第四話 牛丼屋への疑問

 最近の教育、特に「総合的な学習」は、範囲が広すぎるし、テストもしないんだから寝るだけだ、とも言う人がいるが、人の意識啓発には優れた役割を果たしていると考えられる。

 反公害、反差別、地球温暖化、性的マイノリティー、NPO・NGO、反戦争等とても左翼的な内容が多いが、それは自分としては構わない。国益、経済の振興といった右翼的な話題はとても身近で、容易に理解できるし、そこらで触れ合うことができるので、両者の勢力を安定させるには教育の場で左翼的内容を多く教えることは問題にないだろう。でも、原爆の講演をして、戦争は人のためにならない、だから武器を棄てよう、と年端も行かない子供に最初からそう考えさせることは悩むところをもあるが、まあいい。

 今回問題意識を持たせた話題は今日食った牛丼の白米についてだ。食品添加物問題について触れる。


 さすがに共通テスト間近のこの時期とは言えど、引き篭もってばかりでは気も持たないので、ちょっと自転車を走らせて駅の近くのす○屋に行って、ぜいたくしようと魔が差してすき焼き鍋定食とやらを食べた。780円。驚く程安かった。大晦日に食ったすき焼きの牛肉は200gだけで3000円もぼったくって行きやがったのに………、(そう、まだ三日しか日を開けてないのにまたすき焼きを食べてしまったのだ。)もうこの時点で少し後悔した。なんか、あの油っこい机で食いたくなかったのでテイクアウトしてみることにした。

 味も普通にいい。家でカセットコンロに乗っけて囲って食うと牛はそんなに長くゆでない方が方がいいとか言って早食い競争が始まるので汁が肉に染みてくれないのだが、こっちはちゃんと染みている。そして下に入っているうどんがまたなんかいい味をだす。

 あと、こういうレストランの食べ物は白米も家のよりもちもちしてるし、大きいからまた楽しみなんだよな、と思っていたが、ここがそうではなかった。


 たしかに例によってもちもちしているが、なんかとうもろこしの味がするのだ。なんの用途かは分からないが、味付けにコーンスターチを使っているのか? と思ったがよく分からなかった。他は美味しくて十分胃もたれさせてもらったが、味がしなくて普通の白米から変な味がしてすこしモヤモヤした食事になった。

 なんでコーンスターチが? と思ったので少しググることにした。なんか出てくるだろうと思って「米からとうもろこしの味」と打ったら単にご飯ととうもろこしを混ぜたおにぎりが出てきた。これは違う。

 「〇〇 添加物」と打ち直す。なぜか本社のものより個人ブログの方が上に出てきた。まあでも本社を開く。そしたら牛はアメリカ、カナダからのものを用いているという事が分かったが、まあこれは良くて、白米を調べる。国産、と書いてあった。しかも安全性には気をつけて放射線検査までして重金属、残留農薬等の異物混入が無いようにしている、と言う。あとは、精米すると賞味期限が短くなるので、玄米の状態で発送して、精米五日以内には店舗に届くようにしている、と書いてある。

 まあつまり、白米に添加物が入っているかどうかは言及されなかった。ただ、家の白米が一月は使い切るのにかかりそうだから、別に保存料なしでやっていけるだろう。また、コーンスターチが味付けに使われるのか、とも思ったが、それはそれでただの白米から変な味がする違和感が起こるのでまあ違うだろう。

 一応他で見てみる。個人サイトになる。白米には何も入ってないだろう、とのこと。ただ、面白い記述はあった。

 ーあまり詳しく教えてもらえなかったー何を見ても添加物に対する記載がないー野菜の洗浄の有無も、薬品使用も不明ー公表してないー

 一つは意識高い系のオーガニックな人、もう一つは店のステマが疑われるくらいのフォロワー。後の人、店を徹底解剖しているが、添加物への記載がない、とは言うものの、「安心安全のシステムでやっているらしいから健康に問題出すくらいは入れてないでしょう」とか変な独断が入っていてむしろ不信感が強まる発言をさりげなくしているのに弁護をしている。仮にステマをしてなくても、ブログ読者側としては、彼の発言は疑うべきであろう。結局、理由は分からないが、たぶん添加物としてコーンスターチが米に入っていたことが分かった。


 まあ、自分は添加物については明確な立場を持たない。行動を起こすような意欲もない。コーンスターチを米に入れるのをやめろだとか声を大に訴えはしない。チェーン店行って、適当に安いの買って、それから変な味がしたからクレームを付けた、という立場の方が正しい。

 むしろ、たまにこういう変なのがあって、食品添加物の存在を思い出させて貰える方がいいとも思っている。きっと、この事を大きく訴えたら、すぐに会社は動いてこの変な味を解消しようとしてくれるだろう。しかし、世には無味無臭の添加物はもっとあって、コーンスターチよりもっと重大な影響を体に与えるものがある、らしい。だから、時折添加物の存在を思い出させてくれるような添加物の不自然さは必要であろう。それがなくなったら、もっと無意識に添加物を摂取することになりうる。

 食品添加物は、食品ロスを減らし、食品の大量生産を可能にしたことで、食糧の供給を良くしてもくれた。だがそれと同時に過激になった部分もあるかもしれない。


 添加物への意識は頭の片隅には必要でしょう。(思い出したように敬体)特に「何とか、」とかは等が実は大事なところなので疑いたいときは注意するといいと思います。では。


 前回のものに書いたグーグルの限界をためす文で出てきた事件名は「八鹿高校事件」です。ここはまだ日本史的に研究の余地がありそうな感じなんですよね。大学に受かったら研究しちゃいましょうかね。

 

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