第10話 フーリッシュサマー
「前回のラブライブ!痩せようと緊急会議を開いた私、奈緒とちゃん美優。だけども、話は脱線ばかりして打開策は出ず!ラブライブ予選が迫ってる中、私、どうなっちゃうの〜〜!!」
『ラブライブに出場する予定はないから安心しなさい。』
「冷たい!!今日も冬場にひねると出てくる水道水くらい冷たいよ!」
『そもそも前回の話が続いてるわけ?奈緒、痩せる気ゼロじゃない。』
「痩せるもーん!だから、ラブライブ出よ!」
『嫌よ。というか二人しかいないじゃない。普通奇跡的な出会いの連続で九人は集まるものだとヲタクの誰かが言ってたわよ。』
「大丈夫、私とちゃん美優は2人で出よ!セイントスノーみたいに激しいコサックダンスしよ。」
『セイントスノー、コサックダンスしてるイメージゼロよ。』
「私とちゃん美優の抜群の愛称を見せてあげよう!審査員の盤上じゃなく、私たちのステージで踊ってやろうぜ!」
『どっちでも踊らないわよ。そもそもセイントスノーは姉妹だから言葉交わさなくても意思疎通が出来るのよ。私と奈緒なんて言葉交わしても意思疎通出来ないじゃない。』
「出来てるよ!自分を信じてよ!あきらめないでぇぇぇ〜〜〜。」
『ビブラートの真矢みきが出てきたわね。』
「例えば今ちゃん美優が思ってること、分かるよ私!」
『ほんとに?なら当ててみてよ。』
「……。パスタサラダって結局ヘルシー料理なのか罪悪感料理なのか分からなくない?なんでパスタの上にサラダ乗せちゃうかな。」
『そんな事1ミリも思ってないわよ。』
「またまた〜。マイケルきついぜ!」
『冗談って言いたかったのかしら?』
「そもそもヘルシーなのかカロリーなのか分からないし、夜中食べる時躊躇う分類の料理なんだよね。」
『そもそも夜中に物食べてるんじゃないわよ。そんなんだから体重計も悲鳴を上げるのよ。』
「無機物は悲鳴あげないもん!!!!」
『あげてるわよ。なんだこのデメキンみたいな顔の女、乗らないでほしいわーー。って。』
「体重じゃなくて私の顔で悲鳴をあげてるの!?」
『陸はお前の居て良い場所じゃいから。海へお帰りなはれ。』
「デメキンは淡水魚だよ!?海じゃなくて川だね!殺す気!?」
『うるさいデメキンだなぁ。』
「デメキンって言うのやめてくれてえええええ!!!!そんな目ん玉飛び出てるか私!?そんな動き鈍いか私!?」
『綺麗、綺麗、ハッハー。』
「乾いた笑い!というか体重計として話してるんだろうけどちゃん美優の本音だよねこれっ!」
『いえ、体重計の思ってることを代弁してるのよ。』
「だとしたら私の体重計、持ち主に当たりきつすぎない!!?」
『悔しかったら痩せなさい。やせて体重計を見返してやりなさい。』
「分かったよ。じゃあ一緒にラブライブ出よ!」
『しまった、話を逸らしたつもりだったのに本線に戻ってきちゃったわ。』
「セイントスノーになろう!いや、セイントスノーはそのままだな。セイントスノーと敵対出来るレベルを目指して名前はそれぞれの単語の対義語にしよう!」
『はぁ…。』
「まず、セイントが聖人だから対義語は凡愚だね。」
『いや、ダメでしょそれ。』
「チーム名はフーリッシュサマーだね!」
『最低の名前が生まれたわ!?』
「堕天使的な衣装にしよっか!」
『ほんと堕天ってレベルじゃないわよ?最早地にめり込んでるわよ。』
「問題はコサックダンスの練習か。」
『コサックダンスって言うのもやめない?コサックダンスってよくロシアの舞踊と誤認されてるわけで、実際はウクライナの伝統文化でしょ?そのロシアとウクライナ情勢が今バチバチじゃない。』
「なるほど、コサックダンスをロシアの伝統文化にするためプッチンプーチン氏はウクライナに攻め入ってるのか。」
『プッチンが前について良いのはプリンだけよ。』
「そんな事情があるなら尚更ラブライブでコサックダンスやるしかないな!」
『私はやらないわよ…。』
「諦めないでー。」
『真矢のみきさんはもう良いのよ。』
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