第18話 アニソン、じゃない方メドレー
「普通の人なんかにゃなりたくなぁ〜〜い〜〜♫」
『………。』
「野球選手になってぇぇ〜〜♫」
『………。』
「パイロットになってぇぇ〜♫」
『………。』
「格好いい〜車に乗ってぇぇ〜♫」
『………。』
「叶えるのがーーー。」
『いや、ストップしなさいよ!!!!』
「なんだい、ちゃん美優!難題、ちゃん美優!」
『いや、別に難しい問題は出してないわよ。』
「私は歌いたいんだよちゃん美優!」
『歌っても良いけど、活字だと何の歌か分からないわよ。これ、何の歌よ?』
「分からないの!?あの国民的人気アニメ、クレヨンしんちゃんの曲だよ?」
『え?嘘?こんな歌あった?』
「映画、夕陽のカスカベボーイズのエンディング曲だよ?」
『いや、分からないわよ!』
「何で!?クレしん未履修なの!?」
『"オラはにんきもの"とかなら分かるけど、夕陽のカスカベボーイズの曲って。』
「伝説のユニット、NO PLANさんが歌ってるんだよ?」
『お笑い芸人のユニットでしょ?上手いか下手か分からないレベルの曲よね。普通チョイスするーーー?』
「例えばそこにガリガリ君のソーダ味とナポリタン味があったらどっちを取るかね?ちゃん美優。」
『いや、ソーダでしょ。何よナポリタンって、怖すぎるわよ。』
「これが凡人の選択だよ。私はね、マイナーなものこそ無限大の価値があると思うのです。」
『だから、マルあげよう歌ってたんだ。』
「次はこれ、君にジュースをかってあげる〜〜♫」
『………。』
「あんあんあん、あんああんあん、Ah〜サタデナイト〜♫」
『いや、その曲はマイナーじゃないわよ!?』
「今日はウキウキ初デート〜♫」
『ストップしなさいよ!というか前話からグループ魂ガッツリ引っ張ってきてない?』
「君にシューズを買ってあげる〜♫」
『靴買ってくれるの?』
「まさかちゃん美優がこの超マイナーソングを知ってたとは。」
『知ってるわよ。グループ魂に謝りなさい。』
「ケロロ軍曹の3代目OP曲である、この超マイナーソングを。」
『ガッツリOP曲よね?あのインパクトとある曲調と歌詞を聴いて忘れる人はそうそう居ないわよ。』
「じゃあ、次の曲歌います。」
『今回はこんな感じなのね。』
「勇気の鈴がりんりんりん〜♫不思議な冒険るんるんるん〜♫」
『また、すぐに思いつく方じゃない方を歌ってるわね。アンパンマンのEDよね。』
「アンパン、しょくぱん、フライパン〜♫」
『調理器具入った!?』
「たまごバター牛乳だんだんだん〜♫」
『フレンチトースト作ろうとしてない?』
「もう、子供じゃないから私。フレンチトーストとコーヒーで朝が始まるJKだから。」
『奈緒、甘すぎるのダメよね?あとコーヒーもこの前飲んだら男梅みたいな顔してた。』
「私、今は世界に注目されてる美女だから。」
『何で華麗なスルー。そして今世界で注目されてる美女はウクライナからアメリカへ避難してきた学生のダイアナ・ユズークさんだから。』
「あの可愛さは最早世界のバグだから、神様が上方修正しまくってこの世に送り出した化け物だから。」
『いよいよ神様のせいにし出したわね。』
「それでは、最後の曲となります。今宵もお付き合い頂きありがとうございました。」
『ナイトショーだったの!?』
「聞いてください。ちびまる子ちゃんの曲となります。」
『………。』
「ちょいとヘンテコだよ呪文さ。君に教えてあげるよー♫」
『まさかの爆笑問題さんの曲!!!???』
「早口言葉ではないのさ、アララマタブラツルリンコ〜♫」
『ねえ、最低の歌詞になってない?1文字変えただけでこんなにも子供向けじゃなくなるの?』
「いや、むしろ子供向けじゃない?あの年頃ってストレートの下ネタでお腹抱えて立たなくなるじゃん?」
『それもそうね…。』
「ちなみに今回伏線もあったけど分かる?」
『何の伏線よ?』
「今回見切り発車企画、そのためオチは考えてなかったの。」
『最低ね。』
「つまり、NO PLAN!!!」
『うわ、くだらない保険掛けてたのね。』
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