2-8.指輪捜索

フィリップの部屋に入り、印章指輪を探すスーリとクルム。


中世の城にかんする資料なんかを見ると、城主の部屋はかなり広いようで、使用人たちが動くスペースが必要なんでしょうね。映画やドラマでヒストリカル系になじみがある人はイメージがつくのかもしれませんが、やっぱりもうちょっと描写があったほうがよかったかな。


一介の薬草医であるスーリが城主の部屋に入ってものを探す許可がおりるというのは、ちょっと非現実的かもしれませんけど、そこはジェイデンの力ということで笑


ジェイデンは捜索には参加せず、使用人から話を聞く係をしています。ここで家令と話しているのがのちの伏線ですね。おそらく、家令の態度からだいたいの事情を把握したのでしょう。


指輪を探す→見つかる→クルムの様子がおかしくなる→さらにものの配置が変わる→クルム大ショック という流れです。


動きもあって書きやすい場面ではあったんですけど、どれくらい探させるか、どう見つけるかなどけっこう試行錯誤しました。でも、読み直すと絵的にけっこう地味かなーと思います。もっといい流れが思いついたら書き替えたいところ。


こういう地味なアクションをどう書くかは、本質的には「どう書くか」ではなくて「なにを書くか」に帰結すると思います。つい手癖で書けてしまうとこがありますけど、舞台上でだれがどういう動きをしているのか、その前後との整合性はあるのか、登場人物がなにを知っていてなにを知らないのか、そもそもそれは今やらなきゃいかんことなのか(意外とここが抜けてることがよくある)、整理できてないと失敗することが多いです。


このへんがすらっと書ける熟練の方もおられるんでしょうけど……というか、フォロワーさんにおられますけど、私はまだまだぜんぜんダメですね~。大きな紙にまとめたり、一度とおして書いてから推敲したり、それでも微妙でこうやって反省会したりっていう感じです。


指輪が見つかるのと、ものの配置が変わるのの二段階で、クルムの感じた不気味さとショックが伝わるといいんですけどね~。




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