裸木

青色を叩いて

薄く伸ばしたような

空が

頭の上に居座っている


道なりに沿って並ぶ裸木が

やせ細った枝を

めいっぱい広げて

頭上の空を支えている


鋭い枝先で突っついても

きっと空は

柔らかくて

破れない


もしかしたら、支えるふりをして

風にさらわれた

葉っぱの代わりに

空で着飾っているのかもしれない

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