カブトムシの飼育

おしゃんしゃい

カッコイイ黒光り

ここで書いて良いのかわかりませんが、連続で虫の事書いていたら、ついでにカブトムシの飼育についてかきたくなりました。かなり調べた知識を元に、実際に飼育して体験してきた生きた知識をプラスし、一般的に推奨される飼い方ではなく、自然の中で育つのと同じ様に、自然淘汰もあり、喧嘩や縄張り争いといった事もそのままにしてあります。自然と違い選択肢がない分多少ゆるくはしていますけど。


世の中には似たような色や輝きを持っていても、区別差別は当たり前、天と地ほどの扱いの差がある虫もいます。

カブトムシはカッコイイ方で、特に男の子には人気が高い昆虫です。つまり、息子はソレに興味を持ち、他所から貰ってきて育てるハメになるというお話。


大概はオスのみか、ペアで譲ってもらうのですが、家の場合はペアでした。私は苦手だからという理由で、生命をいい加減な飼育をする事はありません。逆に調べて調べて調べ尽くし、尚且つ自分自身で確かめ、より良い手法を模索するまであります。


オスとメスのアレコレ

カブトムシの雄は亭主関白というか、オレつええ! 弱い雄は引っ込んでろ! 気に入った雌は俺のモノ! 雌が居なけりゃ雄でヤル! ってなもんです。

なもんで、雌は大概は地下に潜って逃げてます。

雄同士は近寄ったら喧嘩します。

そして、雌がいなかったら勘違いなのか、我慢できなくなるのか、強い雄が弱い雄といたします。(そういう場合もある)ちなみに雄が雄にケツから刺されると内臓やられて死ぬ模様。


お食事処

飼育経験がある人は、カブトムシの餌はどうするのでしょうか?と聞かれたら大概はどちらかになると思いますが、樹液かそれの代替品を、木の根っこみたいなやつに窪みがあり、そこへ流し込み吸わせる。

(私が子どもの頃はこの方式がメインだったと思う)


ゼリー状にした物を、同じく木の根っこみたいなやつに窪みがあり、そこへ載せて食べさせるか、そもそも容器から出さず、蓋だけとるか切れ込みを入れそのまま設置する。

そして、ゼリー派はゼリーで土を汚さない様にしましょうと説明され、土へ直接置く行為は駄目とか推奨しないと言われます。

しかし、樹液を吸う場合もそうなのですが、弱い雄や雌は食事にも苦労しており、自然界の様に自由に餌場(樹液のでる場所)を探せず、このせいで生存競争がヤバいので、複数飼うのは推奨されず、単体かペアで飼うことが多くなり、結果あぶれた子が他所のお家に貰われたいくのです。(エサハ争いも含め喧嘩して寿命が縮まる)


話を戻しますが、私は敢えて大量のカブトムシをそのまま一緒に飼っていました。では餌はどうしていたのか?ゼリーを土へダイレクトに何ヶ所も設置していたのです。

セオリーから外れていますが、複数飼っているならこれで良いと私は考えます。理由は、複数設置すると同時に食べる事は出来ない為、餌場争いで雄の喧嘩は発生しなくなると同時に、雌は【地下から潜ったまま食事します】つまり弱い立場の雌も安全にしっかりと食事出来ます。

