第2話

サーカス団のテントの端に受付の方が居た。受付の方は「お嬢ちゃん変わってるね空中ブランコやってるお姉ちゃんに似てるね〜チケット代1000円ね」と言い私は「そうですか?ありがとうございます」と1000円を払い中に入ってみた。

中には昔の服の人が沢山いて拍手で、サーカス団を迎えていた。その人達が死んでいる人ていうことが嘘見たいに動いてる。私は狼狽し立ち止まってしまっていたがこの雰囲気に何故かそこに居たような懐かしい匂いがした。その時の事だサーカス団の人が私の肩を叩き「あれ?あいつに似たような顔の人が居るな〜どうしたのこんなとこに居てあいつの妹かな、お姉ちゃんの所に連れてくね」とサーカス団の人は喋りかけられ驚き固まった私を燥ぐ子供のように楽屋に連れていった。

そこには私と同じ香水をつけどこか私に似てるような女の人がいた。その女の人はサーカス団の人に「誰?この子私の妹は今日来ないわよ朝言ったわよねまぁいいわこの子もしかして迷子になったのかしら此処には来れないはずなのにお詫びにリングサイド席に座りなさいよ関係者に言っとくわ折角来たんだしサーカスを楽しんできなさいよ」と女の人は言ってきた。サーカス団の人は頭をペコペコと謝罪し演技の方に向かった。

私は「ありがとうございます!!リングサイド席てサーカス全体が楽しめる席ですよねそんないいんですか?!お言葉に甘えて楽しんできますね」と話してからリングサイド席に座り途中からサーカスを見ることになった。

あの女の人は後半の方なのだろう、綱渡りや残った色んな種目を見ていきやっとあのお姉さんの番となった。綺麗な衣装に身を包み空中ブランコを披露していた。月に向かい蝶が飛び微笑みかけるかの様な演技だったのだ。その光景に圧倒されてしまい気づいたら涙を流し自分がやっていたかの様に懐かしく感じた。その光景やサーカス団の演技は走馬灯を見てるような感覚がして怖くなってしまう程だあの夢はこの風景の事だと理解した。それでも何処か違うような違和感があるが無視をした。

時間はあっという間にサーカスの公演が終わり大喝采が起き終了のブザーがなったのだ。普通は帰るがお客さんはその場から離れず席に居たのだ。そして数分経ったら演者とお客さんは終わったことが無かったように同じ種目同じセリフを言いサーカスの公演を繰り返すのだ。私は気持ち悪くなってしまった。もう終わったのに繰り返すのは可笑しい事である。その場から立ち上がろうとしても足が震え何も出来ない自分が居たのだ。

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