第16話 サミット 同窓会

クリスはミスをした!

色々ありすぎて忘れていた

忙しいったらありゃしない!


昔の仲間との集まりがあったんだ!

これを逃すと3ヶ月後になる


集合場所は欲望のダンジョン

25Fにあるフィールド

ドワーフの街


昔の仲間と密会するには良い場所だ

ここまで到達できる冒険者は中々居ない!


だいたいソロでここまで到達できる変人は

昔のうちらのPTメンバーしか居ない!


20Fのボスを倒した時に手に入れる

20Fに移動できるアイテムがあったはずが

いつのまにか無くしていた!



いま、アリステラをお姫様抱っこしながら

疾走してダンジョンを駆け抜ける

遅刻するううう!


仲間2人はいいが

遅刻したらエメロードあたりに

嫌味や賠償を迫られかねない!

それだけは避けたい!


【身体強化】【風の加護】による

速度アップ

【身体属性を風に固定】進路上に居た

モンスターは纏った風で弾いたり吹き飛ばす!


20Fに着いた

そしてBOSSが登場前に!

出口の扉を破壊!


ボスが形成されようとしていたはずが

そのまま崩れ落ちる


本来ならエライ硬い20メートルはある

【大型のゴーレム】

PTを組んで倒さないとならないが


【理外の力】を使い

コトワリを無視して壁を破壊

25Fまで駆け抜ける!


間に合ったか、まだ半刻ある

異世界の時計現代の腕時計を元にこの世界に合わせて

趣味で超級大魔導士が作った代物を眺める


アリステラは

最初悲鳴を上げていた様だが

途中から気を失っている!



半ば倒れる様にドワーフの街の

【永遠の子鹿亭】食堂にたどり着く

ここは懐かしい場所


これから会うものとPTを組んでいた時代に

毎回お世話になった場所だ!


ちゃんと予約先がある!

仲間の先客にめんどくさいのが居た


例のエメロード

回れ右して時間を潰そうと思ったら


「コソコソ逃げるんですか?」

「貴方らしいですね!」


仕方なしにアリステラを伴って

席に着くアリステラを境界線盾にして

席に着く!


「慈愛のカケラもない【神の使徒】さんだな」


「【悪魔の使徒】には言われたくありません!」


「勘違いするなよ!神と悪魔は

喧嘩をしているわけではない

お互い利用してwin-winの関係を築いて

バランスを取っている!」


「そちらの若手の無能な神のけつふきを

気のいい悪魔がしてるだけだ!」


「じゃあ別の名前で呼ぶか

女教皇 ヤハウェさん」


ガタッ!

アリステラが突如

エメロードに襲いかかる!


渾身の力で殴ろうとしたのであろう

無意識に張ってある薄い聖なる防御層に

腕がとめられて届かない!


「ここでなかったら貴方死んでますよ!」


そして、クリスとエメロードは気付いた

気配遮断や隠形スキルで隠れている存在に


こちらを鉢合わせて楽しんで見ていたの

であろう、


「エメロードアイツらに

マジで全力で攻撃したいんだけど」


「同感ね」


いやー遅れてすまんと白々しく

2メートルはある巨大な戦士

『アルフレッド』

あとムチムチの美しき魔女が現れる

『ジャンヌダルク』


巨大な戦士は言う

相変わらず姿形が変わらんな

「【使徒は年齢がとまってる】からな」

「そこの魔女は若作りだろうけど・・」


「もうちょっと女性に優しくした方が

いいと思うぞ、そんなんだから独り身」


「いい女を紹介してやる!

そこにエメロードと言うのが」


エメロードによる

力をセーブしない全力のパンチを

顔面にくらい巨大な戦士が軽々吹き飛ぶ


店中に悲鳴が飛ぶが

店長は慣れているのか

アルフレッドが叱られている


この集まりでは気のいい仲間なのだが

地上では敵同士の様な位置付け


エメロード 教皇

ジャンヌダルク 魔女は相反する存在

アルフレッド 力のみで野蛮な地域を

統一した王


この3人は国を持っている国主

国王や女王に近い!


ジャンヌに関しては我関せず

無統治状態の国なのだが


もちろんダンジョンも抱えている

ここは貴重品の取引の場でもある!


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