ぶよぶよ

どんよりとした雲

口から洩れる白い息

肌を刺すような空気

ひと気のない畑


長靴を履いて

ぬかるんだ土の上を歩く

何度も何度も

同じ道を通る


ぶよぶよとした土が

溢れ出す

踏んでも 踏んでも

ぶよぶよ ぶよぶよ


土はちっとも

固まらない

嘲笑うかのように

水気が溢れ出す


一仕事終えて

長靴についた土を

冷たいホースの水で

洗い流すと


流されていく

ぶよぶよとした土が

こちらを

静かに見ていた

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