第4話 言い返すから喧嘩が起きるわけで……それが嫌なら、ひたすら謝り続ければ良い。 ……堪えられれば。。
「
……え?
白樺先輩、怒ってる? ……でも、涙をポロポロ流して、泣いてる? ……でもでも、僕の頭上で
……どんな感情!?
「そうですっ! 輪音くんは『守護対象』なんだから『
……ふたりに非難され、僕は居たたまれなくなり、しょんぼりするしかなかった。 頭を下げると、また『ぼんぼり』が、ぼよよ~んと動いた。
「もうっ! その頭、気になる! 早く元に戻って!」……白樺先輩が、半笑い半泣きしながら、僕の腕をバチンと叩いた。 ……痛くは無いが、心が痛い。
……「ナメくん、ありがとう」と言うと、保護外殻が解除された。
ナメくんも、僕の足元でバツが悪そうにしている。
「ごめんなさい!」……僕は必死に、ふたりに謝った。 まさかこんなに怒られるなんて思っていなかった。
僕を睨んでいた白樺先輩だったが、必死に謝る僕を見て表情を和らげ「……私たちも……言い過ぎた……ごめん」……と頭を下げてくれた。
「……確かに、輪音くんの行動パターンから推測すれば充分に予測可能でした。 ……『
……僕の軽率な行動で、ふたりを悲しませてしまった。 本当にごめんなさい!
………
……と……
……この場を収める為に頭を下げたものの、僕は心の中で、ある決意をしていた!
「誰が何を言おうと、この人たちは僕が護る!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます