第17話 進路相談

進路相談は順調に続いていった。

女子生徒A・Bに限った話しだが。


女子生徒Cと男子生徒はかなり進路に迷っているようだった。


その理由をかいつまんで説明したい。要約すると迷う理由は以下の4つだ。


①親との意見の相違

②金銭的な問題

③本人の学力

④「やりたいこと」がわからない


ここで考えて欲しい。

学校の先生が介入できるのはどこだろうか。


答えは、「無し」だ。


①、②に関しては「家庭の事情」なので学校側として出来ることは無い。


③についてはどうだろう。今から時を遡り成績アップのために頑張ることは出来ない。今後のテストや授業態度、課題に注意し、学力アップのために努力するしかない。


④について、「やりたいこと」なんて早々見つかるものでもないし、「他人」が何をしたいかなんてわかるはずがない。


先生が出来ること。それは、「話しを聴くこと」だけなのだ。



正直なところ。その生徒の進路はその生徒自身が決めることであるため、生徒が行動を起こさなければならない。学校の先生に出来ることなど限られている。



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先生という生き物 紅ピカ @daimatsu

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