第5話初めての潜入の巻

 自信のついた犬丸は、自分の実力を試す為に一番近くの城へ忍びこみ城の一番上にある金目の物を持ち出す(金目の物ならなんでもいい)計画を立てた…



 ―実行当日の夜―


「いよいよだ! 今の僕の実力なら…いける筈!」


 潜入の序盤…犬丸は順調そのもの、衛兵の居る門を避けて壁を跳躍で軽々と飛び越える…二籵ニジュウメートルはある堀も跳躍で飛び、そのまま石垣に張り付くとそのまま指と腕の力を使い登りきる…城も同じ様に登ると遂に犬丸は天守閣へと辿り着く…


「完璧すぎる…僕の修行は間違ってなかったんだ…」


 城内を探っていく犬丸…

 そして、ある部屋の前に差し掛かった時だった…


「ぬっ! 何奴! 曲者だ! 出会え出会え~!」


 何故かあっさり、犬丸の潜入が発覚する

「くっ! 何故バレたんだ!」


 実はバレたのには理由がある、城内には明かりが灯されている、その灯により犬丸の影が出来る、犬丸は巨体であるから、その影が大きくすぐバレてしまったのだ。


「兎に角今は逃げないと…」


 潜入が発覚したことで犬丸は、逃走せざるを得なかった…

 既に犬丸を取り押さえる為にそこかしこに兵士が集まっている為今の犬丸が城の中から外に出るには正面突破して逃げるしかなかった。

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