕のことを必死に助けようとしてくれたでしょ?」

「それは……うん。でも、蓮くんをそんな目に遭わせたのは、そもそも私のせいだから」

「キリツグから聞いたよ。お姉ちゃんは、僕を騙そうとした訳じゃないはずだって。本当は、僕を助けようとしてくれたんだよね?」

「そう、だよ。だけど、私は事実として、蓮くんを酷い目に遭わせたんだよ」


 蓮くんの額には小さな角が生えているし、腕には黒い蔦のような模様が残っている。これは、私が安全確認をおこなったせいだ。


「それでも! 最初にお姉ちゃんが助けてくれなければ、僕は無事じゃなかったよ! だがら、その……嘘つきだなんて酷いことを言ってごめんなさい」

「そんな、謝るのは私の方なのに」


 そう口にするけれど、蓮くんのまっすぐな瞳を見て続けられなくなる。不意に、シアに先輩は引きずりすぎだと怒られたような気がした。

 私は勇気を出して蓮くんに視線を戻す。


「……いいの? 本当に許してくれるの?」

「うん。お姉ちゃんこそ、酷いことを言った僕を許してくれる?」

「当たり前じゃない! 私が蓮くんを怨むなんてことは絶対にないよ!」

「僕も同じだよ。お姉ちゃんを怨んだりしない。だから……その、これからは仲良くしてね」

「……うん、よろしくね、蓮くん」


 こうして、私は蓮くんと仲直りすることが出来た。

 でも、これですべてが解決した訳じゃない。

 蓮くんの身体は鬼のように変容してしまった。いくら蓮くんがいままで通りの性格だからと言って、このままという訳にはいかない。

 そして、その対応を、私は雨宮様から伝えられている。


「……あのね、蓮くんに訊かなくちゃいけないことがあるの」

「なに?」

「キミがこれからどうするか、ということだよ。見習いとして特務第八大隊に所属するか、監視下での暮らしを選択するか、だよ。蓮くんは、そのどちらかを選ばなくちゃいけない」


 本当なら自由にさせてあげたい。でも、鬼のようになってしまった蓮くんに完全な自由を与えることは出来ない。だから、どうすると尋ねれば、蓮くんはほっとするように笑った。

 ……え? 笑った?


「蓮くん?」

「特務第八大隊って、レティシアお姉ちゃんのいる部隊なんだよね? それなら迷うことなんてないよ。僕は、レティシアお姉ちゃんと一緒がいい!」

「……いいの?」

「うん、それがいい。あ、でも、いつかキリツグ達にお礼を言いたいな」

「それなら、第八にいれば機会はあると思う」

「そっか、じゃあそれで!」

「分かった。なら、蓮くんが第八に所属できるように話を通しておくよ」


 私はふっと笑顔を零して、それじゃさっそく連絡しておくねと立ち上がった。でも、そうして踵を返した私を蓮くんが呼び止める。


「お姉ちゃん、ちょっと待って」

「うん? どうかしたの?」


 振り返ると、蓮くんはとても真剣な顔をしていた。


「あのね。攫われたあと、地下の研究施設で白衣を着た女性が優しくしてくれたんだ」

「……白衣、研究員かな?」


 私の言葉に、だけど蓮くんは首を横に振った。


「瞳の色は金色で、髪は薄い金色。それから、鬼の里でレティシアお姉ちゃんが着ていたような、真っ白な服を着ていたよ」

「……まさか」


 思い浮かんだのは聖女、ウルスラの姿だった。

 いや、そんな……あり得ないよ。ウルスラは私を庇って死んだはずだ。仮に生きていたとしても、彼女がこの世界に来ているはずがない。


「……その女の人、名前は名乗っていた?」

「うぅん、教えてくれなかった。ただ、お姉ちゃんと同じように瓶に入った水をくれたよ」


 まさか、聖水のこと?


「そのお姉さんは何処へ行ったの?」

「お姉ちゃん達が来る少し前に、薬の材料を探しに行くって言ってたよ。もし見つけたら教えて欲しいんだ。優しくしてくれたお礼を言いたいから」

「う、うん、分かった。軍部にも伝えておくね」


 私は踵を返し、急いで蓮くんの病室を後にした。

 それからすぐに廊下の壁にもたれ掛かって口元を手で覆う。


 薬の材料……って、聖樹の雫の材料、だよね? そんなまさか……うぅん、きっとそう。じゃあ、ホントにウルスラなの? ウルスラが生きている?

 だとしても、どうやってこの世界に?


 分からない。分からないけれど、もしもウルスラが生きてこの世界にいるのなら私は会いたい。会って彼女と話したい!

 そして今度は戦友じゃなく、友達として……

 

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