第16話:邪龍と驚き
さっきスキルで世界全てを網羅したから今ならどこでも行けるような状態だ。なので依頼のオーガを回収。
{超越時空}と{超越次元}で編み出した時空間収納に回収する。
これはテンプレの、いわゆる「時が止まっていて容量無限のアイテムボックス」という感じだ。自重する気はないので普通に使う。
ちなみに普通のは次元属性の一個下の空間属性で作るか、(空間収納)
{超越土}で作るか(魔法収納)、そこに時をゆっくりにしたければ{超越水}を、(低速魔法収納(物の場合は、~収納袋))
早くしたければ{超越火}を使う。(加速で上に同じ)
閑話休題。
回収したのであとは自動解体システムを追加するか。
《Add{スキル:時空間収納+自動解体システム}》
これであとはプロ顔負けの解体が行われて収納された。
っと。次にやるべきは邪龍をどうにかするのと皇子か。
とりあえず皇子を助けに行こう。
ところで皇子たちは気づいているのか?
〔現在皇子たちは冷静な状況です。推測するに気づいていない模様〕
あらら。じゃあ行きますか。
「転移!」
一瞬で視界が切り替わり、皇子たちから数十メートル離れたところに転移した。場所は森の中。
ここから走って警告しに行く。
よし……
「はっ、はっ、はっ、はっ……そこにいる方々~!! 逃げた方がいいですよ~! 森の中から禍々しい龍が来ています~!!」
「な! 何だお前は! というかそれは真か!」
「はい! ところであなたたちは何者ですか? 帝国近衛の方々とお見受けしますが……」
「いかにも、我らが第二帝国近衛団である。しかし保護している村人がいてここから動けんのだよ」
「どうしてこのような場所におられるのですか?」
「我々はここに封印されしなにかについて探索していたのだが、村人を道中で保護したのだ。しかし封印されしものが龍ということなのか?」
「多分そうだと思います」
そういった瞬間、耳をつんざくような咆哮が響いた。
WAAAAAAAAAAAAAA!!!!
「な!? ここは危険か……だが保護した村人や設営したテントはどうすればよいのだ!? どうか旅のお方、我らに協力して避難を助けてもらえないだろうか?」
その言葉を待っていたようなもの。
「いえ、私が討伐いたします。そして自己紹介が遅れました。ソラと申します。こう見えても実力はございます」
「い、いやそういうわけには……」
「と、そろそろ龍のお出ましですよ? 危ないので少し退避するべきだと思いますが?」
「く…….仕方ない。武運を祈る。お前ら! 一時退避しろ!龍が接近しているぞ!!!」
そう号令をかけた直後、森から巨体が現れる。
木のギリギリまであるような高さだ。
ちらっと後ろを見るが退避したようだ。
さすが帝国近衛だ。
さっさと終わらせますか。
ここで強さをアピールしておきたいしね!
魔導師くらいじゃないと見かけだけでも難しいであろう技をやってやろう。
無詠唱+複数同時発動だ!
展開した魔法陣は100個ほど。
攻撃(超越魔法)系が70個、デバフが28個、素材が傷つかないよう変換魔法(体の中にダメージ)を2個。そのくらいだ。
これだけ派手にやればいいだろう。
そして猛攻が始まる。
ドドドドド!と魔法の当たる音が鳴響く。
数分経過した頃だろうか。
攻撃が止み、砂煙が晴れた時見えた景色は、
なんと。
崩れて今にも死にそうな表情の邪龍だった。
「「「し、死んでない……だと……」」」
これは俺もびっくりした。
僕の他に2人、同じ言葉を言っていたのは、さり気なくいる皇子とさっき話した近衛の人だ。
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