ただ、後始末は手間がかかるんですけどね……食べ散らかしたゼリーがカビるので、翌日にはこまめに取り除く必要があり、飼育の大変さが身にしみます。


産卵

相性が良かったり、運悪く捕まった雌は卵を土へ産み付けますが、これは色々と注意が必要であり、神経質な人はケースを別で用意したりします。


私は常に自然でスパルタなので、自然界でそんな過保護な事は有り得ず、あるがまま産卵させます。

ただし、自然界とは異なり大地は限られており、土質がとても大事です。土の量が少ないのは駄目で、カブトムシのオシッコやウンコまみれなのも駄目です。

これは衛生面云々ではなく、物理的な問題となります。

土の量が少ないと成虫に殺される可能性があり、餌となる土も足りなくなり、湿度を保ちにくく保温の問題も出てきます。

そして、単純な見た目だと土とウンコは見分けにくく、ウンコは粘土質であり、あまりにも大量だと湿度次第ではカブトムシが【身動き出来ず死にます】

なので、産卵の時期は土の入れ替えや継ぎ足しには気をつける必要があります。


孵化

カブトムシは、卵や幼虫の時死亡すると【消えます】

文字通り消えます。溶けたかのように死骸を発見できません。

飼育マニュアル的な物には、乾燥はカブトムシの天敵みたいな事が書かれていますが、実際は間違いではないけど逆です。カブトムシが死ぬとしたら、乾燥と加湿どちらがやばいか?これはあくまでも私個人の経験からくる個人的見解ですが、加湿の方がヤバいです。

素人はどの程度が適切か判断出来ず、【文字による説明に頼るしかありません】つまり、見てわかるように濡れている状態を維持しやすいのです。注意事項として加湿のし過ぎに気をつける様に言われますが、これは地下での呼吸が出来なくなるからです。乾燥以前に呼吸が出来無いと100%死にます。だから、よくわからない場合は、加湿で失敗するより乾燥させてください。その方が生き残る可能性があります。

一番いいのは確かに適度な加湿であることは間違いないのですけどね。


幼虫の餌

土です。石ではないです。

ただし、この場合の土は所謂腐葉土であり、砂でもありませんし、粘土でもありません。

じゃあどんな土でも良いのか?

駄目です。良い土と駄目な土と殺す土があります。

栄養となる食べられる土を用意してください。

一番無難なのは、カブトムシ用(幼虫向け)に売られている土です。でも安くすませるなら山の土や、園芸用の土でも良いのですが、山からだと変な虫や病気、植物や毒物になり得るものが混ざる危険性が高いです。園芸用は山よりは安心だけど、やはり多少危険です。特に選択を間違えると幼虫を殺します。

園芸用だけに殺虫をしてくれる成分があったり、よく見ないと葉っぱではなく鶏糞だったり……

あと、とにかくよく食べるので、実は土いっぱいと思いきや、糞だらけとかよくある事です。

栄養足りないと大きくならないし、死ぬこともあるし、加湿や保温にも影響が大きく、タイミングが悪いとうまく蛹になれず死にます。

土の量は常に気をつけて下さい。


ここまできたら放置しましょう。

実際には角を大きくする方法とか、死ににくくする対策とか、やらかした子を助けるとか、やろうと思えば色々と出来るかと思いますが、私は自然に任せます。


羽化

ここは少しだけ注意が必要です。

毎日土の様子を観察し、羽化したかどうかチェックが必要です。理由は簡単で放置すると餓死するからです。成虫は土食べないし、食べれません。

即死ぬことは有りませんが、他所の土地に行けない以上食事が出来ないと詰むからです。

私は以前にやらかした事があり、可哀想な事をしてしまいました。


脱走

百均の安物の飼育容器だと、元気の良い子は普通に逃げ出します。

だって鍵とかないし? 透明な蓋開けたらよいだけなので……

お高めの飼育容器でも、開け口がしっかりしてないと、やはり脱走されるので、上に何か置くとか工夫が必要です。


エンドレス

ただし、ここから先はかなりしっかりやっても血縁同士で子供作るので、弱っていきます。

可能であれば、お友達同士で何匹か交換し、新しい値を混ぜてください。


ガチ勢には怒られる内容かもしれませんが、これもまた一つの育成方法だと思います。

そして、この方式だと基本的には色々と強い子が残るので、ある程度は延命に役立つと個人的には思っています。お店に並べたり、品評会にだすレベルではありませんが、立派な個体ですね〜と言われる程度には丈夫で逞しく立派な子が育ちます。


これ昆虫苦手なおっさんがやったんだぜ?

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カブトムシの飼育 おしゃんしゃい @urawaza

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