価値も意味もない私は

価値も意味もない私は

　まず最初に言っておくけれど、この話は全く良い方向には向かわないだろう。

　ただ、私の考えを吐き出すだけだ。何にもならないし、何なら不快感だってあなたは得てしまうかもしれない。嫌になったらすぐに読まなくて構わない。なんならかなり短い。こんなこと1000字単位で書いてられるほど強くもない。

　最後まで読んで時間を返せと言われても、どうしようもできないのでそのつもりで。

　あと一応フィクションとは言っておく。ただ、それにどれだけの信憑性があるかは分からないけれど。

　私は自分に価値なんてないと思う。社会になにか貢献するとか、学術になにか貢献するとか、そういう大それたことを言っているんじゃない。私の近しい人間に対しても私は価値を与えられているとは思えないのだ。友人達(私が思っているだけかもしれないが)の集まりだって私がいなくてもなんら変わらないだろう。そう思ってしまう。

　私は健康でもない。心がダメで、体にも影響が出る。薬を飲みながらなぜか生きようとしている。生きる意味も見いだせず、価値もないと思っているのに。こんな精神状態に振り回される体では、とてもじゃないけれど仕事をさせる側もいらないだろう。

　あなたが求人をしたとき、確率で仕事ができなくなる人なんて採用しないだろう。そういうこと、人なら他にもたくさんいる。能力だって不足しているだろう。

　それでもダラダラ生きているのは、死が怖いからだ。これだけ私は価値もないし、いらない人間と思っているのに死への恐怖感だけは、消えない。怖いよ。

　痛いことも苦しいことも嫌いだ。生きたい欲もないのに体は一丁前に抵抗する。心はきっと苦しいぞと注意喚起する。

　死にたくない。これは確かな感情。でも生きていたくないよな。これも確かな感情。

　なにもできないなら、無駄になる色々を分け与えた方が有意義だよな。

　感情はそうやって生死どちらとも否定するけど、頭は違う。自らいらない思っているなら早々に破棄した方が良い。いらないものは捨てる。簡単なロジックだ。

　そろそろ疲れてきたな。結論なんて出ないんだし、この考えだって無駄といえば無駄なんだろう。結局、行動なんて起こせないんだし。周りにも迷惑はかけられないし。

　もう年末、あと幾日も経てば新しい年だ。きらきらしたおめでたい雰囲気にこんな私は、なおさらいらないよな。

　神様とかいるならお願いだよ。どうか私を過行くこの年に置いていってはくれないだろうか。